「プラ製おもちゃ」はゴミの予備軍!天然素材で子供の心を満たそう

木のオモチャ
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日用品だけでなく、子供のおもちゃもプラスチックで溢れ返っています。
「どうせすぐ飽きるから…」と、安いプラ製のおもちゃを買うことは珍しくありません。「下の子へのお下がりに大事にとっておく」なんてこともほとんどなく。
さらに気がかりなのは、プラスチックに含まれる化学物質のこと。赤ちゃんはいろんなものを口に入れます。
ずっと大事にしたくなるおもちゃは、安全で、子供の心を長く満たしてくれます。

赤ちゃんは口で世界を捉えてる

赤ちゃんは、自分でお座りができるようになる生後5ヶ月頃からどんどん好奇心旺盛に!口の中に何でも入れるのは、このくらいの月齢から始まります。2歳頃まで続くことも珍しくありません。

なんで口の中にいれちゃうの?

実は赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいる時から自分の口を認識しています。
だから、生まれた時から口の感覚が発達しているんです(Health Press Oct 2015)。
まだ自分の手で器用に触れず、しっかり目で確認することができません。その分、舌の感覚でものを捉えようとします。

赤ちゃんが持っている「共感覚」

赤ちゃんには、「共感覚」というものが生まれつき備わっています。
共感覚とは、「音」を聞いて「色」を感じたり、「形」に「味」を感じたりする能力のこと!
この能力があるおかげで、赤ちゃんは舌の感触だけで形や大きさを視覚的に捉えることができるんです(Meltzoff & Borton 1979)。

プラのおもちゃを買う前に、考えよう

このように、赤ちゃんはその好奇心から何でも口の中に入れようとします。できる限りその好奇心を満たしてあげたいですが、身の回りに溢れているのはプラスチックのおもちゃばかり。

【子供に与えたくないプラ①】ポリ塩化ビニル(PVC)

ポリ塩化ビニル(PVC)は、人形やお風呂のおもちゃでよく見る、柔らかいプラスチック。
フタル酸エステルという可塑剤(かそざい)が使われています。
このフタル酸エステルには数多くの種類がありますが、一部は環境ホルモンや発ガン性の可能性があることがわかっています。
現に、6種類のフタル酸エステルが国内外で規制の対象になっているんです(BOKEN)。

 

【子供に与えたくないプラ②】ポリカーボネート(PC)

ポリカーボネート(PC)も、おもちゃによく使われるプラスチックの一種。
その原料には、環境ホルモンのビスフェノールA(BPA)や、リン酸系の難燃剤(TCEP, TCPP, TDCP)が使われています。難燃剤のTCEPは発ガン性物質とみなされていて、生殖機能の異常を引き起こす物質です(TUV SUD Japan)。
EUでは、2015年に3歳未満の子ども用おもちゃへの使用制限をさらに厳しくしました(TUV SUD Japan)。

【子供に与えたくないプラ③】ABS樹脂

ABS樹脂も衝撃に強く丈夫なプラスチック。体内に蓄積して健康被害をもたらす臭素系難燃剤「PBDEs」が使われていることがあります。PBDEsは200種類以上あり、POPs(残留性有機汚染物質、ポップス)に指定された一部のPBDEsは使用・製造禁止になりました。しかし、それ以外のPBDEsは現在も使われており、熱や紫外線でダイオキシンが発生しやすい特性を持つものもあります(国立環境研究所)。

STマークやCEマークか付いていれば安全?

STマークやCEマークは、それぞれ日本、ヨーロッパの安全基準をクリアしたことを示す認証マーク。
とはいえ、国が検査をしているわけではありません。製造業者の多くは、民間の検査会社に代行検査を依頼します。
さらに、製造業者がこういった検査を適切に行わない事例も報告されているんです(TUV Rheinland Japan)。

「規制がかかっているなら、市場に出てるものは安全なんじゃない?」と思うかもしれません。
確かに有害物質の使用量は定められていますが、ゼロではありません。検査をすり抜けている場合もあります。
子供が口に入れ、長い間肌に触れることを考えると、積極的に購入する理由はないと思うんです。

子供の心を満たす、天然素材のおもちゃ

化学物質が使われていない、木や天然繊維(綿・麻・絹・ウール)のものを選びましょう。
よくフェルト地の人形や絵本などありますが、合成繊維(ポリエステルなど)でできた”フェルト”が多々あります。ウール100%かどうかチェックしてみましょう。

そして、「厳選」すること!
多すぎるおもちゃは、子供を混乱させます。結局いつも同じものでしか遊ばないこと、よくありませんか?
次のようなポイントで選んでみてください。

①シンプルなつくりになってる?

複雑なつくりのものは、すぐ飽きてしまいます。子供って、「なんでこんな物が好きなの?」って思うことありますよね。(例えばお鍋やボウルとか…)
子供はつくりがシンプルで、動きが単純なものに興味を持ちます。

【Recommended Items】

 

②大人の真似ができる?

子供は大人の真似をするのが大好き!料理やお洗濯・日曜大工・魚釣り、時には大人のファッション(洋服、小物、ヒールの靴など)に興味を持つことも。お人形を使って、お母さんになりきる遊びも大好きです。

【Recommended Items】

 

③想像力・創造性が刺激される?

木琴やハーモニカ・カスタネット・太鼓など、音やリズムを通じて創造性が刺激されます。立体的に遊べる積み木のほか、空き箱や紐・紙など、いらないもので工作するのも子供にとっては大事な遊びです♪

【Recommended Items】

「もの」ではなく、「経験」をプレゼントしよう!

お誕生日など、「もの」をプレゼントするのもいいですが、普段できない「経験」を与えることもできます!
例えば、遊園地・スポーツ観戦・コンサート・サーカスなどを観にいったり、乗馬やカヤック・スキューバ・職業体験などにチャレンジしたり。きっと素晴らしい経験になります。

木のオモチャ

時には「断る」!子供への「教育」も意識しよう

いくらプラのおもちゃを買わないようにしていても、もらったり、景品などで付いてくることはよくあります。例えば、ファミレスのお子様ランチにはプラ製のおもちゃが付きもの(←粗悪なプラスチックのことが多い)。
時には「断る」ことや、「そういった場所に行かない」ことは、ゴミを出さない上でとても大切です。
子供は欲しがるかもしれませんが、「今あるおもちゃを大事にすること」「いらなくなったおもちゃが、その後どうなるのか」を普段から話しておくことで、子供の環境意識が自然と芽生えてきます。

Stop The Plastic Pollution!

世界のプラスチック汚染の実態やそれを食い止めようとする活動など、今回は視点を変えてご紹介します!

「2分間のビーチ清掃」と書かれた看板。(おそらく海沿いのカフェ?のもの)
訪れる人たちに、2分間だけゴミ拾いをお願いするものです。よく見ると、左側にゴミ拾い用のトングが用意されていて、右側はゴミ入れになっています。
拾ったゴミの写真をSNSでシェアして、この活動を広めるように促すメッセージも。Twitterで検索したら、たくさんヒットしました。広まってるんですね〜
素晴らしいアイデアです!

Yoko Koga

一児の母。海のプラスチック問題を知るきっかけとなるお仕事にめぐり合い、プラスチックを使わない生活を少しずつ実践中です。プラごみをなるべく出さない生活。工夫次...

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