コーヒーをプラなし&ゼロウェイストで楽しむパーフェクトガイド

テーブルの上のフレンチプレスとコーヒーの粉

コーヒーはお好きですか?

ペーパーフィルターや使い捨てのドリップバッグなど、一日に何度も捨てていないでしょうか。

ここではコーヒー豆の購入・抽出・片付けまでプラなし&ゼロウェイストに楽しむ方法をご紹介します。

一杯だけ手軽に、または家族で、さらにマイボトルにも!幅広く使えますよ。

「お手軽コーヒー」の裏にあるプラスチックや健康の問題

お手軽であるほど、たくさんのゴミや健康に心配なことがついてきます。

使い捨て!不織布のドリップコーヒー

スーパーのコーヒー売り場

カップにセットするドリップバッグは、一度でたくさんのプラごみが出ます。

不織布のドリッパーは主にポリプロピレン、それを包んでいる外袋もプラスチック

たった1杯分と考えると、あまりにも捨てるものが多いです。

プラスチック製のコーヒーメーカーも心配

ボタン一つで簡単なコーヒーメーカーですが、大部分がプラスチック。

ここで心配なのは、熱湯によって、ビスフェノールA(BPA)やフタル酸エステル類などプラスチックの添加剤が浸み出すこと (Manori & Vousta 2019)。使い始めは飲み物にプラスチック臭がする、という人も(Coffe Detective)。

ヒーターで加熱されたタンクの水は熱湯になり、給水管を通ってプラスチックの注ぎ口へ。そしてプラスチックのフィルターへダイレクトに注ぎ込まれます(ペーパーフィルターをしても同じ)。

熱湯の通り道はプラだらけ!

コーヒーメーカーの注水部

ペーパーフィルターもコーヒー豆(粉)もプラ袋!

店内のコーヒー売り場

ペーパーフィルターは紙ですが、もれなくプラスチックの袋づめ。

コーヒー豆(粉)もアルミ加工のプラ袋。「紙袋で売ってる!」と思っても、内側はプラスチックでコーティングされていてがっかり、ということも。

品質や香りを守る役目がありますが、このような複合素材はリサイクルが困難です。

【Step1】ゼロウェイスト生活の醍醐味、「量り売り」のコーヒー豆を買う

コーヒー豆(粉)をプラなしで買う(Refuse:断る)にはどうすればいいのでしょうか?

答えは簡単、自分の容器で買えばいいのです

これぞゼロウェイスト生活。とはいえ、やっぱり初めては緊張します。

まずは個人経営のコーヒ専門店へ。たいてい豆を量り売りしていますよね。空き缶を持っていき、そこに入れてもらうようにお願いします。

パッケージフリーで買う楽しさ、ゴミが出ない気持ち良さがきっとわかるはず!

コーヒー専門店へ容器を持参する様子

容器を持ってコーヒー専門店へ!

全国チェーンのコーヒー店でも可能ですが、店舗によっては断られることも。事前に電話などで確認していくことをオススメします。

コーヒーの量り売り

神奈川県のとあるこのお店では容器を持参すれば焙煎したてのフレッシュな豆を量り売りしてくれます。

コーヒー豆もサステイナブルな視点で選ぶ!

自然環境や労働問題に配慮したコーヒー。大きく3つの種類があり、認証マークでも確認することができます。

・シェードツリーコーヒー

森林の中の木陰で生産されるコーヒー。過剰な森林伐採を防ぐことができます。

・オーガニックコーヒー

禁止された農薬や化学肥料を使わずに生産されるコーヒー。土壌や水質汚染、健康への影響を防ぐことができます。

・フェアトレードコーヒー

小規模農家や労働者と適正に取引されたコーヒー。十分な賃金と継続した雇用により、生産者の生活を守ることができます。

よりコーヒーの味や香りを楽しむなら、豆の状態で買って自宅で挽くのが一番!

こちらは少量ずつコーヒー豆を挽ける「E-PRANCE」。いつも手軽に挽きたてが味わえますよ。

E-PRANCEのコーヒーミル

本体はステンレス製。

分解したコーヒーミル

上からハンドル、センターキャップ(蓋)、ボディ(本体)、ボトルの4つに分けられます。

ボディにコーヒー豆を入れます。

コーヒー豆を入れるようす

内部のネジで挽き具合を調節。粗めにするとフレンチプレス用に♪

豆の粗さを調節できるネジ

時計回りで細挽き、反時計回りで粗挽きに。

あとはハンドルを回すだけ。ボトル部分に粉が溜まっていきます。

挽いた量が確認できる小窓

挽いた量を確認できる小窓

アウトドアでも重宝されるほどコンパクト!気負わずさっと使えるところが魅力です。

携帯式 コーヒーミル コーヒー ミル 手動 小型 手挽き おしゃれ 送料無料

【Step2】プラなし・ごみゼロ!金属製・布製のコーヒー器具を使う

ペーパーフィルターは使い捨て。

そんな消耗品をリデュース(Reduce:減らす)できる、プラスチックフリーなコーヒー器具を5つご紹介します!

