プラスチック代替素材に石灰石!生分解性の新素材も開発

プラスチックキャップ

石灰石を主原料にした「LIMEX(ライメックス)」が、プラスチックに変わる代替素材として世界に広がりつつあります。今年度中には新素材である「生分解性LIMEX」の市場への投入も計画されています(日本経済新聞 Oct 2018)。

開発したのは、スタートアップ企業のTBM(東京)。ライメックスは石灰石と石油由来の樹脂からできており、すでに使い捨ての食器やメニュー表、ポスターなどで採用実績があります。
石灰石は、「国内の埋蔵量が豊富で安価に手に入る」だけでなく、紙製の代替素材と違って「木材や水の使用を減らせる」という利点もある原料。

ただ、ライメックスの原料の一部は石油由来の樹脂。完全に生分解されるわけではありません。
石灰石の含有量を増やすと耐久性が落ちたり、粉っぽくなったりするため、こういった課題をクリアする必要があります。

そこで、石灰石とトウモロコシ由来の「ポリ乳酸」を使った「生分解性LIMEX」の開発も進められています。
微生物や水で分解されるため、使い捨て商品など、短い時間で使われる商品で活用される予定です。

今後の需要拡大を見込んで、従来ライメックスとともに20年までに日本・米での増産が計画されています。