世界中の39種類の市販の食塩(海の塩、岩塩、湖の塩)のうち、36種類からマイクロプラスチックが検出されたことが、韓国とグリーンピース東アジアの研究者によって報告されました(Ji-Su KIm et al. 2018)。
2017年に発表された調査報告では、8カ国17種類の市販の塩にマイクロプラスチックが含まれていたことがわかっていますが(Ali Karami et al. 2017)、今回はそれよりももっと深刻な結果になります。
食塩は欧州、南北アメリカ、アフリカ、アジアの21カ国で販売されているもの。特にアジアのものにプラスチックの混入が多く見られました。
中でもマイクロプラスチックが最も多く含まれていたのは、インドネシアの食塩。アジアは世界的にプラスチック汚染のひどい地域。インドネシアは、世界で2番目に汚染が深刻であることが2015年の調査でわかっています(National Geographic Oct 2018)。
塩の種類で見ると、最も多くマイクロプラスチックを含んでいるのは海の塩で、続いて湖の塩、岩塩になります。
海の塩に含まれるプラスチックの量と、それが採取された海のプラスチック汚染度には非常に高い相関関係があります。
さらにこの調査では、人が食塩から摂取するマイクロプラスチックの量は、年間で約2,000個ほどと推定。食塩と同じ色をしたマイクロプラスチックもあるため、気づかずに食べてしまう可能性は十分にあります。