キッチンにはコンロやシンク、換気扇などお掃除するポイントがたくさん。
そんなキッチンも重曹とクエン酸があれば丸ごとお掃除できます!
ここでは重曹とクエン酸で、キッチンのあらゆる汚れを落とす方法を詳しくご紹介。
お掃除の洗剤を最小限にすると、環境にも自分にもいいことが広がります。
「重曹、クエン酸」でキッチン掃除できる理由
家の汚れは重曹とクエン酸があればほとんど対処できます。
もちろん油で汚れたキッチンも例外ではありません。
でもどうして重曹とクエン酸できれいにできるのでしょう?
汚れには酸性・アルカリ性の性質があります。
酸性の汚れにはアルカリ性の重曹、アルカリ性の汚れには酸性のクエン酸を使うことで中和されて汚れが落ちていくんです。
重曹は水に溶かして加熱するとアルカリの度合いが高まって洗浄効果がアップ!重曹より強力に働くセスキ炭酸ソーダもプラスすれば、さらに使い道が広がります。
なんだか家中お掃除できそうな気がしてきませんか?
専用洗剤にお金をかけ、プラごみを増やすのはもうおしまい!
▼この記事で使っている重曹・クエン酸はこちらです♪
マイクロファイバークロスやメラミンスポンジは使わないで
お掃除の前に注意したいことがあります。
「マイクロファイバーのクロス」や「メラミンスポンジ(激落ちくんなど)」はマイクロプラスチックの発生源。
洗剤がいらない掃除グッズですが、プラスチック汚染の原因となるので使用は避けてください。
ここでは綿の古布やタワシ、アルミホイルを使っています。重曹・クエン酸効果で十分きれいになりますよ。
キッチンの汚れは主に5つ!
キッチンの汚れは主に次の5つ。どんな汚れに重曹・クエン酸が効くのか把握しておきます!
油汚れ
コンロや壁、床につきやすい油汚れ。
油は酸性なので重曹で落とせます。
放って置くと固まって落ちにくくなるので、こまめに重曹でオフします。
焦げ
コンロや電子レンジ、鍋につきやすい焦げは重曹で対処。
重曹はクレンザーとしての働きもあり、落ちにくい焦げもピカピカに!
調理に使うものだから、できるだけ自然なものでお掃除したいですよね。
水垢
シンクや蛇口につく白っぽい汚れは水垢。
水垢は水道水のカルシウムやミネラルが固まったものです。
アルカリ性の性質があるので、クエン酸で落とすことができます。
石鹸カス
シンクにこびりつく白っぽい汚れは石鹸カス。
食器洗いの洗剤が水道水のカルシウムやミネラルと反応して固まったものです。
石鹸カスはアルカリ性なので、クエン酸で落とすことができます。
臭い
キッチンは「臭い」もこもりやすいですよね。例えば冷蔵庫の中や生ゴミ、排水口がそうです。
生活臭の多くは酸性なので、重曹で消臭できますよ。
①次のような素材は変色・サビの恐れがあるため使用は控えてください。
- 大理石、アルミ→重曹NG
- 大理石、コンクリート、金属(鉄・銅)→クエン酸NG
②重曹が白く残った時は、クエン酸スプレーするときれいになります。
キッチンの汚れを重曹・クエン酸でお掃除する方法
キッチンの汚れにどうやって重曹・クエン酸を使っていくか、具体的な方法を見ていきましょう!
「シンクの油汚れ・石鹸カス」は重曹とクエン酸で発泡
シンクの汚れは重曹とクエン酸が効果的。
まずシンク全体を水で濡らしておき、そこに粉の重曹とクエン酸を振りかけます。(分量は適当)
シュワシュワと発泡するので、おさまるまで待ちます。
タワシやいらない布でこすり洗い。油汚れがどんどん落ちます♪
最後は水で流して終了!
発泡で汚れが落ちやすくなり、さらに重曹の粒子が程よいクレンザーがわりに。見違えるようにきれいになります♪
中性洗剤で洗うことが多いと思いますが、その分たくさん消費してプラスチックごみも増えます。
少しでも減らせるように、お掃除は重曹とクエン酸を使いまわします!
