プラマークと一緒に表示されてる材質記号の意味

プラスチックボトル

私たちが日常的に使っているプラスチック製品、食品の容器や包装には、全てではありませんが、プラスチックの材質記号が付いています。

たいていの使い捨てプラスチック製品には、「プラマーク」が付いており、その横に、材質記号が付いています(付いていない場合もあります)。これはいったいどんな意味があるんでしょうか?

プラスチックの材質記号?

材質記号は、単純にプラスチック樹脂の種類を示すものです。特定のプラスチックに含まれる毒性物質や、それが安全かどうかといった情報を示すものではありません。

プラ容器のラベル
このような表記がありますが、これは本体のボトル容器と中栓がポリエチレン(PE)で、キャップがポリプロピレン(PP)という意味です。
プラ容器のラベル
こちらの商品は、袋はポリエチレン(PE)とポリアミド(PA)の複合樹脂で作られていて、ポリエチレンが主たる材料であることを意味します。主たる材料にアンダーバー(下線)がひかれています。キャップはポリエチレン(PE)でできています。
プラ容器のラベルPET
飲料用などのペットボトルのみ、三角形に1番と表記された記号を見ることができます。この数字は、米国プラスチック産業協会が作った樹脂識別コードで、1番はペットボトルのPET(ポリエチレンテレフタレート)を意味します。

海外で使われている樹脂識別コードとは?

もともと日本では、1番から7番までの樹脂識別コードを採用していました。しかし、現在の日本では単一樹脂ではなく複合樹脂でプラスチック製品を作ることが多いため、樹脂識別コードでは区別がしにくいため、現在の「プラマーク+材質」の表記になったようです(一般財団法人ニッセンケン品質評価センター)。

樹脂識別コード

なお、1番から7番までの樹脂識別コードは、リサイクルを促進するために考案され、米国のプラスチック産業協会(the Society of the Plastics Industry)が作ったため、その頭文字をとって、SPIコードと呼ばれます。

海外では比較的スタンダードなもので、海外から輸入されるプラスチック製品には、樹脂識別コードが付いています(全てではありませんが)。

ほとんどのプラスチック製品には、石油や天然ガス、石炭などの化石燃料に由来する合成樹脂と、しばしば有害な添加剤(化学物質)が含まれています。中には避けた方がいいプラスチックの種類があります。特に、食品と飲料や子供がなめる危険性のあるオモチャに使用する場合には、PVC(ポリ塩化ビニル)、PC(ポリカーボネート)は避けた方が無難でしょう。