▼プラなしゴミゼロコーヒーの煎れ方を動画でチェック!(金属フィルター・フレンチプレス・ハイテック茶こし)


①金属フィルター

洗って何度も使える金属フィルター。ペーパーフィルター不要で、ハンドドリップでコーヒーを淹れます。

表面にはコーヒーを抽出するための小さな穴がたくさん。円形や縦長、斜めのスリットなど、穴の形によってお湯の抜け方が変わります。

目が細かいほどお湯がゆっくりと抜け、しっかりした味わいに。

早くお湯が抜けるほどすっきりと柔らかい印象になります。

カップにセットしたステンレスフィルター

こちらは18-8ステンレス製のフィルター。

外側に小さな円形の穴が無数に開いています。内側にさらに目の細かいメッシュがあり、コーヒーの微細な粉が出ていくのを防ぎます。

ステンレスフィルターの外側にある円形の無数の穴

ステンレスフィルターの内側にある細かいメッシュ部分

使い方

使い方はいたってシンプル。ステンレスフィルターに直接コーヒーの粉を入れ、お湯を注ぐだけ。

もちろんタンブラーやマイボトルにもセットできます♪

ステンレスフィルターでマイボトルにコーヒーを淹れる様子

マイボトルに直接ドリップ!

洗い方

コーヒーかすを出すときはそのままひっくり返し、数回叩いて落とします。さらに小さめのスプーンでかき出すときれいに取れますよ。

あとは洗剤で優しく洗ってください。

ステンレスフィルターのコーヒーかすを出すようす

金属フィルターで淹れるとおいしい?

金属フィルターで淹れると、コーヒーオイルがそのままメッシュを通り抜け、コーヒー本来の味や香りがダイレクトに抽出されます。一方ペーパードリップはその大半が紙に吸着され、濁りがなく味もすっきり。

人によっては好みが分かれますが、金属フィルターはコーヒー豆のフレーバーをより深く楽しめると言えます。

コーヒー表面にコーヒーオイルが浮いている様子

表面のキラキラしているものがコーヒーオイル

②フレンチプレス

紅茶のイメージが強いフレンチプレス。欧州ではコーヒーの抽出によく使われます。

こちらも金属フィルター同様、コーヒー豆の良し悪しがはっきりわかる器具です。

お湯を一気に注ぐので、ドリップに自信がなくても大丈夫。粉は中粗挽き〜粗挽きを使ってください

HARIOのフレンチプレス(4杯用)

こちらはHARIOのフレンチプレス。ガラス、天然木(オリーブ)、ステンレスでできています

4杯用(600ml)と2杯用(300ml)があり、メーカーによってサイズは様々。普段作る量に合わせて選ぶのがポイントです。(4杯用で1杯分だけ淹れてもあまり美味しくない…)

使い方

1. 本体にコーヒーの粉を入れます。

コーヒーの粉が入ったフレンチプレスのガラス本体

2. お湯を半量ほど注いで、1分蒸らす。

半分ほどお湯を注ぐ様子

3. 残りのお湯を注ぎ、蓋をするして2分ほど待つ。プランジャー(金属メッシュ部分)は上げた状態。

残りのお湯を注ぎ、蓋をして待つ様子

4. プランジャーを下げる。

残りのお湯を注ぎ、プランジャーをあげてしばらく待つ様子

4. カップに注いでできあがり!

フレンチプレスからコーヒーをカップに注ぐ様子

※HARIOの取説より。様々な淹れ方があり、あくまで一例です。

洗い方

コーヒーかすの水切りに茶こしがあると便利

飲んだ後のカップに茶こしをセット。ガラス本体のコーヒーかすをスプーンなどでかき出し、茶こしに入れます。

ガラス本体のコーヒーかすをスプーンでかき出して茶こしに入れるようす

茶こしの中身を一旦ゴミ袋などに取り出して、茶こしを空にします。

ガラス本体に水を入れ、プランジャーをセットして細かいコーヒーかすを落とします。

水を入れたガラス本体にプランジャーをセットしてコーヒーかすを落とす様子

再度茶こしに流し入れ、コーヒーかすを取り出します。

プランジャーの軸を回転させて、メッシュ部分を分解。あとは洗剤で優しく洗ってください。

分解したメッシュ部分

③ステンレスの茶こし

カップにセットしたハイテック茶こし

「茶こし」もフィルターがわりになります。一人分のコーヒーを簡単に淹れたいときに便利

味わいはフレンチプレスとほとんど変わりません。

おすすめは「ハイテック茶こし」。普通の茶こしと比べ、とても目が細かいのが特徴です。

普通の茶こしとハイテック茶こし

右は普通の茶こし、左はハイテック茶こし。目の細かさが一目瞭然。

使い方

1. サーバーにコーヒーの粉(一人分・10gくらい)を入れ、お湯(200ml)を注ぎます。

サーバーにコーヒーの粉を淹れる様子

2. 3~4分待ちます。

お湯を注ぐ様子

3. カップに茶こしをセットし、コーヒーを注いでできあがり!

