洗濯物を外に干すときに気をつけたいのが、洗濯バサミやハンガーの素材。
プラスチックだと使い続けるうちにポキっと折れたり、傷がついてボロボロになったりしませんか?
実はこれも、マイクロプラスチック問題と大きな関わりがあります。
解決のヒントと環境に配慮した使い方をお伝えします!
屋外使用はNG?プラスチックの洗濯バサミとハンガー
ボロボロになったプラスチックの洗濯バサミやハンガー。
その小さなかけらが自然の中に落ちています。つまり、マイクロプラスチックが発生しています。
このマイクロプラスチック、自然の中で分解することはありません。数百年かけても消えず、一度散乱すると小さなごみとして残り続けます。
どうして?突然折れる洗濯バサミ
プラスチックの洗濯バサミを使っていると、指で開いた途端にボロッと崩れるように割れることがありますよね。
一度ではなく、何度も経験している人も多いと思います。
こうした洗濯バサミの材質はポリプロピレンやポリエチレンがほとんど。安価で加工しやすいため、プラスチック製品でよく使われます。
ただ、こういったプラスチックは耐候性が低いので、すぐに劣化してしまいます。
- 太陽光の紫外線を長時間浴びる
- 雨水がかかる
- 酸素によって酸化反応が起こる
- 気温の変化に晒される
ハンガーなら風に煽られて、竿やハンガー同士が擦れて劣化することも考えられます。
劣化を防ぐため、プラスチック材料の中に紫外線吸収剤や酸化防止剤といった添加剤が大量に使われています。
ただ、このような添加剤は時間が経過すると抜けていきます。
その結果、やがて劣化してボロボロに崩れ、マイクロプラスチックとなって知らぬ間に地面に落ちているんです。
プラスチックの洗濯バサミ・ハンガーの主な材質
よく見るタイプの材質をまとめてみました。
材質 | 特徴 |
---|---|
ポリプロピレン(PP) | 耐候性が低く、使い続けるうちにボロボロになる。紫外線吸収剤、酸化防止剤を使って劣化を防いでいる。 |
ポリエチレン(PE) | ポリプロピレンと同様に耐候性が低い。針金ハンガーの皮膜としても使われている。 |
ポリカーボネート(PC) | 耐衝撃性があり、紫外線にも強い。ただ、原材料にBPA(ビスフェノールA)を使っている(ポリカーボネート樹脂技術研究会) |
一気に劣化する洗濯ハンガー(ピンチハンガー)
洗濯バサミがたくさん付いた「洗濯ハンガー(ピンチハンガー)」も例外ではありません。
筆者は過去にとあるブランドの洗濯ハンガー(ポリプロピレン)を使っていました。しかし、洗濯バサミをつなぐ部品が次々に割れ、使い物にならず捨ててしまいました。
苦情が殺到したのか、しばらくして改良版が発売されていました。今度はポリカーボネート製です。
当時はプラスチックの材質について無知だったため、この改良版を購入。丈夫ではあるものの、原材料がBPAであることを知って使用を控えるようになりました。
洗濯バサミ&ハンガーを脱プラ!環境に配慮する5つの方法
まずは少しずつプラスチックフリーにしていくこと。
今持っているプラスチック製のものも、環境に配慮した使い方に変えていきます!
①できる限りステンレスで統一する
外で使う分だけでも、ステンレスに切り替えます。ステンレスなら熱や紫外線、雨にも負けません!
