唐突ですが、秋はいい季節ですね。
食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋…
そして「ビーチクリーンアップ」の秋!
そうなんです。春や秋といった気候のいい時期には、海岸清掃イベントが各地で催されるんです。
海って、結構たくさんのゴミが散らばっていますよね。
「汚いなぁ」と思っていても、実際に自分でゴミを拾い集めるってなかなか難しい。
ですが、「海の環境を守るために何かしたいな…」と感じている方はたくさんいらっしゃると思います。
今回私は「トヨタソーシャルフェス」という環境イベントに参加してきました。
イベント形式のビーチクリーンアップってどんなものなのか、少しでも参考になれば幸いです。
トヨタソーシャルフェスって?
トヨタ自動車が毎年開催している環境イベント。
イベントのテーマは各都道府県で個別に設けられています。主に海や河川に関係したものが多いですが、森林保護や食育をテーマにしている地域もあります!誰でも気軽に参加できますよ。
詳しくはこちらをご覧ください♪ TOYOTA SOCIAL FES
【ビーチクリーンアップ】どんなイベントなのか参加してきました!
私が住んでいる地域には、準絶滅危惧種の貝(ウミニナ)が生息している全国でも珍しい干潟があります。この干潟を守って、最終的にラムサール条約に登録することも、この地域のトヨタソーシャルフェスの大きな目標なんです。
事前の申し込みが必要
各地のイベントは地元の新聞社や大学が主催しており、メールや電話で参加の申し込みをします。
連絡先はトヨタソーシャルフェスのサイトで確認できるほか、主催者のサイトでも案内されています。
後日、詳細な場所や日程などが記載された「参加証」が送られてきます。
当日は流れはこんな感じ
①受付(9:00~)
参加証を出すと、参加記念品やごみ収集キットが手渡されます。ナップサックの袋にまとめて入っていますので、自分の持ち物も一緒にしまえますよ♪
②開会式(9:30~10:00)
③クリーンアップ作業(10:00~11:30)
④写真撮影&閉会式(11:30~12:00)
イベント報告用の全体写真を撮ります。アンケートなどを出してそのまま解散〜。
もくもくとごみ拾い!プラごみ多すぎ…
いよいよクリーンアップスタート!
集合場所から浜辺に移動する間に波止場を通るのですが、ここでもうすでにたくさんのゴミが。
ビーチでやるイメージが大きかったのですが、私は前半を波止場で費やしました。
よく目にしたのはタイヤ、漁業で使う網、釣り糸、ナイロン製のひも、洗濯バサミ、ペットボトル、レジ袋、お菓子の袋などなど。車のドリンクホルダーも落ちていました。(なんで?)
小さいプラスチック片はもうキリがありません。紫外線でボロボロになって、拾った途端に割れるものもあります。(←こうしてマイクロプラスチックになっていきます)
海岸を移動しながらゴミ集めしていると、主催者である地元高校の「科学技術部」の方々から声をかけられました。
参加者に「どんなゴミがあったか?」「どこから来たと思うか?」「ここにあると何が起こるか?」など拾ったゴミについての質問や、「私たちにできることは?」といった質問を受けました。
「ゴミを拾って終わり!」ではないんです。
プラスチックも含めて、ゴミは本来なら海にあるはずのないもの。それがそこら中にたくさん散らばっていることの意味って、普段なかなか考えることがありません。
このイベントの一番重要なところは、まさにこの高校生たちの問いかけにあるんじゃないかと思います。
ちなみにこの科学技術部の方々は、普段この海でビーチコーミング(漂着物の収集や観察)を行なっているそうです。(個人的にとても興味深い)
クリーンアップの結果、可燃物ゴミ50袋、非可燃物ゴミ50袋の量が集まりました。
貝ってすごい!生物多様性の学習も
イベントの最後は、科学技術部の学生さんによる「貝の水質浄化実験」!
白く濁った海水の中に、ヒナタリ、ホソウミニナなど数種類の貝が。しばらくすると濁りがなくなって、貝が水をキレイにしたことが目に見えてわかります。
貴重なものを見せていただきました!
【Tips】服装は?クリーンアップイベントの5つのポイント
最後に、知っているとGoodなビーチクリーンの5つのポイントです。
①服装は長袖・長ズボン・帽子・長靴がベスト!
ウィンドブレーカーやパーカーなど、体温調節ができて汚れてもいい服装がおすすめ。
足元は長靴が安全です。どんなゴミが落ちているかわからないし、砂も入らないので快適ですよ。
②必須の持ち物はタオル・水筒・軍手・トング
トヨタソーシャルフェスの場合は、ペットボトルの水、タオル、軍手、ゴミ袋は全員もらえるほか、ゴミ拾いのトングも支給されます(解散時に返却)。
ただ、イベントによっては各自で用意する必要がありますので、事前に確認しておきましょう。
※ぜひ水筒を持参しましょう!頂いたペットボトルは家でストック。緊急時やどうしても必要な時のために取っておきましょう。
③トイレは事前にすませて
今回、活動場所からトイレまでかなり距離がありました。トイレの場所をチェックしておけばよかったと反省…。お子様連れの方は、事前に済ませておきましょう。
④分別不明なゴミは主催者へ
参加者には燃えるゴミ・燃えないゴミの袋が渡されますが、タイヤやバッテリー、燃料など、処理に困るものが落ちている場合も。自分で判断せず、主催者に報告しましょう。
⑤気分が悪くなったら無理しない
暑い時期だと体調が悪くなることが考えられます。こまめに水分補給して、疲れたら周りを気にせず休みましょう。
ちなみに今回は看護師さんが同席され、休憩用のテントが設営されていました。
次回は、全国で開催されているビーチクリーンアップの情報などお伝えします!