「ビニール傘」が毎年大量のごみに!使い捨て意識を変える5つの行動

ビニール傘

毎年大量に廃棄されている傘。

特にビニール傘は使い捨ての象徴。大雨や台風のあとは、街のいたるところに壊れたビニール傘が散乱しています。

どうしてこんなにも粗末に扱われるようになったのでしょうか。

ここでは傘をごみにしない具体的な方法やエシカルな取り組みをご紹介!どうしても処分したい時の正しい方法もお伝えします。

消費の意識を変える一つのステップとして、ぜひ参考にしてみてください。

消費の意識を変える!傘をゴミにしない5つの行動

傘への消費の意識を変えるのは難しいことでしょうか?

一人一人が次のような具体的な行動を起こすことで、大量消費の社会を変えていけます。

①傘のシェアリングサービスを利用する

スマホを操作する女性

アイカサ」は関東・福岡を中心に広がっている傘のシェアリングサービス。

傘のシェアスポットに行き、スマホでQRコードを読み込んで利用します。

一日70円で必要な日数借りることができますよ。詳しくはアイカサの利用案内をご覧ください♪

そのほか、一部の地域でダイドードリンコの自動販売機に無料レンタル傘が備わっています(DyDoレンタルアンブレラ)。

②大切にしたい傘を1つ持つ

ディスプレイされたたくさんのカラフルな傘

1つでも良い傘を持っていると、雨の日が待ち遠しく特別なものに。

職人さんの手で作られた傘は、傘骨の1本1本から高度な技術で仕上げられています。

江戸時代から培われてきた日本の傘づくりの技術は世界一。そう簡単には壊れません。

ですが現在は安い中国製に追いやられ、純国産品の生産量は全体の1%以下傘骨屋)。国産の良質の傘を持つことは、日本の伝統技術を守ることにもなります。

もちろんデザインは今にあったファッション性の高いものばかり!

伝統的な織生地を使ったテキスタイルや持ち手など、パーツにもこだわりが盛り込まれています♪

折りたたみ傘もとてもおすすめ!

傘を持って行こうか迷う日でも、鞄にさっと入る折りたたみ傘なら気軽に使えますよね。ワンタッチで自動開閉できるものなら収納に手間取らず便利ですよ♪

③壊れたら修理する

台に置かれたペンチなどの工具

ビニール傘は壊れたらそれで終わり。

でもそれ以外の傘は町の修理屋さんで直すことができます!

傘を買ったデパート

伊勢丹など大手の百貨店でも傘の修理をしてもらえます。

ただし、その百貨店で買った傘のみ。レシートを取っておいて、修理の対応や金額などを確認してみてください。

全国チェーンの修理店

ショッピングモールやホームセンターに入っている修理屋さんは強い味方!良心的な価格で気軽に利用できます♪

④何度も使える傘カバーを持ち歩く

傘カバーをかけた長傘

傘用のビニール袋ではなく、自分専用の傘カバーを持ち歩きます。肩にかけることができるので、電車やバスでも気兼ねなく持ち運べますよ。

雨水はカバー上下に付いてるマイクロファイバーで吸水。素材が気になるところですが、水気は瞬時に拭き取れます。

カバー上部のマイクロファイバー

くるくると丸めてコンパクトに収納!

コンパクトに畳んだ傘カバー

\ 傘カバーを詳しくチェック /

傘カバーに入れた長傘「傘カバー」を持とう!使い捨てプラ袋より断然優秀、電車でも◎

▼この記事で使用した傘カバーはこちら!

⑤不要な傘を寄付する・フリマに出す

使わずに持て余している傘は、捨てずにリユースしてもらいましょう。

地域で行なっている傘の貸し出しサービスや途上国への物資支援、傘を使ったワークショップ活動へ寄付できます。

有名ブランドやほとんど未使用の傘ならフリマに出品。お小遣いにもなりますね。

傘をごみにしない、エシカルな新しい取り組み

傘の大量消費を問い直す、循環型プロダクトも生まれています!

