パイロット試験の一環で採取された8名の便から、繊維状のマイクロプラスチックが見つかりました(National Geographic Oct 2018)。
これまで飲料水やビール、食塩、海産物からマイクロプラスチックが検出されていますが、人間の体内から確認されたのは今回が初めてです。
マイクロプラスチックは、海の中だけでなく、私たちが生活する空気中にも存在しています。
フリースのジャケットを擦っただけで、目に見えない繊維状のプラスチックが舞い上がるのです。
8名の便から見つかったマイクロプラスチックが、どのようにして体内に入ったのか、その可能性は色々考えられます。
空気中を漂う繊維状のプラスチックが、食べ物の上に落ちたのかもしれません。または、食品の包装から出たものが、食べ物に付着したとも考えられます。
今回の調査は8名という小規模なもの。マイクロプラスチックの摂取経路や健康への影響など、解明するには不十分です。
ただ、マイクロプラスチックは114種以上の水生生物から見つかっており、生殖器系や肝臓にダメージを与えていることが、これまでの研究でわかっています。
人間が摂取した場合、健康にどのような影響が出るのか研究が急がれます。