カリフォルニアで、巨大な「フローティング・バリア」を使って、太平洋ごみベルトに漂うプラスチックゴミを回収する大規模なプロジェクトが開始されました。
このバリアは、全長600mの巨大なCの形をしたチューブ。浮き輪のように浮きます。そのチューブの下(つまり海面の下)には、長さ3mのスカート状のものが取り付けてあります。
プラごみと同じように水流や波、風によって海の上を移動。大きさ1cm以上のプラごみや、投棄された漁網も海面をかすめるようにして収集します。
このプロジェクトの目標は、毎月5トンのプラごみを集めること。6週間ごとに、収集したゴミを船で運び出します。
収集が行われる場所は、カリフォルニアとハワイの間の1,600,000㎢にわたるエリア。「北太平洋還流」と呼ばれる、世界中の海で最もごみが多い場所です。
研究者たちは、5年間でこのエリアのプラごみの50%を除去できると予測しています。
一方で、このシステムが海洋生物を脅かすのではないか、という批判的な意見もあります。
このプロジェクトを行なっているThe Ocean Cleanupは、「すでにプランクトンや他の海の生物がプラごみの被害を受けている。我々は、このシステムの影響を最小限に抑えていく。」と述べています(The Guardian Sep 2018)。