プラスチックフリーな生活を心がける人が増えてきて、注目が集まるようになってきたヘチマたわし。
ここでは、家で簡単にヘチマたわしを作る方法をお伝えします!
もちろんヘチマの実がいるので、種まきから収穫までの「育て方」もしっかりご紹介します。
グリーンカーテンにもなってくれるヘチマ。エコで充実感たっぷりの夏になること間違いなしです。
【ヘチマたわしの作り方】臭いが出ない自然乾燥が一番おすすめ
収穫したヘチマをたわしにする方法は次の3つ♪
①自然乾燥させる
ヘチマをただ外に置いて乾燥させるだけ!
水も電気もガスもいらない、臭いもないので一番簡単でエコな方法です。
はじめは青々とした実が、気づけば茶色に。早ければ半月くらいでカラカラになります。
あとは手で皮を剥がしていきます。卵の殻を向くように、バリバリと簡単に剥けますよ。
種も一緒に取り除いてください。ヘチマを振ると中からたくさん落ちてきます。
来年の植え付けまで取っておきましょう♪
②鍋で煮てから乾燥させる
ヘチマをお湯で煮て皮をむく方法もあります。1日で終わる、最短の作り方です。
③水に浸ける
バケツに水を張り、ヘチマを浸けて実を腐敗させる方法。
昔からの作り方ですが、強い腐敗臭がするためあまりおすすめしません…。
詳しく知りたい方はこちら↓
【ヘチマたわしの使い方】プラスチックじゃないから生分解・煮沸消毒OK
ヘチマたわしはキッチン、バスルームで大活躍!定番の使い方を3つご紹介します。
食器洗いのスポンジに
ヘチマたわしは食器洗いにぴったり!繊維が流れて環境中に出ても、100%生分解するので安心です。
使い方は、まずヘチマたわしを水で濡らして柔らかくします。
次に洗剤(ここでは食器洗い石鹸)をこすりつけます。
クシュクシュするとしっかり泡立ちます♪
丈夫な繊維が汚れをしっかり絡めとってくれますよ。
通気性はいいものの、すぐには乾かないため吊るしておくと清潔。熱湯消毒はもちろん、プラスチックではないので煮沸消毒だって平気です。
\ 食器洗いを石鹸で! /
うえに出てきた食器洗い石鹸は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
石鹸の水切りに
ヘチマは石鹸の水切りにも使えます!
よくスポンジを石鹸置きにするアイデアってありますよね。それをそのままヘチマに置き換えるだけ。
輪切りにすると使いやすいし、かわいいです♪ 長く水気に触れると黒ずんできます。気づいたときに乾かすと長持ちします。
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コスパ最強の固形石鹸でプラごみ大幅カット!液体石けんにさよなら
お風呂のボディスポンジに
体を洗うボディスポンジにもなります。古い角質が取れて、適度なマッサージで血行改善にも効果的。
ただし、必ずお湯で柔らかくしてからお使いください。肌が弱い人は控えめに。
【ヘチマたわしの販売】無漂白・プラなし包装で買うには?
ヘチマたわしは生活雑貨として販売されています♪
購入するなら、漂白されたものより自然のままの無漂白の方がより環境負荷が小さくおすすめ。
包装・梱包も次のようなプラフリーに配慮されたものを選ぶとベスト!
▶︎ヘチマスポンジ / minimal living tokyo
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日本の「プラスチックフリー・ゼロウェイスト」なショップリストまとめ!
【ヘチマの育て方】種まき〜収穫までやってみました♪
ヘチマを実際に育ててみました。4月末〜9月くらいまでの栽培記録をダイジェストでお伝えします!
種をまく
時期は4月の終わり頃。発芽しやすいよう、植える前に種を丸一日水に浸しておきます。
間引くことを考えて、ここでは全部で15個使いました。
翌日、苗ポットに3つずつ植えていきます。深さ1cmくらいの穴を指で開けて、1つずつ入れます。
種が流れない程度に水やりをして、日向に置いておきます。
5月に入ると発芽し始めました!
このまま順調にいくかと思いきや、ちゃんと育ったのは数少なく…。結局5〜6月も種まきを繰り返しました。
気長に、諦めずに見守ってください。
▼この記事で使ったヘチマのタネ、野菜用の培養土はこちらです♪
芽を間引く
本葉が2〜3枚になったら、苗ポット1つに1株になるように間引きます。
プランターに植え替える
本葉が4〜5枚になったらプランターに植え替えます。
土は野菜用の培養土を使用。60cmのプランターに1、2株が目安です。株元が土に埋まらないように気をつけてください。
植え替えたら水をたっぷり与えます。
ヘチマは日向が大好き。日当たりのいい場所で育ててください♪
水やりはしっかりと!
