かわいく脱プラ!蜜蝋(ミツロウ)エコラップの作り方&使い方

ビーズワックス

食品の保存によく使われるプラスチック製のラップ。

燃やすとダイオキシンの発生につながることが、過去に問題になりました。現在ではより環境に配慮されたプラスチック製ラップが開発されています。しかし、様々な添加物が使われていたり、使い捨てであることに変わりはありません。

ここでは、そんなプラスチック製ラップの代わりに使える「蜜蝋(ミツロウ)ラップ」についてお伝えします!

天然素材のラップで繰り返し使えます

ミツロウラップは、布(コットン)にミツロウ・植物性オイル・天然樹脂を染み込ませたラップのこと。手の温度で柔らかくなって、冷えると固まる性質があります。実は大昔から使われているんです。

100%天然素材なので、生物分解されて土に還ります。有害物質も一切含まれていませんので、自然にも身体にも優しいフードラップなんです。

蜜蝋(ミツロウ)ラップのここがスゴイ

ミツロウラップ

①洗って何度でも使える

水で優しく洗って、繰り返し使えます。乾きも早いので、お手入れ簡単!

②抗菌・防腐作用がある

ミツロウや植物性オイルには抗菌作用があります。普通のラップと同じように、食品を新鮮に保ちます。

③適度な通気性がある

プラスチック製のラップは通気性が悪く、食材の呼吸を妨げてしまいます。ミツロウラップには適度な通気性があるので、自然な状態で保存できるんですよ。

化学成分でできた使い捨てラップ

プラスチックのラップ

プラスチック製ラップは、主にポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどが原材料になっています。ラップとしての機能を高めるために、様々な添加物が使われているのはご存知ですか?(気になる人は、パッケージを見てみてください…)

そして、一度使ったらすぐゴミに。安くて便利で使いやすい反面、健康やゴミとして出た後のことを考えると…。気がかりな面が多々あります。

ミツロウラップの主な使い方

生肉や生魚、酸の強い食材以外なら、普通のラップと同じように包むことができます。もちろん器の蓋としても使えます。手の温度でミツロウが柔らかくなるので、いろんな形にフィットするんです!代表的な使い方は次の3つになります。

①器に入った残り物にラップする

②使いかけの野菜や果物・チーズをラップして保存する

③パンやお菓子を包んで保存する

▼いろんなミツロウラップがあります♪

注意!ミツロウは熱で溶けちゃいます

ミツロウの特性上、熱を当てると液体状になって溶け出してしまいます…!次のことに注意しましょう。

①お湯で洗ったりや電子レンジで温めたりしない。

②肉や魚は直接包まない。(熱湯消毒できないため)

③酸味の強い食材を直接包めない。(ミツロウが溶けることがあるため)

アウトドアやパーティに♪ 使い方いろいろ

・アウトドアに

おにぎりやサンドイッチを包んだり、使い捨ての紙皿の代わりにもなりますよ。折り紙の要領で箱を折れば、小物入れとしても使えます。

・持ち寄りパーティやおすそ分けに

お呼ばれした持ち寄りパーティ。自分で作ったお料理やテイクアウトしたものに使うと、個性が出て楽しい気分に。おすそ分けをラッピングして、ミツロウラップごとプレゼントするのも素敵です!

ミツロウ

カワイイ!専門店のミツロウラップ

ミツロウラップの専門店を3つご紹介します。様々な使い方のヒントになる、ショップのInstagramも必見です!

Bee Eco Wrap

とてもカラフルでオシャレな柄のミツロウラップがたくさん!S(約18cm x 18cm)からXL(約43cm x 43cm)までサイズも豊富です。

Honey wrap

ニュージーランドのミツロウラップ店。日本でも通販サイトを通じて購入できます。こちらも色々な柄があって迷ってしまいます。

aco wrap

こちらのミツロウラップは日本製。シンプルで落ち着いた色味が素敵です。丸型なので、器や野菜の切り口などに使いやすいですね。

【作り方】ミツロウラップは簡単に作れる!

ミツロウラップで包まれたサンドイッチ

「かわいいけど、結構いい値段するじゃない…」と思っているあなた!布とミツロウがあれば、誰でも簡単に作れますよ。

ミツロウラップの作り方を動画で見たい方は下からどうぞ。


https://youtu.be/bXiyRBdqMns

準備するもの

  • 布(綿100%)
  • ミツロウ(粒タイプがおすすめ)
  • クッキングシート(2枚)
  • アイロンとアイロン台

作り方

①アイロン台の上にクッキングシートを置く

アイロン台の上においたクッキングシート

アイロン台の上にまず新聞紙を敷くと汚れる心配がありません。

②その上に布を置く

クッキングシートの上においた布

MEMO
クッキングシートは布より一回り大きく。ミツロウを溶かす際、外に浸み出すのを防ぎます。

③ミツロウを布全体にパラパラとまく

布全体に散らばる粒状のミツロウ

30cm x 30cmの布にミツロウ10gくらいが目安。

MEMO

ブロックタイプのミツロウもありますが、おろし金で削る必要があり大変です…!粒つぶタイプが使いやすくおすすめ!

▼この記事で使っているミツロウはこちらです♪

④その上にクッキングシートを乗せる

ミツロウの上に被せたクッキングシート

⑤アイロン(高温)をあてて、ミツロウを溶かす。片面だけでOK!

アイロンをあててミツロウを溶かす様子

ミツロウが染みていない部分は足して、再度アイロンを当てます。

ミツロウを足す様子

⑥布を剥がす

ミツロウが染みた布を剥がす

⑦乾かす

ミツロウが染みた布を乾かす

⑧できあがり!

できたてのミツロウラップ

お好みでホホバオイルやココナッツオイルなどの植物性オイルを加えると、さらに抗菌作用が高まります。

「松ヤニ」でさらにミツロウラップが密着!

もっとピタッとした密着感がほしい場合は、「松ヤニ」を使ってみてください。

▼この記事で使っている松ヤニはこちらです♪

粒状になったものが便利ですが、そのままだと溶かした時にムラができてしまいます。

粒状の松ヤニを袋の上から当て布をして、めん棒などで叩いて砕いてください。きれいに仕上がりますよ♪

砕いた松ヤニ
砕いた後の松ヤニ
当て布をしてめん棒で松ヤニを砕く様子
松ヤニを砕いているところ。袋の上に布を当て、めん棒で叩く。

使い方は、ミツロウと一緒に松ヤニを小さじ1ほどまんべんなく布の上に。クッキングシートを乗せ、アイロンで溶かしてください。

松ヤニの入ったミツロウラップで器を包む様子
よりピタッとくっつきます!

まとめ

使い捨てないミツロウラップ。

熱や特定の食材に注意はいりますが、野菜を包んだりコップやお皿をラップしたりと普段使いに大活躍!

タッパーとミツロウラップがあれば、もう使い捨てのプラスチックラップは要らなくなりますよ。