今年10月、南米のベリーズとグアテマラは、他の周辺国に遅れを取る形で国連環境計画のClean Seaキャンペーンに参加。使い捨てプラの消費を大幅に削減することと、マイクロビーズの根絶に取り組み始めました(UN Environment Oct 2018)。
南米・カリブ海諸国では、使い捨てプラスチック削減へ大きく動き出しています。
グアテマラ
バイオフェンス(回収したプラスチックごみで作ったフェンス)を設置。川から流れてくるプラごみを収集しています。ホンジュラス、ドミニカ共和国、パナマでも同様に設置されています。
ベリーズ
2019年4月までに、使い捨てプラ(カトラリー、レジ袋、ストローなど)や発泡スチロールを禁止。
アンティグア・バーブーダ
2016年にレジ袋を禁止しています。南米・カリブ海諸国で初めての実施。
チリ
2018年8月にレジ袋を法的に禁止。チリでは毎年約32億枚のビニール袋が生産され、その約90%がポイ捨てされたり、海に流れ出たりしています。
パナマ
レジ袋の使用を制限する法律を可決。企業は2年以内に段階的に廃止しなければなりません。
ジャマイカ
2019年にレジ袋、発泡スチロール、使い捨てストロー禁止の取り組みがスタートします。
コスタリカ
2021年までに使い捨てプラを国家的に大幅削減します。また、再生可能で可燃性の代替品を取り入れていきます。
ドミニカ
2019年1月までにプラスチックと発泡スチロールの容器・器具を禁止。
コロンビア
昨年7月、レジ袋が課税対象に。一枚1ドル(20コロンビア・ペソ)で、毎年50%増額される予定です。すでにレジ袋の35%を削減。金額にして約360万ドルが徴収されています。
エクアドル
レジ袋、ストロー、ポリエチレンのテイクアウト容器、ペットボトルを今年中に廃止。ガラパゴス諸島をプラスチックフリーな島に変えようとしています。
ペルー
使い捨てプラ製品の製造、使用、輸入を規制する法律を制定。
ブラジル
サンパウロでは、2015年に店舗でのレジ袋の無料配布を禁止。リオデジャネイロでは、今年に入ってストローが禁止に(ブラジル初)。レジ袋を段階的に廃止することも決まりました。
メキシコシティ(メキシコ)
2009年に、店舗でのレジ袋無料配布が禁止されています。
ブエノスアイレス(アルゼンチン)
2017年1月から、全てのスーパーマーケットでレジ袋の使用・販売が禁止になりました。
この地域の問題点の一つは、強固なリサイクルセクターが不足していること。ゴミの約3分の1は、屋外や自然の中に投棄され、毎日145,000トンの廃棄物が不適切な方法で処理されています。リサイクルや回収によって再利用されているのは、わずか10%という現状を抱えています。