初心者・都会でも挑戦しやすい!「LFCコンポスト」で生ごみを堆肥に

lfcコンポストと鉢植えの植物

微生物の働きによって、生ごみを土に還すコンポスト。

自然の循環を身近に感じられ、ごみの減量にも大きな効果を発揮します。

だけど、注意しないと虫が出たり、そもそもちゃんと続けられるか自信がない人も多いのではないでしょうか。

ここでは近年話題の「LFCコンポストセット」を試してみました!

使い始めの準備から堆肥ができるまで、どんな感じで進んでいくのか詳しくわかりますよ。

虫が苦手な人のために、失敗する原因や対処法もお伝えしています。参考にしてみてくださいね。

コンポストすると、生ごみ・プラごみを減らせ、無農薬野菜も手に入る

収穫した自家製野菜

家庭から出るごみの大部分は生ごみ。

コンポスト(生ごみを土に埋めて堆肥にすること)で、家庭ごみはみるみる減っていきます!

紙ごみやプラごみも分別してリサイクルすると、残る可燃ごみは本当にわずかなもの。ゴミ出しの回数が劇的に減ります。

また、生ごみの約80%は水分。ポリ袋やレジ袋に入れて捨てるのが主流ですが、水分によって悪臭がしたり、虫が寄ってきたりします。

それに運搬・焼却にもたくさんのエネルギーを使います。

そんな生ごみを自宅でコンポストできたら、ポリ袋・レジ袋・ごみ出し用の袋の使用が減るだけでなく、エネルギーも節約できます

できた堆肥で無農薬野菜なんて作れたら、身体にもGoodでプラフリーな野菜が手に入っていいことづくめ!

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新聞紙ゴミ袋 「新聞紙で作るごみ袋」で生ごみ処理をプラなしに♪

LFCコンポストとは?人気の理由はここ!

コンポストというと、田舎暮らしで畑を持っていたり、自宅でやるにしてもお庭がないと難しいイメージがあります。

自然の循環を感じ、栄養のある無農薬野菜を育てることは都会暮らしや忙しい人には無理なんでしょうか?

LFC(ローカルフードサイクリング)のコンポストは、その悩みを解決してくれる、とっても優しいコンポストでした。

おしゃれなバッグ型コンポスト

ウッドデッキに置いたLFCコンポスト

LFCコンポストの特徴は、「バッグ型」というところ。まさかコンポストなんて、きっと誰も思わないはず…。

生地はペットボトル・廃プラスチックを利用したリサイクル素材。フェルトのような質感で通気性があり、水分を適切に保つ働きがあります。

このチャックは防水加工されていて、水や虫の侵入をブロックしてくれる特注ファスナーが使われています。

バッグのファスナー

ゼロから手軽に始められるコンポストセットが便利

初めてスタートするときは、バッグと基材(土)がセットになった「LFCコンポストセット」がおすすめ

バッグは再利用できるので、2回目以降は基材だけ購入すればOKです(定期購入もできます)。

基材はLFCの長年の経験から厳選された天然素材。分解を速めるゴールデン比率で配合されています。

いらない堆肥は回収してくれる

「コンポストしたいけど、お庭がないから堆肥の処理に困る」という方も多いはず。

LFCではそんな方々のために、堆肥を回収しています

地域によって定期回収、不定期回収のイベントが行われていますので、詳しくは公式サイトのイベント案内をチェックしてみてください。

また、行政でも堆肥の回収を行っていることもあります。お住いの自治体に問い合わせてみてくださいね。

わからない時のサポートが心強い

LINEの質問画面

LFCではコンポストのプロたちが利用者をサポート!

LINE登録すれば、無料で気軽に質問できるのが心強いです。

商品の購入前でも相談できるので、わからないことや不安があれば利用してみては?

LFCコンポストセットを使ってみた!

実際にLFCコンポストセットを購入してみました。

堆肥になるまでの全期間にわたってレビューしていますよ。

コンポストセットの内容(バッグ、基材)と準備

届いた商品の中身は専用バッグ(ファスナー付き)、内袋、基材、ダンボールの底板の4つ。

2022年5月に仕様変更されて、現在内袋はなくなっています。

バッグの外寸は、幅51cm x 奥行き約24cm x 高さ約34cm(持ち手を含めると約41cm)。大きめのトートバッグみたいな感じです。

まずは中身をセットしていきます!