【+TIC】修理・リサイクルできるビニール傘

Ca Et La(サエラ)の「+TIC」は自分で修理ができるビニール傘。

オールプラスチック製ですが耐久性と柔軟性に優れていて、風速15mの風にも耐える丈夫な傘です。

張替え生地が用意されているので、もし生地が破れても廃棄することなく使い続けられます。

また、全ての素材がリサイクル可能。パーツも簡単に分解できますよ。

【PLASTCITY】廃棄傘のアップサイクル

PLASTICITY(プラスティシティ)は、廃棄されたビニール傘をスタイリッシュなバッグにアップサイクル!

回収した傘のビニールを人の手で選別・解体・洗浄。何枚も重ね、独自のプレスを施して「GLASS RAIN」と呼ばれる生地に加工されます。

その名の通り、まるで生地全体が窓ガラスに流れる雨のよう。

もとは傘なのでもちろん雨に強く、汚れも落としやすいバッグです。シースルーでどれも今っぽい感じ。

家にある不要なビニール傘(生地のみ)を回収するサービスも。1枚で100円分のポイントと交換。ポイントはオフィシャルストアでのみ利用可能です。

 

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傘をごみに出す、正しい捨て方とは?

大事に使ってきた傘でも、最後はお別れする日がきます。そんな時、正しい処分方法に悩みますよね。

自治体によって様々ですが、主な捨て方は3つ。自分の住んでいる地域がケース①〜③のどれに該当するのか調べてみてください。

【ケース①】「燃えないゴミ」として出す

多くの自治体が分解せずそのままの状態で「燃えないゴミ」または「陶器・ガラス・金属ごみ」として回収しています。

ですが、自治体ごとに次のような様々なルールがあるようです。

  • 自治体指定のごみ袋に入れる
  • 傘の大きさによっては袋に入れなくてもいい
  • 専用の回収ボックスで収集する
  • 本数によっては粗大ゴミになる

お住いの地域の捨て方をよく確認してください。

【ケース②】分解してパーツごとに分別して出す

傘を分解して捨てなければならない地域もあります。

分解すると、金属、布(ビニール)、プラスチックのパーツに分別できます。それらの素材ごとに、さらに自治体のルールにしたがってごみに出します。

ここではビニール傘の分解方法をご紹介します。

\ ビニール傘の分解の仕方 /

分解は傘をたたんだ状態で行います。

使用するもの:軍手・ペンチ・はさみ

1. 傘の骨の先に付いているプラスチックを外す

ビニール傘の骨の先端の小さなプラスチック

ビニールと骨をつなぐための小さなプラスチック。はさみなどで切り取ります。

写真の傘は骨もプラスチックなので、この場合は切り取らなくてOKです。

2. 傘本体の先に付いているプラスチックの突起を外す

ビニール傘の先端のプラスチックの突起

先端のプラスチックは手で引き抜けます。ですが、接着剤でしっかりと付いているものは取り外せません

MEMO
引き抜く際、金属の棒ごと折れてしまうことがあります。その場合は、プラスチックの中の金属をペンチなどで取り除いてください。

3. ビニールの布を取り外す

ビニールの傘布

ビニールを上に向かって引っ張ると骨から取り外せます。ビニールと骨が接着剤で固定されていたら、はさみで切り取ります。

4. プラスチックの持ち手を外す

ビニール傘の持ち手

プラスチックの持ち手は力強く引っ張って取り外すことができます。

5. 分解完了

骨組みは紐などで結んで広がらないようにすればOK。

あとは金属、ビニール、プラスチックごとに自治体の捨て方にしたがってごみに出してください。

【ケース③】「粗大ゴミ」として出す

捨てる本数やサイズによっては粗大ゴミとして回収する地域もあります。

また、分解できない・傘布が外せない・骨組みが金属以外の大判の傘なども粗大ゴミになるケースも。

判断に迷った時は、自治体のホームページや電話での確認をお勧めします。

傘の廃棄問題は私たちの意識の現れ

ここでは傘の大量消費の問題を詳しくお伝えします。

傘の消費量は年間で約1億3000万本…!

