生分解性プラスチックの国際的な評価基準(ISO国際規格)が、2020年に発行されることになりました(日本経済新聞 Oct 2018)。
生分解性とは、「微生物などによって分解される性質」のこと。
これまで、生分解性の評価は土の中に埋めて行われてきました。しかし、「生分解性がある」と言われるプラスチック製品でも、酸素が少なく温度の低い水の中では分解されにくいものが数多くあります。
明確な評価基準を作ることで、水中で生分解しにくい商品の流通を防ぐことができます。
評価方法は次の2つ。
- 実際に商品を海の中に沈めて、3年ほどで壊れるか?
- 実験室で、最長2年で二酸化炭素と水に完全に分解するか?
評価基準をクリアした商品は、ISO規格の認証マークを表示して販売することができます。
この国際規格は欧州が中心となって作り上げたもの。日本は消極的だったため、技術的に進んではいるものの、認証取得については出遅れています。