コーヒー&紅茶をプラスチックフリーに楽しむ!

コーヒーのはいったガラス容器

インスタントコーヒーや紅茶は、仕事や家事の息抜きや忙しい朝にぴったり。だけど、必ずと言っていいほどプラごみが出ます…。

ここでは、プラごみを出さないコーヒー&紅茶器具をご紹介します♪

たくさんプラごみが出る…インスタントのコーヒー・紅茶

プラスチックのメッシュに入った紅茶の葉っぱ
こういった三角ティーバッグもプラスチック製

簡単でお手軽なものほど、プラごみが出ます。インスタント食品はその代表といってもいいかも知れません。コーヒーや紅茶にもインスタントなものがたくさん。例えば、

  • 個別包装されたインスタントコーヒー(スティックタイプ、ドリップタイプなど)
  • カプセル式のエスプレッソマシーン
  • ティーバッグ式の紅茶

「え?ティーバッグはプラじゃないでしょう?」と思われたでしょうか。一般的な平べったいタイプのティーバッグには、微量のポリプロピレン(PP)が含まれているんです。ピラミッド型のものはナイロンやPET(ペットボトルと同じ材料)でできています。

プラごみゼロ&ノンケミカル!コーヒ・紅茶グッズの選び方

コーヒーを煎れる女性

プラごみを出すことなく、体に安全な方法で楽しむために。プラなしグッズを使うようになると、「自分」のことも大事にできます。あなたの生活にも取り入れてみませんか?

【コーヒー】6つのプラなしグッズ

●ドリップコーヒー

・ドリッパー:ガラスや陶器製のものを選びましょう。丈夫で長持ちしますし、ナチュラルでおしゃれなデザインがグッド!

▼ガラスタイプのドリッパー

▼陶器タイプのドリッパー

▼布のフィルター(ネルドリップ)

洗って何度も使えます。紙のフィルターよりも舌触りの滑らかなコーヒーが出来上がります!

使用後は煮沸して水に浸し、冷蔵庫で保存する必要があります。

▼柿渋リネンのフィルター(プラなし生活で使っています!)

オススメなのは柿渋リネンのフィルター。ネルドリップよりお手入れが簡単!水で洗って干しておくだけです。

▼ステンレスのフィルター(プラなし生活で使っています!)

ゴミが出ず、お手入れも比較的簡単。金属なのでコーヒー成分がそのまま抽出されます。

▼紙のフィルター

無漂白のナチュラルなものを。メリタのペーパーフィルターは、森林の環境保全に配慮していることを示す「FSCマーク」がついています。

●コーヒープレス(フレンチプレス)

ガラスやステンレス製のものを使いましょう。ドリップよりも簡単で、忙しい朝にぴったり。

▼プラなし生活で使っているフレンチプレスはこちらです♪

●ストレーナー

一人分のコーヒーを簡単に淹れたいときに「茶こし」はとても便利♪

味わいはフレンチプレスとほとんど変わりません。普通の茶こしと比べ、とても目が細かいハイテック茶こしがあれば、細かいコーヒーの粉も気になりません!

▼プラなし生活で使っている茶こしはこちらです♪

●モカエキスプレス(マキネッタ)

電気式or直火式のステンレス製パーコレーターがオススメです。直火式はアウトドアでも使えますよ。

▼プラなし生活で使っているモカエキスプレスはこちらです♪

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テーブルの上のフレンチプレスとコーヒーの粉コーヒーをプラなし&ゼロウェイストで楽しむパーフェクトガイド

▲コーヒーをゼロウェイストに楽しむための「金属フィルター」や「フレンチプレス」、「ハイテック茶こし」の使い方を紹介しています。

【紅茶】2つのプラなしグッズ

●ストレーナー(茶こし)

ステンレス製のティーストレーナーを使いましょう。カップの上に乗せるタイプや、中に沈めて使うタイプなど様々。デザインも豊富です!