茶こしをセットしたカップにコーヒーを注ぐ様子

洗い方

サーバーに残ったコーヒーかすを茶こしに。そのままポン!と出します。あとは洗剤で優しく洗ってください♪

サーバーに残ったコーヒーかすを茶こしに出す様子

茶こしの中のコーヒーかすを出す様子

捨てる時も、そのままポン!とひっくり返すだけで簡単

▼プラなしゴミゼロコーヒーの煎れ方を動画でチェック!(柿渋リネンフィルター・モカエキスプレス)


④柿渋リネンのフィルター

柿渋リネンのフィルター

リネンの生地を柿渋で染め上げたフィルター。

柿渋とは青柿から作られた天然の染料。防虫や抗菌作用があり、古くから塗料として使われてきました。

ペーパーフィルターのような手軽さが魅力。もちろん洗って何度も使えます。(約500回程度)

使い方

使い方はペーパーフィルターと一緒!

円錐形のドリッパーにはそのまま使えます。台形のドリッパーには下部を少し折ってセットしてください。

台形ドリッパーにセットするため下部を折った柿渋リネンフィルター

台形ドリッパー(カリタなど)は下部を少し折って使う

コーヒーの粉を杯数分入れて、いつものようにドリップ。

柿渋リネンフィルターを使ってドリップする様子

まろやかなコーヒーが楽しめます♪

コーヒーの味がダイレクトに出る金属フィルターと違って、雑味のないすっきりとした味わいはやはり布フィルターならでは。

柿渋リネンのフィルターで淹れたコーヒー

ペーペーフィルターのように雑味のないすっきりとした味わい。

口当たりもとても柔らかく、いつもと同じ淹れ方なのに上達した気分になりました♪

洗い方

さらにお手入れも簡単。水で洗って干しておくだけです。

まずスプーンなどでコーヒーかすをかき出します。

柿渋リネンフィルターからコーヒーかすをスプーンで出す様子

あとは水で洗って干すだけ♪ リネンなので早く乾いて清潔。

一般的な布(ネル)のフィルターの場合、使用後は煮沸して水に浸し、冷蔵庫で保存する必要があります。というのも、単に水洗いしただけではコーヒーの油分が酸化して嫌な臭いが発生し、味に悪影響を及ぼすからです。

一方、柿渋リネンのフィルターは撥水性が高く汚れが付きにくいという性質があります。また柿渋の抗菌作用リネンの乾きやすい性質によって、雑菌が繁殖しにくいのです。

臭いが気になったら、煮沸や天日干しをするといいですよ♪

柿渋リネンフィルターを干している様子

水で洗って干すだけでもコーヒーの味を損うことはありません♪

⑤モカエキスプレス(マキネッタ)

ビアレッティ社のモカエキスプレス

モカエキスプレスは直火式のエスプレッソメーカー。本体はアルミやステンレス製。

中に水とコーヒーの粉を入れ、直火で沸騰。沸騰した水の蒸気圧でコーヒーを抽出します。

エスプレッソは通常のコーヒーより濃く、量もかなり少ないです。小さなカップに注ぎ、お砂糖たっぷりでいただくのが本場イタリア風。

苦味と酸味の中にお砂糖の甘さが加わって、少量でも深い満足感!鼻から抜ける濃い香りで、一気に気分がリセットされます。

使い方

1. タンクに安全弁の下まで水を入れる

タンクの安全弁の下まで水を入れた様子

2. フィルターバスケットにコーヒーの粉を入れ、タンクにセットする

フィルターバスケットにコーヒーの粉を詰めた様子

粉を押さえつけないよう、すりきり1杯入れます。

コーヒーは深煎りの細挽き(エスプレッソ用)がおすすめ!粗いと目詰まりの原因に。

フィルターバスケットをタンクにセットした様子

3. タンクにサーバーをセットする。

タンクにサーバーをセットした様子

4. 火にかける。本体はアルミ製でIH調理器では使えないのでご注意を!