専用バッグに底板を敷き、そこに内袋をセット。

ダンボールの底板
バッグに内袋をセットする様子

内袋に基材を入れていきますが、いきなり全部入れるとコンポスト全体が混ざりにくいため、まずは2/3ほどを投入します。

残りの1/3は3〜4週間後に追加してくださいね。

基材が入った内袋

バッグは直に置くと通気性が悪くなります。プランター台やかごを逆さにしたものを用意して、その上に置いてください。

ワイヤーにコロコロがついたプランター台
コロコロ付きのプランター台なら移動も簡単

これで準備は終わり。あっという間でした!

約2ヶ月間生ごみ投入!入れてはいけないものに注意

いよいよ生ごみを入れていきます。

1日に投入できる量はだいたい300〜400gくらい。1〜2ヶ月でいっぱいになるそうです。(それより少なければ、もっと長く投入できますよ)

生ごみを入れてかき混ぜている様子

生ごみは軽く水切りする程度。適度に水分があったほうが分解しやすくなります。

一日の終わりにまとめてコンポストに投入!

やり方は、1箇所にスコップなどで穴を掘って生ごみを入れ、土とよく混ぜます。次の日は別のところに穴を掘る…を繰り返して、バッグ内を順繰りに掘っていくといいですよ。

(でも途中から全部ごっちゃになってしまいましたが、特に大きな問題はありませんでした^^;)

ちなみに、生ごみを入れておく容器は蓋つきがおすすめ。なぜかというと、虫がやってきて卵を産み付けられるのを防ぐためです。

ステンレスの蓋つきポット

よく投入した生ごみは以下の通り。

  • 野菜クズ
  • コーヒーのカス、お茶っぱ
  • 卵の殻
  • お皿に残った食べ物のクズ、汁

大きいものは小さく刻んで入れると分解が早まります

MEMO

理想の大きさは5mm程度。毎回そこまで刻むのは大変だったので、じゃがいもの皮程度のものはそのまま入れていました。人参のヘタなど硬いものはサイコロサイズに、卵の殻は潰しながら投入。

説明書にも入れていいもの、ダメなものが書いてあるのであまり悩みませんでした。

<入れていいもの>

・調理くず(野菜の皮、卵の殻、種)

・食べ残し

・傷んだ食品

・油(1回につき100ccまで)

・肉、魚、骨

・コーヒーかす、茶殻

<入れてはいけないもの>

・貝殻

・栗の皮

・竹の子の皮

・トウモロコシの皮

・落ち葉、生花、雑草

・ティーパックの紙

バッグはいつも屋根のかかった屋外に置いていました。持ち運びしやすいので、雨が激しいときは安全な場所に避難させるのも楽チン。

7〜9月の夏真っ盛りに行いましたが、虫は全く発生しませんでした

(でも虫がいたほうがより分解が進み、栄養のある堆肥になるので悪いことではないですよ!)

説明書通りに内袋の口は二つ折りにして洗濯バサミで留めて、ファスナーは必ず閉めていました。(今は内袋がなくなっているので、この点はもっと簡単になっていると思いますよ)

内袋の口を折って洗濯バサミで止めている様子

臭いも全然気になりませんでした。直にかいでみても土の匂いだけ。この感じならマンションや住宅街でも問題なく続けられそうです。

3週間の熟成期間を経て堆肥に!

コンポストがいっぱいになったら熟成期間へ。この時点ではまだ堆肥にはなっていません。

まだ生ごみが分解され切っていないコンポストの土

週に1〜2回、1回あたり500mlの水を入れてかき混ぜます。これを3週間続けると堆肥になります。

コンポストに水を注いでいる様子

卵の殻や玉ねぎの皮は分解しにくいので熟成後も残りやすいですが、堆肥として使う分には問題ないとのことです。(LINEで質問してみました)

堆肥はガーデニング用土と混ぜて使う

熟成中も分解はどんどん進んでいる様子。生ごみの形が小さくなってきて、土の色も濃くなっている感じがします。

熟成途中のコンポストの土

3週間ほど経ったら堆肥の完成!熟成前にあった野菜の皮もほとんど分解されています。

ほとんど生ごみが分解されたコンポストの中身

ガーデニングに利用する場合、用土と混ぜて使います。(堆肥100%だと栄養過多になるため)

堆肥1に対してガーデニング用土(小粒の赤玉土など)を2〜3の割合でブレンド

うちには培養土が余っていたのでそれと混ぜました。

あまり園芸が得意ではないので、育てやすい植物でチャレンジ。花はポーチュラカ、ハーブはローズマリー、野菜は万能ネギをプランターで栽培しています。

余った堆肥は乾燥させて袋に入れて保管しています。次は何を育てようかな?