●ティープレス(フレンチプレス)

ガラスやステンレス製のものを使いましょう。フレンチプレスはもともとコーヒー専用の器具です。紅茶専用のものを選びましょう。

▼プラなし生活で使っているフレンチプレスはこちらです♪

自然素材のティーバッグ!レーベンスバウムのオーガニック紅茶が安心

紅茶を手軽に楽しめるティーバッグ。その素材は主に紙や不織布、ピラミッド型ならナイロンが多いですよね。

紙とはいっても100%ではなく、メーカーに確認すると実際はポリエステルも入っていることが多々あります。不織布の素材もPETやポリエステルがほとんど。

ここでは健康にも環境にも優しい自然素材のティーバッグの紅茶をご紹介します!

レーベンスバウムのティーバッグは「マニラ麻」

ドイツ生まれの紅茶メーカー「LEBENSBAUM(レーベンスバウム)」のティーバッグは、マニラ麻でできています

触ってみると紙のようですが、よく見ると細い繊維がたくさん。少し毛羽立ったような感じもあります。

麻のティーバッグの表面

近頃では合成繊維のティーバッグから大量のマイクロプラスチックが放出されることもわかってきています(ACS Publications Sep 2019)。

自然素材のティーバッグは本当に貴重な存在。今後もっと需要が伸びてくるのかもしれませんが、そもそもゴミを出さないで紅茶を楽しめるようにしたいですね。

\ ティーバッグからマイクロプラスチック!? /

様々な種類のティーバッグティーバッグに要注意!お茶と一緒にマイクロプラスチックが大量放出

紐は綿の糸。単純に穴を通して結んであるだけで、何かで接着したりホチキスで留めてあったりはしません。これならそのままコンポストに入れることができますね!

ティーバッグの紐の取り付け部分
綿の紐がくくりつけてあるだけ。このままコンポストできる!

箱や袋はもちろん紙、フィルムはセルロース!個包装なしの商品もあります

レーベンスバウムのティーバッグ商品

今回購入したものは「Welten&Bummler」(20種類のワールドトラベルアソートティー)。かわいらしいイラストの紙の外箱に、20種類のハーブティーをメインとしたティーバッグが入っています。

ティーバッグ1つ1つを包むカラフルな個包装も紙です。

なんと個包装なしの商品もあり、外箱の中にそのままティーバッグが入っているそうですよ。

参考 オススメオーガニック紅茶②レーベンスバウムは変わり種のハーブティーがあっておもしろい!ママでもキレイでいたいのだ

外箱はさらに透明のフィルムで包装されていますが、なんとセルロースをベースにした素材。家庭用コンポストで数週間以内に分解されます(レーベンスバウム 「環境への取り組み」)。

セルロースが原料の透明フィルム
セルロースが原料の透明フィルムは堆肥化可能

オーガニックなハーブティに心も体も癒されます

レーベンスバウムの紅茶は100%オーガニック!香料なども一切含まれていません。

透明フィルムに日本語で原材料が表示されています。(あとはほぼドイツ語)

レーベンスバウムの紅茶の原材料表示
「有機」の文字がずらり

ハーブティーそれぞれに最適なお湯の温度や抽出時間が書いてあるので安心。

お湯の温度や抽出時間が書いてある個別包装の紙

まだ半分以上残っていますが、今まで飲んだ中で一番おいしかったのは「Turmeric & Strength(Kurkuma & Kraft)」

ハーブティー(Turmeric & Strength)を淹れている様子

元気がでるターメリック(ウコン)のきれいな黄色。ローズヒップ、アップル、ライム、ジンジャー、ペッパーなどが入った、スパイシーでほんのり甘みのあるハーブティー。味も香りも大好きになりました。

国内ではコスメキッチンや大手通販サイトで購入できます

購入する場合、公式ウェブストアのほかAmazonや楽天など大手通販サイトから購入できます。通販以外なら全国のCosme Kitchenで取り扱っていますよ。

▼この記事で使っているプラフリーな紅茶はこちらです!