ヘチマの成長にはたくさんの水が不可欠。しっかりと水やりします。
いつも土が湿っていると根腐れするので、夏までは土が乾いたら水やり。ぐんぐん成長する夏以降は、毎日朝と夕方、たっぷり水をあげます。
肥料は8月中旬まで月1回あたえる
肥料も必要!市販の培養土には肥料が入っていますが、それでも肥料は与えたほうがいいです。(うちは夏に下の方の葉っぱが枯れて、スカスカに。肥料不足が原因だったようです)
プランターに植え付けてから2週間後くらいに、粒状肥料(粒状緩効性化成肥料)を与えます。
一握り(30gくらい)を株元の土と混ぜ合わせます。これを8月中旬まで月に1回行ってください。
▼この記事で使った粒状肥料はこちらです♪
支柱・ネットを張る
本葉が6〜7枚くらいになったら、株の近くに支柱やネットを立ててツルを誘引します。麻紐などで固定してもOKです。
ネットはピンと張るのがポイント!たるんで不安定だと、ツルが伸びにくくなってしまいます。
麻紐のネットもありますが、ツルが絡んで取れないため使い捨てになります。次の年も使いたいので、化繊のネットを選びました。
摘芯(てきしん)してツルを増やす
しばらくすると、親ヅルからわき芽が出てきます。このわき芽を切ることを「摘芯(てきしん)」と言い、摘芯すると別の場所から子ヅルが伸びてきます。
本葉が8枚くらいになったら最初の摘芯のタイミング。出てきた子ヅルは都度ネットに絡ませます。
その後も子ヅルからわき芽が出てくるので、様子を見ながら摘心。バランスよくグリーンカーテンを作っていきます。
ちなみに摘芯せずに放っておくと、ただまっすぐ上に伸びていき、横に広がることはありません。
親ヅルより子ヅルの方が実がつきやすいので、摘芯は必ず行ってくださいね。
ヘチマがもたらす自然の営みを楽しむ♪
日に日にツルが伸びて、グリーンカーテンらしくなってきました。
ある時から、ヘチマのあちこちにアリを見かけるようになります。
調べてみると、なんとヘチマが蜜を出しているそう!どうして蜜なんか出すのかというと、アリに害虫を追っ払ってもらうため。
自分の身を守るヘチマの知恵!すごい。
家の中から眺めていると、いろんな生き物がやってくるのがわかります。
いつもヘチマの頭に乗っているカエル。
時々めずらしい蝶々もやってきます。
この虫のお尻にはたくさんの花粉が。受粉を手助けしてますね。
必要なら人工受粉する
うちのような田舎は毎朝ハチやチョウチョがやってきて、勝手に受粉しています。
あまり虫を見かけない場合は、人工的に受粉させると安心。雄花を切り取って、雌花にパサパサと当ててみてください。
花が元気な午前中がおすすめ。
はじめに咲くのは雄花ばっかり。「もしかして雌花なんか1つも咲かないんじゃ…」と心配になるほどですが、ご安心を。8月に入ると徐々に雌花が増えてきます!
ヘチマの実を収穫する
めでたく受粉して大きく膨れたヘチマの実。
料理にするなら実がなって10日くらいで収穫します。長くおくと、繊維が固くなって美味しくないです。
たわしにするなら9月になって、ツルが茶色になってきたら収穫します♪
実の収穫が終わったら、ヘチマ水をとるのもおすすめ!ヘチマの茎を根本から60cmくらいのところで斜めにカット。きれいに洗った瓶の口に挿しておくと、一升瓶ほどのヘチマ水がとれます。天然の化粧水に♪
まとめ
いかがでしたか?
ここでは収穫したヘチマをたわしにする方法や、種から始める育て方をご紹介しました。
たわしにするなら自然乾燥が一番簡単。熱湯で煮れば1日で終わりますが、ただ乾燥させるだけなので最もエコでもあります♪
栽培は芽がでるまでが辛抱のしどころ。あとは勝手にぐんぐん育ってくれますよ。
プラなししながら、素敵なガーデニング体験になることを願っています!