「壁・床の油汚れ」は重曹スプレー
中性洗剤やマイクロファイバーのクロスを使うことが多い油汚れ。
マイクロファイバーは極細のプラスチック繊維の集まりで、ちぎれたり擦れたりしてマイクロプラスチックが出てしまいます。
壁や床の油汚れは重曹スプレーでOK。直接吹きかけて、5分くらいおきます。
重曹スプレー:水200mlに重曹小さじ1を溶かしたもの
あとは濡らした古布で拭き取るだけ。
飛び散った黄色い油もこの通りピカピカに♪
「コンロや五徳の油汚れ・焦げ」は重曹
油汚れ
壁・床と同じように、コンロの油汚れにも重曹スプレーが効果的。
または粉のまま振りかけて、水で濡らした古布で拭き取っても落ちますよ。
重曹スプレー:水200mlに重曹小さじ1を溶かしたもの
五徳の焦げ
焦げつきにはよくメラミンスポンジが使われますよね。焦げは落ちますが、スポンジも削れてマイクロプラスチックになっています。
それを水で流すと環境汚染に…。でも重曹なら安心!
- 大きめの容器やタライに50度くらいのお湯をはる。
- 重曹を溶かし入れる。(1Lあたり重曹大さじ1くらい)
- そこに五徳を入れ、1時間ほど放置。
- ブラシでこすり洗いする。
重曹水に漬け込むことで、汚れが落ちやすくなります。
落ちにくい部分は重曹ペーストとブラシで磨いてください♪
重曹ペースト:器に粉の重曹を入れておいて、水で濡らした歯ブラシですくい取るだけでOK。
IHの天板の焦げ
IHの焦げにはクリームクレンザーが使われますよね。中身は界面活性剤と研磨剤です。
重曹にも研磨作用があるので、これを使わない手はありません。またひとつプラスチックごみを減らせますね。
やり方は簡単!焦げのある部分に粉の重曹をふりかけます。
水で濡らして丸めてアルミホイルでこすり落とします。布でもいいですが、硬さのあるアルミホイルの方が焦げがよく落ちます。
表面の焦げだけ取れて、傷はほとんど付きません。
最後は古布やキッチンペーパーで拭き取って、水拭きしたら終了♪
軽い焦げなら5分もかからずスッキリ落とせます!
「レンジフード・換気扇の油汚れ」は重曹や石鹸
ギトギトになりがちなレンジフードや換気扇。中性洗剤を大量に使ったり、ポリ袋に入れて洗ったり、これではプラスチックごみが出るばかりです。
軽い油汚れ
油汚れに重曹スプレーまたは重曹パックして、5分ほどおきます。
重曹スプレー:水200mlに重曹小さじ1を溶かしたもの
重曹パック:キッチンペーパーにたっぷりと重曹スプレーしたもの
重曹が垂れてもいいように、下に新聞紙をひいています。
あとは濡らした古布で拭き取るだけ!
ホコリと一緒に油がするんと落ちて、簡単にきれいになります♪
ベタベタの油汚れ
しつこい油汚れには石鹸が効果的!石鹸をお湯で溶かしたもの(プルプル石鹸)が使いやすいです。
小さくなった石鹸を普段から取っておいて、お掃除の時にプルプル石鹸にします。
作り方は、
- 石鹸を小さくカットする。
- 蓋つきの空き瓶に入れ、お湯を注ぐ。
- 溶けるまで半日ほど置いておく。(急いでいるときはレンジで様子を見ながらチン)
\ 固形石鹸のメリット!無駄なく使う方法も /
▼プルプル石鹸でレンジフードのお掃除動画あります!(3分45秒〜)
https://www.youtube.com/watch?v=Sezy6VicN0c
ここでは小さくなった石鹸3つを使い、お湯を100cc注ぎました。
できたてはサラサラの石鹸水ですが、時間が経つとゼリー状に!
プルプル石鹸を、濡らした古布にとって汚れに馴染ませます。ひどい時は1時間ほど放置してみてください。
浮き出てきた油を新聞紙やいらない布で拭き取ります。
最後は水洗いして完了。石鹸は油落ち抜群です!
重曹ペースト:器に粉の重曹を入れておいて、水で濡らした歯ブラシですくい取るだけでOK。
「蛇口の水垢」はクエン酸スプレー・パック
水垢用のクリーナーなんて必要ありません。
軽い水垢ならクエン酸スプレーして、5分ほど放置。
クエン酸スプレー:水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしたもの
ブラシでこすり洗いして、最後は濡らした布で拭きあげます。
こんなにピカピカになりました!