傘をさして交差点を横断する群衆

毎年どのくらいの傘が消費されているかご存知でしょうか?

なんと年間で約1億3000万本日本洋傘振興協議会)。そのうちビニール傘は8000万本にものぼると言われています(産経新聞)。

傘立てにずっと放置されているもの、路上に落ちているものなど、日常的に目にする数は少ないかもしれません。

ですが日本全体で考えると、信じられないほど多くの傘が持ち主不明で廃棄されています。

とある廃棄物処理工場には、月に20~30トンものビニール傘が運ばれているそうです(NHK ビニール傘 使い捨ての現実)。

ちなみに警視庁が遺失物として保管している傘はなんと34万点以上警視庁 遺失物取扱状況/H30)。一方、遺失物届が出されているものはたったの6000件ほど!

「傘はなくすもの、なくなってもいいもの」という意識の現れにほかなりません。

どうして?傘が大量に廃棄される理由

◉すぐに壊れる

安い傘ほどすぐ壊れます。

近頃はコンビニの傘も進化しているようですが、折れないよう弾力を持たせた結果、簡単にひっくり返ってしまいます。

さらにビニール傘は壊れても修理が困難。接着剤が使われているため分解できず、修理が行えません。

仮にできたとしても、全体的な作りが弱いのでまた壊れる可能性が高いです。

そもそも安い傘に販売価格以上の修理代なんて払いたくないですよね…。

そういった理由から、安い傘は一度壊れたら捨てられる運命にあります。

◉家に何本もあって使わない

日本人の傘の所有数は世界トップ。なんと一人当たり平均3.3本も持っています。(ウェザーニュース)。

それにも関わらず、「どこでも安く手に入る」という便利さからその場しのぎでビニール傘を購入。

家にはもう何本もあるので持て余し、何かのタイミングで断捨離の対象になります。

◉失くなっても気にならない

簡単に手に入ったものほど、手放しても心は痛みません。

特に愛着も感じないビニール傘ならなおさら。失くしても探す労力をかけるほどの価値を見出せません。

「まあいいか」とそのまま放っておかれた傘たちは、まとめて回収され処分場に運ばれます。

ビニール傘はリサイクルがとても難しい

多くのビニール傘はリサイクルするのも一苦労。

回収された傘は機械で粉砕され、金属やプラスチックなど材料ごとに分別されます。

ですが、ビニール傘の場合これが簡単にはいきません。

骨とビニールを固定するため、強力な接着剤が使われているんです。そのため分解するのに非常に手間がかかります

材質が一定でないのも問題。ポリエチレンやポリ塩化ビニル、非結晶ポリオレフィン(APO)、エチレンビニルアセテート(EVA)など、一目で見分けられないこともリサイクルを難しくしています。

傘用のビニール袋も大量に使い捨て!

店舗の入り口に置かれた傘用のビニール袋

水滴が落ちないよう傘を入れるビニール袋も大量に消費されています。

どのくらいの数が消費されているのでしょうか?ざっくりと計算すると、その数なんと年間19億枚

(参考:統計・データでみるスーパーマーケット , 都道府県別統計とランキングで見る県民性

1回でごみになる上、濡れたビニール袋はリサイクルされません。

気づいた人からマイ傘袋持ち歩けば、雨の日のプラごみはもっと減るはすです。

まとめ

いかがでしたか?

年間1億3000万本も傘を消費している日本人。一方で、とてつもない数の傘が廃棄されています。

ここでお伝えしたことを参考に、傘を通じてものを大事にすることの大切さを感じていただけたら嬉しいです。