世界中の海で問題になっている「マイクロプラスチック」。
世界14カ国(アメリカ・イギリス・インド・キューバなど)で採取した水道水159サンプルを分析したところ、13カ国の水道水からマイクロプラスチックが見つかったと、ミネソタ大学などの研究グループが報告しました(Kosuth et al. 2018)。
検出率は81%と高く、特にアメリカの水道水からは1Lあたり最多の約60個が検出されました(日本の水道水は未調査)。
検出されたマイクロプラスチックは、衣料品などの繊維製品に使われる化学繊維がほとんど。
同研究チームは、その他に欧州・アジア・アメリカなどで生産された市販の食塩12種類と、アメリカで醸造されたビール12種類についても調査。その全てからマイクロプラスチックが検出されたことも明かしています(Kosuth et al. 2018)。
プラスチックには、その製造過程で有害な化学物質が使われています。しかし、人が摂取するとどんな健康被害が現れるのか、まだはっきりとわかっていません。
「健康被害がある」とわかってから動くのでは遅いです。使い捨てプラスチックの削減や生活スタイルを変えていくことが、今求められています。