有害な物質も入っていないので、安心して長く使えます。
洗濯バサミなら1つ100円前後が相場です。
一気に変えることが難しい場合は、「今月は洗濯バサミ◯個」「来月はハンガー◯本」と無理なく切り替えるといいですね。
②プラスチックの洗濯バサミやハンガーは屋内で使う
「今持っているプラ製のものはどうする?」という問題が出てきます。
使い続ける場合は、できるだけ部屋の中で使うようにしてください。雨の日の洗濯や、クローゼット用にするのもいいですね。
抵抗がなければ、処分してしまうのも一つの方法です。
③外で使う場合は「濃い青」のものを使う
どうしても外で使う場合は、色の濃いものを選んでください。
というのも、濃い青や黒といった暗い色ほど紫外線を吸収しやすく、そのぶん劣化しにくいからです。
反対に、白や水色は傷みが早い傾向があります。
④針金ハンガーはクリーニング店に返却する
クリーニングでもらったハンガーはお店に返却!ただしきれいな物に限ります。
店舗によっては数円が戻ってきますよ♪
返却することで新しいハンガーが使われずに済むメリットもあります。リユース(再利用)という形で、資源の有効活用にぜひ協力してみてください。
⑤ボロボロの洗濯バサミやハンガーは今すぐ処分する
傷だらけの洗濯バサミやハンガーを使っていたら、すぐに処分します。
変色したり、形が反ったりしていたら劣化が始まっている証拠。
針金ハンガーも同様です。外側のポリエチレン皮膜は耐候性が低い素材。外で使い続けるとポロポロと剥がれ、マイクロプラスチックになります。
皮膜が剥がれそうなものは、ためらわず不燃物として処分してください。
おすすめ!プラスチックフリーな洗濯バサミ&ハンガー
プラなし生活で実際に使っているものをご紹介します!どれも丈夫で、サビや変形とは無縁のアイテムです。
ステンレスの洗濯バサミ
ランドリーグッズが豊富な大木製作所の洗濯バサミ。錆に強い18-8ステンレスが使われています。
とても丈夫な作りで、そう簡単にバネの力が弱くなることはなさそう。
竿やハンガーに吊るしたタオルや洋服をしっかり挟んでくれます♪
洗濯物だけでなく、袋の口を閉じるクリップにも。なんだかおしゃれに見えますね!
▼この記事で使っている洗濯バサミはこちらです♪
日当たりが良過ぎる南のベランダで使用。 プラスチック製の洗濯バサミは劣化がはやいのですが、このオールステンレス製の洗濯バサミは劣化もせず非常に良いです! また挟みやすさもバツグン。 小物干しも今はプラスチック製洗濯バサミがついているものを使っていますが、劣化したら必ず次は同じ大木製作所のオールステンレス製のものを購入しようと思います。 デザインも良く、リビングやキッチンにあってもおしゃれなところも◎です!
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ステンレスの竿ピンチ
竿用の洗濯バサミもあります!竿に直接バスタオルなど干すときに重宝しますよね。
こちらも大木製作所のもの。2016年に仕様が変わり、レビューを見てみると旧品の方が良かったという声も。
確かに開くときに「ギギギギ」という感触があったり、噛み合わせがズレやすかったりしますが、今のところ問題なく使えています。
▼この記事で使っている竿用ピンチはこちらです♪
★良かった点★
・18-8ステンレスを使用しておりステンレスという点では耐久性を期待できる
★改善希望点★
・他の方も書いているように、一体型ではなく溶接されており耐久性が心配(大木製作所のHPや公式オンラインショップでは一体型しか載っておらず、偽物かと思ったが大木製作所が変更したものだと思われる)
・開いたときに少しギーっと音が聞こえスムーズには開かない。せっかく信頼できるメーカーのものならもっとスムーズな開閉にしてほしい。
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ステンレスの布団バサミ
布団バサミも頑丈なステンレス製に!
挟む力はプラスチック製とは比較にならないほど強いです。これならずるっと布団が落ちることもなく、安心。
しっかり陽に当てたい布団だからこそ、ステンレスをおすすめします。
▼この記事で使っている布団バサミはこちらです♪
プラスチックのものを使っていましたが、すぐに割れたりして買い替えを繰り返していました。 こちらの商品はとても丈夫でバネのところがバカになりません。しっかりとふとんを押さえつけてくれます。 多少重みがありますが、とても丁寧な作りで長く使えそうです。
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ステンレスの洗濯ハンガー(ピンチハンガー)
こちらのピンチハンガーもオールステンレス!
