海からゴミをなくす!スキューバダイバーの決心

海ごみを調べるダイバー

カナダ東部のニューファンドランド・ラブラドール州。
ここで21年間、商業ダイバーとして働くショーン・ベースさんは、1ヶ月に50回も港からタイヤを引き上げました。

彼が潜った場所には、ゴミやタイヤ、ゴムブーツ、ゴム製の皮など、いつも同じようなものが沈んでいます。

海への不法投棄に心を痛めたベース氏は、Clean Harbors Initiativeという非営利団体を立ち上げ、見つけられる限りの大量のゴミを運び出しています。

冷蔵庫、ストーブ、洗濯機、乾燥機など、あらゆるものが海の底に沈んでいます。

特にロープや漁具は大きな問題。海底のそこら中に散らばっていて、まるで埋立地のようだと話します。

バース氏はゴミを取り除く中で、それが魚や人間に与える影響を危惧しています。

「タイヤからどれくらいのマイクロゴムが出ているか想像できますか?スクールバスのタイヤだと、おそらく100万の微細なゴムが出ます。それを魚が食べ、その魚を私たちが食べています。」と彼は言います。

バース氏は、今後この活動をメインの仕事として、環境を守ることに従事していきたいと決意。

これまで、オーストラリアや米国など遠方から寄付を受けていましたが、彼は地元の支援を求めています。しかし、現在は少数のボランティアたちと、自らが資金を出している状況。

それでも、最近は地元の団体が寄付を行うなど、少しずつ地域の支持が増えてきました。

バース氏の目標は、Clean Harbors Initiativeが広く世間に知れ渡ること。

「ボートやトレーラー、少なくとも3人のダイバーからなるチームを作り、カナダ全州の港に向かいたい。」との思いを抱き、活動を続けています(CBC Oct 2018)。