2018年9月、サンフランシスコから太平洋ゴミパッチに出発したクリーンアップシステム”Wilson (System001)”。
オランダの発明家Boyan Slat氏(The Ocean Cleanup)によって考案され、ハワイ〜アメリカ西海岸の間の1,200海里に広がる、フランスの2倍の大きさの海域に浮遊するおよそ1.8兆個のゴミを収集します。
大きなU字型をしたこのシステムは、風や波の力で移動しながらゴミを回収していきます。
回収を始めて1ヶ月が経過しましたが、現在ゴミの一部が再びシステムの外に出てしまう問題が発生しているようです。
その理由は、Wilsonの移動スピードが遅いことが考えられています。 効率よく回収するには、プラごみより連続的に速く移動する必要があります。
また、風でシステム両端の浮きが振動し、推進力が得られず減速しているとも考えられています。 解決策は、Wilsonの速度を上げ、プラごみが外に出ていかないよう捉え続けるようにすること。
そのためには、現在600mあるシステムの幅を、さらに60〜70m延長する必要があります。 風が変化した時に急回転するピボット機能を損なわないよう、ラインを伸ばす作業はゆっくりと進められます。
Ocean Cleanupは、「システムの長さを延長するのが現時点で最も有効な手段。システムが完全に動作するまで多くのデータを分析し、代替ソリューションのテストも同時に行なっていく」と述べています(UN environment Dec 2018)。
A recap of the last four weeks in the Great Pacific Garbage Patch. pic.twitter.com/9RuHKYVzc6
— The Ocean Cleanup (@TheOceanCleanup) 2018年11月21日