英のトップ10のスーパーマーケットで、毎年81万トンの使い捨てプラスチックが排出されていると、最新の主要なレポートが報告しました。
これとは別に、11億枚以上のレジ袋、9億5800万枚のエコバッグ、12億枚の果物や野菜用のプラスチック製の袋がこれらスーパーマーケットから毎年排出されています。
環境調査庁とグリーンピースUKのレポート(Checking Out Plastics)によると、このうち7つのスーパーマーケットは、年間590億個のプラスチック包装を流通させています。これは、英国で一世帯あたりだいたい2,000個のプラスチックごみを出すのと同じ量になります。
調査対象のスーパーマーケットの半数は、プラスチック包装を減らすための具体的な目標を定めていません。1年で5%削減といった悠長なペースで取り組んでいるため、売り場から完全にプラスチックをなくすまで20年かかると言われています。
しかも、廃止の対象は「リサイクル不可能なプラスチック」のみ。大手ブランドや製造者にプラスチック削減を求めることもしていません。
食料品小売業は、最大のプラ包装利用者。毎年150万トンのプラスチック包装が消費されますが、その半分以上が小売業から出ています。
英小売協会の部門責任者であるピーター・アンドリュース氏は、2025年までにすべての不要な使い捨て包装を排除するため目標に向かって取り組んでいると述べる一方、リサイクルのインフラが十分に整備されていないため、目標到達が妨げられるのではないかと懸念しています(Independent Nov 2018)。