まな板をプラスチック製か木製か、どっちにしようか迷っていませんか?
ここでは木製まな板をおすすめする理由や、正しい使い方をご紹介!
長く衛生的に使い続けるポイントがわかりますよ。
メンテナンス性の高さや、プラ製だとかえって環境に悪影響になってしまう理由もお伝えします。
どっちがいい?木製・プラスチック製のまな板の違い
木製とプラスチック製のまな板、どんな違いがあるんでしょうか?
木製
木製まな板には、ヒノキ、イチョウ、竹、オリーブなどがあります。
植物本来の柔らかさがあるため、刃あたりが良くて、包丁も長持ち!
特に柔らかいのはイチョウ。ほどよい弾力で、切り続けても疲れにくいんです。
気をつけることは次の3つ。
- 洗剤・漂白剤NG
- 食洗機・乾燥機NG
- よく乾かすこと
プラスチック製と比べてやはり高価です。その分長く使ってもらえるよう、メーカーによっては新品同様になる「削り直し」というメンテナンスを受け付けていますよ。
プラスチック製
プラスチック製は薄いシート状のものから分厚いものまで、安くて種類が豊富。
さらに洗剤や漂白剤も使えるのが木製との大きな違いです。
材質はポリエチレンやポリプロピレンが多いですが、硬いので刃こぼれしやすく、包丁の切れ味が落ちやすいというデメリットがあります。
比較的柔らかい合成ゴムのエラストマー製もありますが、こちらは熱に弱いのが欠点。熱いものを乗せると変色することがあります。
またメンテナンス性では木のまな板にはかないません。
後述しますが、プラのまな板を削って傷や汚れをきれいにするサービスやグッズがあります。
ですが、マイクロプラスチックがたくさん発生するため、長持ちさせようとすればするほど環境には悪影響になってしまいます。
【使い方】木のまな板は特別だけど、難しくない
イチョウのまな板を例に、正しい扱い方をお伝えします。さらに、スタンド付きで省スペースなヒノキのまな板も合わせてご覧ください♪
これぞ王道!双葉商事の「いちょうのまな板」
いちょうの一枚板で作られた双葉商事のまな板。
合板のまな板は木と木をつなぎ合わせているため、そこから割れたり黒ずみが出たりしがち。
一枚板は材質が均一なので、ずっと長持ちしてくれます。
調理前に水で濡らす
まず使う前にまな板の両面を水で濡らして、ふきんで拭いておきます。
こうすると汚れや臭いがつきにくくなるんです。
片面しか使わなくても両面濡らしておくと反りにくくなりますよ。
肉・魚/野菜は使う面をわける
木のまな板に限ったことではないですが、肉・魚/野菜は使う面を分けたほうが衛生的。
このまな板は魚と野菜のイラストが角に刻印されていて、どっちを使うか迷わない工夫がされています♪
コンコンと包丁が当たる音が優しくて、心地いい感じ。
厚みも3cmあるので切った時の衝撃があんまりなくて、刃にやさしい感じが手から伝わってきます。
人参のみじん切りもよくやりますが、今のところ色移りはしていません。
イチョウには適度な油分が含まれていて、それによって表面に濃淡が出ています。
油分があることで水はけが促され、カビを防ぐ効果があるんですよ。
タワシと水で洗う
使った後は、タワシと水で洗います。
洗剤は木に染み込んでしまうので控えてくださいね。
でも肉や魚を切った後、水だけで洗うのは衛生的に心配。
そんな時は、「塩かクレンザーをふりかけてタワシでよく洗い、ぬるま湯ですすぐ」と説明書にありました。
熱湯消毒もOKですが、必ず水で汚れを落としてからやること。汚れたままだと肉や魚のタンパク質が固まってしまいます。
ちなみに私はお肉はトレーやバットの上でキッチンバサミで切っています。魚はお店で調理してもらうことがほとんど。
ですので、まな板は野菜専用になっています^^;
重曹もクレンザーがわりになりますが、木が変色することがあるので注意してください。
水気を拭いて、しっかり乾かす
洗ったらふきんでしっかり水気を拭き取って、立てかけておきます。
イチョウは乾きの早さも優れていて、短時間で表面がさらっとしてきます。
乾きが早いとはいえ、水滴がポタポタ落ちる状態で立てかけるのはNG。水滴が流れてまな板の下の方が黒ずみやすくなります。
木目を立てて置く(たて向きに置く)と、反りが出にくいのだそうですよ。
▼この記事で使ったイチョウのまな板はこちらです♪
便利なスタンド付き!エコンフォートハウスの「STYLE JAPAN」
こちらはエコンフォートハウスのまな板。四万十ヒノキの間伐材で作られています。
ヒノキはイチョウより少し硬めで、さらっとした手触り。ヒノキの清涼感ある香りもして、さっぱりとした使い心地です♪
さらに、端っこに付いているパーツをくるっと回すと…
スタンドになって、まな板が自立するんです!狭い台所でもスペースを取らず、全面乾かせるのが嬉しいですね。
【メンテナンス】木のまな板はお手入れで10年もつ!
定期的にメンテナンスすれば10年もつと言われる木のまな板。
もし黒ずみが出てきても、早めに対処すれば自分でお手入れできます。
軽いものなら熱湯消毒や塩でこすり洗いすればOK。
サンドペーパーで削り取ることもできます。100〜150番のサンドペーパーで削って、240番で表面を滑らかに仕上げてみてください。
また、長年使い続けると凹みが出てきます。そんな時はメーカーに送って削り直しを依頼するといいですよ。
上でご紹介した双葉商事の場合、双葉印がある厚さ2cm以上の家庭用まな板なら無料で対応してくれます。(往復送料は自己負担)
全てのメーカーが対応しているわけではありませんので、購入する際に確認してみてくださいね。
プラスチックのまな板は使い捨て
プラスチック製まな板は古くなったらおしまい。削ってきれいにしよう…なんてことはダメ、絶対。
プラ製まな板は間違っても削らないで
一部のメーカーでプラスチック製まな板の削り直しを行っています。
木のまな板なら問題ありませんが、プラスチック製のまな板で同じことをするとマイクロプラスチックが大発生します。
長く使えるようにするのは大切なことですが、この場合は潔く捨てた方がいいです。
また、プラスチック製の「まな板削り」にもご注意を。素材には発泡ポリエチレンなどが使われています。(例えばこういう商品)
まな板が木製・プラスチック製に関わらず、これで削ればマイクロプラスチック大放出です…。
捨てるときは可燃ごみか不燃ごみに出す
プラスチック製のまな板を捨てる場合、一般の「可燃ごみ」か「不燃ごみ」で出す自治体が多いようです。
サイズによっては粗大ゴミになることもあるので、事前に確認してみてください。
プラスチックとはいえ、容器包装ではないのでリサイクルには出せない点にも注意です!
まとめ
いかがでしたか?
ここでは木製・プラスチック製まな板の違いや、木製まな板の使い方・メンテナンス方法をお伝えしました。
基本の使い方はまず水で濡らす、使った後は水で洗う、水気をふいて乾かす、これだけ。
上手に使えば10年もちます。でもプラ製だと削って傷や汚れをきれいにできても、マイクロプラスチックを大量に流すことに。
この記事をまな板選びの参考にしてみてください。