東京や大阪などの都市部を流れる11の河川で、マイクロプラスチックが検出されたことが発表されました(日本経済新聞 Oct 2018)。
調査を行なったのは、環境技術ベンチャーのピリカ(東京)。東京理科大学の協力を得て、2018年5月から調査を開始しました。
人口密集地を流れる河川を中心に調査が行われ、関東地方は利根川水系や荒川水系、関西地方は淀川水系など計26地点。そのうち25地点で、マイクロプラスチックが見つかりました。
検出数は、大阪府の大川で1㎥あたり平均19個、東京都と埼玉県を流れる綾瀬川で1㎥あたり平均9個。中には人工芝などの破片も含まれていました。
これらのマイクロプラスチックは、ペットボトルやレジ袋が紫外線などを受けて劣化し、砕けて拡散したと推測されています。
同社は、見つかったマイクロプラスチックがもともと何の製品だったのか、またゴミになった経路についても今後調査する予定です。
海外の研究では、河川に生息する蚊などの幼虫が、マイクロプラスチックを食べていることがわかっています。さらに、成虫になるまで体内に蓄積させていました。それを餌にする鳥なども、プラスチックを摂取している可能性があります。
今回の調査結果で、日本でも同じようなことが起こっていると容易に推測できます。
今回の調査結果で、日本でも同じようなことが起こっていると容易に推測できます。