頑固な水垢はクエン酸パックが効果的。30分ほど放置して、ブラシでよく磨いてください。
クエン酸パック:キッチンペーパーにたっぷりとクエン酸スプレーしたもの
「排水口のぬめり」は重曹とクエン酸で発泡
よく見るぬめりとりタブレットはプラスチックケース入りで、しかもネット付き。
ここでも重曹とクエン酸で使い捨てプラスチックを減らせます!
- あらかじめゴミくずは取り除いておく。
- 排水口に粉のクエン酸を入れる。
- そのあとに粉の重曹を入れる。(クエン酸と重曹の割合は2:1)
- お湯を注いで発泡させる。
- 発泡がおさまったらブラシでこすり洗いする。
ここではクエン酸をカップ1/2、重曹をカップ1/4入れました。
ぬめりと一緒に臭いも抑えられますよ♪
「電子レンジの汚れ」は重曹水をチンする
温めた重曹水は汚れ落ちがアップ!
- ターンテーブルの場合はお盆を外しておく。
- 耐熱容器に重曹水を入れたものを用意。(コップ1杯の水に重曹大さじ1)
- 電子レンジに入れ、蓋をせずに4分間あたためる。
- そのまま扉を開けずに20〜30分ほど置く。
- 先ほど温めた重曹水を使って、古布で汚れを拭き取る。
加熱して4分置いた後の様子。庫内のあちこちに重曹水が水滴になって付いています。
容器の中の重曹水もなじませながら、アルミホイルや古布で拭き取っていきます。
温めた後しばらく置くことで、重曹が浸透して汚れが落ちやすくなっています♪
長年こびりついた焦げは完全には落とせませんでした。ですが、お掃除前後でかなりスッキリした印象に。
壁の汚れも落ちました!(時間の都合上、一部分だけお掃除しました)
「ポットの白い結晶」はクエン酸ですっきり
ポットの白い汚れは水垢。クエン酸で落とします!
注ぎ口がだいぶ汚れていたので、クエン酸パックして30分ほど放置。
クエン酸パック:キッチンペーパーにたっぷりとクエン酸スプレーしたもの
あとは布やブラシでこすり洗いすると、こんなにきれいに♪
さらに、ポットの蓋のパーツの水垢も落としてみます。
タライにお湯とクエン酸(大さじ3)を溶かし、30分ほど浸しておきます。
ブラシでこすり洗いすると、固まっていた水垢がスルスルと落ちました!
キッチンの気になる臭いは重曹で消す
市販の消臭剤はプラスチックビーズだらけ。
重曹なら臭いも消してくれて、プラスチックごみも減らせます!
「冷蔵庫の臭い」は重曹を置くだけ
ガラス瓶などに粉の重曹をいれて、蓋をしないで冷蔵庫に置いておくだけ。
匂いのきつい食べ物もすっきり消臭。
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炭と重曹で「消臭」!プラスチックまみれの市販品はもう買わない
「生ゴミの臭い」は重曹をかけるだけ
生ゴミの臭いは重曹を振りかけておくだけ。
そもそもポリ袋に生ゴミを入れていると、水分で腐敗して悪臭がします。
新聞紙ゴミ袋に変えることでかなり改善され、ポリ袋も必要なくなりますよ。
\ 新聞紙ごみ袋の作り方 /
▼重曹入れにガラスのスパイスボトル♪
「排水口の臭い」は重曹とクエン酸で消す
ぬめりの掃除と同じように、クエン酸と重曹を発泡させます。
- あらかじめゴミくずは取り除いておく。
- 排水口に粉のクエン酸を入れる。
- そのあとに粉の重曹を入れる。(クエン酸と重曹の割合は2:1)
- お湯を注いで発泡させる。
- 発泡がおさまったらブラシでこすり洗いする。
ここではクエン酸をカップ1/2、重曹をカップ1/4入れました。
日頃から粉の重曹を排水口にふりかけておくのも効果的です♪
まとめ
いかがでしたか?
ここではプラスチック製品に頼らず、重曹・クエン酸でキッチンの汚れを落とす方法をお伝えしました。
汚れの種類は主にコンロ周りの油や焦げ、シンクの水垢や石鹸カス、あとは排水口や生ゴミの臭い。
それぞれの性質をつかんでいると、効果的にナチュラルクリーニングできて、プラごみも減らせます。
ぜひお試しください♪
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