日本の製紙メーカー プラに替わる「新たな紙素材」で勝負

紙ストロー

日本の大手製紙メーカーは、プラスチックに替わる紙製の代替品を世界に先行して開発しています。

日本製紙は2018年中に紙製ストローを実用化させるほか、王子ホールディングスは2019年にプラ製のラップに匹敵する紙素材の食品包装紙を量産化させます(日本経済新聞 Sep 2018)。

日本製紙は、これまでインド最大手の飲料用紙コップメーカーの買収(日本製紙 Jan 2017)や、ベトナムで紙コップシェア1位の製造加工メーカーと共同で新工場を建設(日本製紙 Jan 2017)。アジアでの生産基盤を整えています。

さらに紙ストローのほか、ペットボトルに替わる新しい紙容器を四国化工機と開発しました。新たな充填システムによって、スムージーやスープ・おかゆなど、粘土の高い商品にも使えます。来年度から飲料メーカーなどに売り込みます(産経ニュース Sep 2018)。

王子ホールディングスの新たな食品包装紙は、紙表面に湿気や空気が通りにくい加工を施したもの。同素材で作った紙コップのフタも開発済み。量産化によって価格を下げ、食品メーカーへの採用を目指しています(日本経済新聞 Sep 2018)。

世界で生産されるプラスチックの約1/3が容器や包装として使われる中、こうした新しい紙素材がどこまで市場に食い込んでくるのか、期待したいです。