プラ製のあのジャラジャラ感がどうも好きになれず…。ステンレスに変えるととてもスッキリしました。
絡みにくい工夫もバッチリ。ピンチが両端から吊るされていることで、他のピンチや鎖が入り込まないようになっています♪
また、折りたたむ時はピンチが外側になるため、ピンチ同士が絡まりにくいんです。
ただし折りたたんだ状態で吊るせません。立てかけておくか、そのまま吊るしっぱなしにしています。
ピンチは4点でフレームと溶接されています。洗濯物の重みに耐える強度もあり、長く使えますよ。
上部のフックは滑り止め付き!強風でも安心です。
今までのステンレス角ハンガーは知恵の輪のように絡み合って、かなりのストレスでした。 こちらの商品は本当に絡まない!しっかり洗濯物を掴んでくれるので安心感も抜群です! 高いですがかなりの年数使えると確信したのでいい買い物でした♬ サイズ違いで購入予定☆
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▼この記事で使っているピンチハンガーはこちらです♪
ステンレスのバスタオルハンガー
バスタオル1枚が余裕で干せるハンガー。限られた物干しスペースを有効活用できる便利アイテムです。
広げた時の幅は約72cm。70cmくらいまでのバスタオルが干せます。
折りたたむと幅は約18cmほどに!使わないときは場所を取らずにしまっておけますよ。
最近、これは買ってよかった!!!というお家グッズの一つです。
ほんとに便利で、バスタオルの乾きが変わりました。新しいバージョンのも出てるみたいなので、そちらも欲しいです。
ステンレスの質も良いものだし、スタイリッシュで大変良いお買い物をしました
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▼この記事で使っているバスタオルハンガーはこちらです♪
ステンレスやアルミ製のハンガー
洗濯用のハンガーもステンレスやアルミに!
こちらは無印良品のアルミハンガー。どこにも溶接がなく、壊れる心配がありません。
表面はスルスル滑りやすいので、キャミソールはくぼみがあるタイプに。
プラスチックのカラフルな色が溢れすぎると、ごちゃごちゃした感じになりがち。
ハンガーから洗濯バサミまで、シルバー一色に統一するとそれだけですっきりしますよ。
▼ステンレスのハンガーはこちら♪
これまでは、プラスチック製のハンガーを使っていたのですが、見た目も悪いし、割れたりしていました。 これは、ステンレス製なので耐久性もあり、なによりオシャレです。 クローゼットの中でも幅をとらないので、気に入っています。 女性用のサイズ、男性用のサイズ、ともに綺麗にかけることができたので満足です。
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風飛び防止!ステンレスのハンガーストッパー
洗濯物の風飛びを防ぐグッズもプラスチックばかり。
こちらはステンレス製のハンガーストッパー。一つずつ手作りされたMade In Japanの商品です。
竿の好きなところに取り付けOK!
こんな面白い形をしています。3ヶ所、好きなところにハンガーを引っ掛けられますよ。
風が心配な日は真ん中の小さい穴にかけています。ハンガーから洗濯物が落ちることはあっても、ハンガーだけはちゃんと残っています^^; 効果ありました!
▼この記事で使っているハンガーストッパーはこちらです♪
我が家のベランダは風通しが大変良く、洗濯物が吹っ飛ばないかと不安だったので購入してみました。
今まではハンガーが飛ばないようにと思い、ハンガーのフック部分をピンチで挟んでいましたが、風の強さでピンチから外れていることが多々ありました。
こちらを取り付けてハンガーを掛けたところ、以前のようにフッック部分を固定していない為、洗濯物はブランブランと恐ろしいほど勢いよく揺られまくっていますが、4ヶ月ほど経った今まで一度も外れてはいません。
本当に物凄く揺れているので、不安で何度もじっくりよく見ていますが、ハンガーのフックが抜け外れることはなさそうです。
やっと安心を得られて良かったと思っています。
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まとめ
洗濯物を干すという日常の何気ない一コマにも、プラスチック汚染につながるものが潜んでいます。
洗濯バサミやハンガーは、毎日の洗濯になくてはならないもの。
ボロボロになる前に、丈夫なステンレス製に切り替えることを強くおすすめします。
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