マイボトルで作れる!美味しいアイスティー・アイスコーヒーの作り方

暑い季節、キンキンに冷えたアイスティーやアイスコーヒーを持ち歩けたら最高ですよね。

ここではマイボトルで美味しく作る方法をご紹介!ボトルの容量に合わせて自由自在に作れちゃいます^^

ペットボトルと違って、いつまでも冷たいままを楽しめますよ。

マイボトルでアイスティーを作る

ごくごく飲めるアイスティー。たっぷり作るのがおすすめです♪

【用意するもの】
マイボトル(保冷できるもの、300ml以上がおすすめ。2人分で400mlが目安。)
ティーポット
お好みの茶葉
熱湯

スケール(はかり)

1. マイボトルいっぱいに氷を入れておく

マイボトルに氷を入れている様子

2. ティーポットにお湯を注ぎ、全体を温めたらお湯を捨てる

ティーポットに少量のお湯を入れている様子
ティーポット全体にお湯をなじませている様子

これ重要!この一手間で美味しさが大きく変わります

ここでティーポットごとスケールに乗せて、重さをゼロにセット

ティーポットをスケールに乗せて表示をゼロにセットした様子

3. ティーポットに茶葉を入れる

ティーポットに茶葉を入れている様子

茶葉の量はマイボトルの容量からゼロをとった数。例えば、400mlのボトルなら茶葉4g、500mlなら茶葉5g。

今回使ったボトルの容量は正確には621ml。ややこしいので600mlとみなし、茶葉を6g入れました。

4. ティーポットにお湯を注ぎ、紅茶を抽出

ティーポットにお湯を注いでいる様子

お湯の量はマイボトルの半分の量

例えば、400mlのボトルならお湯200ml、500mlならお湯250ml。スケールで確認しながら行うと簡単です。

ここでは600mlのボトルなので、お湯は300ml入れます。

紅茶が抽出されるまで待っている様子
紅茶ができるまでしばし待つ

5. できた紅茶をマイボトルに注ぎ入れる

できた紅茶をマイボトルに注いでいる様子
全部入れても溢れない^^

6. 蓋をして全体をなじませて少し待つ

マイボトルを傾けて全体をなじませている様子
あっという間に冷たくなります

7. キンキンに冷えたアイスティーのできあがり!

グラスに注いだアイスティー

MEMO
マイボトルいっぱいに入れた氷は、ボトルの半分くらいの水量になります。そこに通常の倍の濃さで淹れた紅茶を同じ量だけ作って合わせれば、ちょうどいい濃さでマイボトルぴったりの量ができる、というわけ。

参考:teteria.onishi

マイボトルでアイスコーヒーを作る

洗いものが少なく、短時間で美味しくできるアイスコーヒー!

【用意するもの】
マイボトル(保冷できるもの、300ml以上がおすすめ。2人分で400mlが目安。)
ドリッパー
お好みのコーヒー(粉)
熱湯

スケール(はかり)

1. マイボトルいっぱいに氷を入れる

ボトルいっぱいに氷を入れた様子

口の広いボトル(タンブラー)がおすすめ。氷が入れやすく、ドリッパーもセットしやすいですよ。

広口のボトルがなければ、サーバーでコーヒーを作ってからボトルに移し替えてください。

2. マイボトルにドリッパーをセットする

ドリッパーをボトルにセットして、スケールに乗せた様子

ここでスケールに乗せて、重さをゼロにセット

3. コーヒー(粉)を入れる

ドリッパーにコーヒーの粉を入れている様子

粉の量はボトルの容量の1/20。例えば、400mlのボトルならコーヒー20g、500mlならコーヒー25g。

ここでは355mlのタンブラーを使いました。ややこしいので400mlとして、コーヒーは20g入れます。

4.  お湯を注いでドリップする

ドリッパーにお湯を注いでいる様子

お湯の量はボトルの半分

例えば、400mlのボトルならお湯200ml、500mlならお湯250ml。スケールで確認しながら行うと簡単です。

ここでは蒸らし分も含めて230ml注ぎました。

コーヒーを注ぎ終わったボトルの中身
ボトルいっぱいのアイスコーヒーができます!