コンポストの土で育てている万能ネギ
すくすく育っている万能ネギ
コンポストの土で育てているローズマリー
ローズマリーも特別なお世話はしていないけど元気いっぱい!

LFCコンポスト、失敗する4つの原因

海外の公共コンポスト

虫は決して悪いものではなく、むしろ分解を手伝ってくれる頼もしい生き物です。(ミズアブ、コナダニ、ウジムシは良き分解者)

とはいえ、虫が苦手だったり、ご近所のことが気になるのもよくわかります。

ここでは虫が出てしまう原因を4つお伝えしますね。

①長期間かき混ぜていない

生ごみを入れっぱなしでかき混ぜないと、空気の循環が悪くなり悪臭がしてきます。

その臭いに誘われて虫が寄ってくることも。卵を産み付けられてしまうと虫の大量発生につながってしまいます。

②ファスナーが開けっ放し

ファスナーは必ず締めましょう

中の内袋も、口を2つ折りにして洗濯バサミで留めるよう注意書きにありました。

ファスナーがあるからそこまでしなくても、と思っていましたが、それが原因で虫が入った失敗談を知って気をつけました。

できるだけ虫が入りにくい環境を作ることが大事。

③虫がついたものを入れてしまう

落ち葉

すでに虫がついたものを入れると、当然コンポストの中で繁殖してしまいます。

虫がついているもの(可能性の高いもの)とは、例えば木の枝や葉っぱ、コバエが飛んでいるような状態の生ごみなど。

夏場、シンクのごみ受けに長時間あったような生ごみは避けるようにしました。

生ごみは蓋つき容器に溜めておくのが安心ですよ。

④水が多すぎる・少なすぎる

水分が多すぎると腐敗の原因になり、虫が寄ってきやすくなります

また雨のあたる場所もNG。雨がかからない、風通しのいい場所に置いてくださいね。

反対に水分が少なすぎると、コナダニというとても小さい虫が発生しやすくなります

コナダニは害のない虫で分解も助けてくれますが、室内に入って来ないようコンポストを壁から10cm以上離してください

虫が気になる場合の対処法

どうしても虫をどうにかしたい、というとき、LFCコンポストのよくある質問に以下の対処法がありました。

コンポストの基材を全てビニール袋に移し、水を500㏄足してよく混ぜます。その後空気を抜いて2・3日天日干ししましょう。高温と酸欠でほとんどが死滅します。

LFCコンポスト よくある質問

ちなみに私の場合、別のコンポストでコナダニが出た時、コンポストごと炎天下に置いていたらだいぶ数が減りました。

LFCコンポストは公式サイトから購入

LFCコンポストは公式サイトから購入するのが主流のようです。

楽天にはLFCの本拠地である福岡県の「ふるさと納税」として取り扱いがありました。(2022年10月現在)

また無農薬野菜などを取り扱う「坂ノ途中」のECサイトでも定期購入できます(堆肥の回収あり)。(2022年10月現在)

まとめ

ここではLFC(ローカルフードサイクリング)のコンポストセットをご紹介しました。

ごみの減量、家庭菜園に役立つコンポスト。興味があっても初めてだと結構ハードルが高かったりします。

LFCはコンポストの知識が浅かったり、準備に取れる時間がない人でも始めやすいコンポストだと実感しています。

自分で試行錯誤しならがら経験していくのも楽しいですが、LINEで気軽に質問しプロのアドバイスがもらえるのも安心感があって、いろいろチャレンジしやすいかも!と思いました。

コンポストからその先の堆肥の利用までトータルでサポートされているので、堆肥の使い道に不安のある方にもオススメしたいです。