新素材のレーヨン!ターゲットは「紙おむつ」

おむつをはく赤ちゃん

紙おむつには、繊維状のプラスチックが使われています。その一つが「ポリプロピレン」。

繊維メーカーであるダイワボウレートは、このポリプロピレンに替わる新しいレーヨン「エコリペラス」を開発しました。

レーヨンの主原料は木材。プラスチックと違って生分解されます。

本来レーヨンは吸水性のある素材ですが、このエコリペラスは撥水性も併せ持っているのが特徴。プラによる海洋汚染の防止が世界的な流れになる中、同社は子育ての必需品として欠かせない「紙おむつ」への採用を目指しています(日本経済新聞 Sep 2018)。

レーヨンとは、木材から取り出されるセルロース(植物繊維の主成分)を使って繊維にしたもの。同社のレーヨン100%の不織布の生分解性評価試験では、地中に埋めて約30日後に分解が始まり、約60日でほぼなくなることがわかっています(ダイワボウレート)。

レーヨンは環境に優しい自然素材の繊維ですが、生産コストが高いため、安価な合成繊維(プラスチック)が主流です。

こうした自然由来の繊維が、大人用おむつや生理用品へも拡大していくことが期待されます。