5. ボトルの蓋をして全体をなじませて少し待つ

ボトルに蓋をした様子

6. キンキンに冷えたアイスコーヒーのできあがり!

出来上がったアイスコーヒーをグラスに注いだ様子

外出のお供にはもちろんのこと、グラスに注いでお家で少しずつ楽しむのもいいですよ^^

コーヒー豆・リーフティーを買うなら専門店で

保存容器を持参して、直接商品を入れてもらいましょう!

保存容器の素材は、ガラス・ステンレス・ホーロー・陶器があります。空気に触れると風味が落ちるので、しっかりと密閉できるものがオススメです。

ガラス製の場合は、直射日光が当たらない冷暗所で保存しましょう。

▼こちらの容器は、しっかり密閉できる金属保存缶で、容量もたっぷりでオススメです。

プラスチック製のコーヒーメーカーは避けたほうがいいの?

コーヒーメーカーなら、インスタントほどプラごみが出ないので良いような気がします。
でもちょっと待った!
プラスチック製のコーヒーメーカーには、健康に関わる問題が潜んでいます。

熱湯でプラスチックの添加剤が溶け出す!?

コーヒーメーカーは、プラスチックのタンクの中の水を電気で沸騰させます。コーヒーメーカーの大部分はプラスチックでできていますが、特に心配なのは熱湯に触れるタンクとドリップ部分。熱湯によってプラスチックに含まれる添加剤(化学物質)が浸み出す可能性があるんです。

熱湯によって、ビスフェノールA(BPA)フタル酸エステル類など、ホルモンの正常なバランスを乱す化学物質が浸み出すことがわかっています (Manori & Vousta 2019)。

プラスチックには添加剤がたくさん使われています

プラスチックは、その製造過程で様々な添加剤が使われます。何のためかというと、使いやすくするためです。純粋なプラスチックのままでは、形を自由に成形できないし、熱にも弱い、紫外線ですぐボロボロになってしまいます。こういった弱点をなくすために、様々な種類の添加剤を大量に使います。

特に、火災防止のために使われる「難燃剤(なんねんざい)」という添加剤は、人体にとても悪いことがだんだんわかっています。コーヒーメーカーは熱を発する電化製品なので、火災防止のためにプラスチックに難燃剤が練り込まれています。

添加剤が浸み出す問題は、現に生化学・分子生物学の専門家が指摘しています (TODAY July 07 2018)。

たとえば、暑い車内に置きっぱなしにしたペットボトル飲料。上記の記事では、プラスチックをミントの葉に見立て、熱湯を注ぐとお湯にミントの香り(=添加剤)が付く現象を例にとって、プラスチックから添加剤がでるので注意するように呼びかけています。

だから熱湯が長く浸かる部分は、なるべくプラスチックじゃないほうが安心ですよ。

まとめ

コーヒーや紅茶をプラなしで楽しむ方法をご紹介しました。

ほっと一息つける時間、いらないごみも少ない方が気持ちがいいものです。

時間をかけてドリップしたり茶葉から淹れたり、「ちょっと手間だな」と思われがちですが、やってみると不思議と心が落ち着きます。

道具たちが、そんなゆっくりとした時間を与えてくれている気もします。

忙しいと感じている人ほど、ぜひここでご紹介した方法を生活に取り入れてみてください。

\コーヒーを”ごみゼロ”に楽しむガイド/

テーブルの上のフレンチプレスとコーヒーの粉コーヒーをプラなし&ゼロウェイストで楽しむパーフェクトガイド