モカエキスプレスを火にかける様子

火加減は底から火がはみ出さない程度

一人用はとても小さいため、コンロのサイズに合わないことがあります。その場合はメーカーから販売されているサポートリング市販の金網を使うと安定しますよ。

卓上コンロに金網を敷いてモカエキスプレスを火にかける様子

しばらくすると、水が沸騰してコーヒーが抽出!ボコボコと音がしたら抽出が終わった合図。

5. 火からおろしてカップに注ぐ

直接カップに注ぎます。少量なので、小さなカップがおすすめ。

モカエキスプレスからカップに注ぐ様子

他にもいろんな楽しみ方ができるエスプレッソ。温めたミルクを泡だててカプチーノにしたり、ラテアートを楽しんでみたり。冷たいバニラアイスに熱々のエスプレッソをかけていただくアフォガートもおすすめです!

MEMO
使い始めは金属臭などすることがあり、慣らし作業が必要。
もったいないですが、少なくとも最初の3回はそのまま捨ててください。

洗い方

洗剤は使わず、水やお湯だけで洗います。洗剤を使うとコーヒーオイルが落ち、風味が損なわれてしまいます。

フィルターバスケットやフィルタープレートは、使ううちに目詰まりしてきます。気づいたら都度詰まりをとってください。

コーヒーかすを落としたフィルターバスケット

フィルターバスケット内のコーヒーかすを取ったところ

取り外したフィルタープレート

フォークやつまようじなどを使うとパッキンとフィルタープレートが簡単に外れます

自分にぴったりのコーヒー器具はどれ?

5つのコーヒー器具の特徴をまとめました。生活スタイルに合わせて組み合わせるのも楽しい!

金属フィルター
  • 洗いものが少ない(◯)
  • 作れる量が1〜4杯と幅広い(◯)

\ こんな人におすすめ /

フレンチプレス
  • ドリップ不要(◯)
  • 紅茶も淹れられる(◯)
  • メッシュ部分を洗うのが少し面倒(△)
  • 2杯用、4杯用などサイズの見極めが必要(△)

\ こんな人におすすめ /

茶こし
  • 一杯分を手軽に淹れられる(◯)
  • ドリップ不要(◯)
  • 一度にたくさん作れない(△)

\ こんな人におすすめ /

一人で手軽に楽しみたい人

柿渋リネンのフィルター
  • 洗いものが少ない(◯)
  • ペーパーフィルターで淹れた味わいに近い(◯)

\ こんな人におすすめ /

モカエキスプレス
  • 手軽にエスプレッソが作れる(◯)
  • 火にかけるだけで短時間でできる(◯)
  • 洗剤を使わなくていい(◯)
  • アルミ製はIHでは使用できない。ステンレス製でも底が12cmに満たないとIHでは不可。(△)
  • コンロのサイズに注意(△)

\ こんな人におすすめ /

【Step3】最後はコンポストへ!プラなしで捨てる工夫も

飲んだ後のコーヒーかす。ポリ袋や水切りネットに入れてポイ!なんてしません。

ゼロウェイストするなら、再利用(Reuse:再利用)やコンポスト(Rot:堆肥化)を実践!

脱臭剤として再利用する(Reuse)

乾燥させて脱臭剤として使えます。

湿ったものは小皿などに入れて、臭いを取りたい場所に置いておきます。カビが発生しないようこまめに取り替えてください。

フライパンでじっくり火を通すと短時間でサラサラに。ゴミ箱やペットのトイレなどに♪

コンポストや土に埋めて分解する(Rot)

コンポストがあれば堆肥に。他の生ごみと一緒にステンレスポットに溜めておき、コンポストに投入。これで完全ゼロウェイスト!

お庭がある場合は土に埋めても。コーヒーかすだけなら臭いも出ず安心。

コーヒーかすをステンレスポットに入れるようす

ステンレスポットにコーヒーかすを移す

コーヒーかすをコンポストへ投入する様子

他の生ゴミも一緒にコンポストへ!

生ごみとして捨てる場合もプラなしで

新聞紙ゴミ袋にコーヒーかすを入れる様子

使うのは新聞紙ゴミ袋。水分が染み出し、放っておくと乾いて水気が切れます。

魚など臭いが気になるものと一緒に入れておけば、脱臭効果が期待できます♪

防水性のある空袋

魚の生ゴミを入れたチャック式の空袋。ただ捨てるのではなく、ゴミ袋に利用する。

まとめ

いかがでしたか?ここではゴミを出さずにコーヒーを楽しむ方法をお伝えしました。

淹れるときは金属製や布製の器具を使うこと。「洗えば半永久的に使える」というのが最大のメリットです!

さらにコーヒー豆専門店へ容器を持っていけば包装なしで購入できます。

「どうすればゴミを減らせる?」と意識すると、いろんなアイデアが浮かんできます。そのひらめきを楽しむのもゼロウェイストを続けるこつ。自分次第でいつでもスタートできます!

\ こちらもチェック! /

コーヒーのはいったガラス容器コーヒー&紅茶をプラスチックフリーに楽しむ!