ニットやコートにどうしても付く毛玉、どうやってお手入れしていますか?
ここではプラスチックフリーに毛玉を取る方法をご紹介!
天然毛の専用のブラシを使えば生地を傷めずに毛玉を取れます。
またどのご家庭にもあるT字カミソリならブラシでは難しい生地も簡単にケアできますよ。
ちゃんとした道具を使うことで、洋服との向き合い方も変わります♪
▼動画で詳しくチェック!
https://youtu.be/lhKLxrdQBDQ
「コロコロ」や「スポンジ」はNG!毛玉ができやすくなり、プラごみも出る
コロコロ
カーペットのゴミやペットの毛を取る「コロコロ」を使う方も多いですが、これは逆効果。
粘着テープで繊維が引っ張られ、余計に毛羽立ってしまいます。また使うたびにプラごみも出てしまいます。
スポンジ
スポンジの硬い面で擦る方法もよく紹介されますが、こちらもNG。
原理的には手で引きちぎっているのと同じ。毛羽が増えて逆に毛玉ができやすくなります。
プラスチックフリーに毛玉を取る方法!【ブラシ・カミソリ】
クリーニング店から生まれた毛玉取りブラシと、T字カミソリを活用する方法をご紹介します!
自然素材の「毛玉取りブラシ」!正しい使い方は?
こちらはかなや刷子の『らくらく毛玉取りブラシ C-10』。
天然木に豚毛の束がぐるっと植えつけられた、毛玉取り専用のブラシです。生地を傷めることなく毛玉を除去でき、クリーニング店ではよく使われているんですよ。
豚毛はカットされた後に熱を加えられ、毛先が少し丸くなっています。そこに毛玉が引っかかる、という仕組み。
持ち手部分はしっかりと掴める大きさ。無塗装なので滑りにくく、厚みもあるので握りやすいです!
\ 使い方 /
間違った使い方をすると生地を傷めてしまいます。正しい使い方をマスター!
1. 服を平らな床の上に置く。
2. ブラシの片側だけを服に軽く当て、一方向にブラッシングする。
反対の手で生地を押さえ、手首のスナップをきかせて一方向にブラッシング。
この時、ブラシ全体を生地に当てるのではなく、片側だけを使って少しずつ毛玉を取ります。生地とブラシの間に1cmくらい隙間ができるよう傾けてください。
生地によっては使用できないことがあるため、まずは目立たないところで試してみてくださいね。
たくさん毛玉が取れています!
使用前後で比べてみると違いがよくわかりますね。慣れてくるとおもしろいように毛玉が取れますよ!
【袖の中ほど】
【袖口】
最後に洋服ブラシで表面を整えると、よりきれいに仕上がります♪
3. 手やクリーナーでブラシについた毛玉を取る。
毛玉は手やクリーナーで取り除いておきます。
衣類によっては向かないものも。こちらのセーターはブラシから毛が離れず失敗。編み目の細かい生地の方が上手く使えます。
▼この記事で使っている毛玉取りブラシはこちらです♪
▼浅草アートブラシ・匠
▼グランドイケモト
ステンレス製の「T字カミソリ」
T字カミソリでも毛玉取りができます。
カミソリは使い捨てではない「ステンレスの両刃カミソリ」がおすすめ。中の替え刃だけを交換すればずっと使えます。
\ ステンレスの両刃カミソリはこちら! /
女性も使える「両刃カミソリ」!プラフリーにムダ毛処理するならこれ
服を平らな床に置き、刃を滑らせるようにして毛玉をカットします。力をかけると生地が傷んでしまうので、必ずソフトタッチで!
かなりきれいに取れました!切れ味が落ちているとつい力んでしまい生地が破れる原因に。新しいカミソリで行うのもポイントです。
毛玉取りブラシでは難しかったニットも成功しました!
▼この記事で使っているカミソリはこちらです♪
電動式とブラシ、どっちを選ぶ? おすすめは毛玉取りブラシ!
毛玉取りブラシは気付いた時にささっと使える、故障の心配がないといったメリットがありますが、それ以上に洋服や道具に対する向き合い方が変わります。
というのも、毛玉取りブラシは手作業で毛玉を取っていくため、たくさん取ろうとすると当然時間がかかります。
そのため毛玉取りブラシを選んでストレスなく使いこなそうとすると、自ずと毛玉だらけにしないよう日頃から洋服を手入れするようになります。
そうすると、今までより洋服がきれいに、長持ちすることになります。それにちゃんとした道具を使うことで、ポジティブな気持ちで道具のメンテナンスもできるようになります。その結果、服や道具に愛着が持てるようになるんです。
一方、ハイパワーの電動タイプは大量の毛玉でも短時間で除去できます。めちゃくちゃ簡単です。
ですが、「毛玉だらけになってもいつでもリセットできる」というところから、洋服や道具に対する愛着は得られるでしょうか?仮にモーターが故障したら、途端に使えなくなって面倒くささが倍増します。そんな状態から「修理する」という選択ができるでしょうか。
自分がどういった暮らしをしたいか、どんな習慣を身に付けたいかで「もの選び」は変わります。
プラスチックフリーな暮らしはものに対する「愛着」を育てることでもあります。ですので、プラなし生活的には毛玉取りブラシをおすすめします!
毛玉を防ぐには?日頃のお手入れが大切
たくさんの毛玉を除去することは、それだけ生地が薄くなるということ。日頃のケアがお気に入りを長く着るための秘訣です。
毛玉ができる原因は「摩擦」
洋服の生地に摩擦が起きると毛玉ができやすくなります。摩擦によって繊維が毛羽立ち、お互いに絡まり合うことで毛玉になるんです。
摩擦は洗濯したり普通に歩いたり、何回も着用したりすることで発生します。
袖の内側にたくさん毛玉がつくのも、衣類同士が頻繁に擦れるためです。
天然繊維
ウールやカシミアなど動物の毛は、人間の髪と同じようにキューティクルが存在します。
摩擦によってキューティクルが反り返ったところが絡まり合い、毛玉へと成長していきます。
合成繊維
アクリルやポリエステルといった合成繊維も毛玉ができやすいですよね。
合成繊維は吸湿性が低いため、特に乾燥する冬は摩擦で帯電しやすくなります。(そのためバチっと静電気が起きやすい)
電気を帯びていると周りの物にひっつきやすくなり、その結果繊維同士が絡まりあって毛玉になる、というわけです。
着用後のブラッシングで毛玉が防げる
洋服ブラシで日頃からブラッシングしておくと、毛玉を防ぐことができます。
コートやセーターなど、脱いだ後ハンガーにかけて上から下にブラッシング。毛玉の元になる繊維の絡みがほぐれ、服の質感が戻ります♪
クローゼットに洋服ブラシも一緒に吊るしておけば手間取ることもありません。ちょっとした習慣で洋服が長持ちしますよ。
こちらはKENTの洋服ブラシ『KNC3422』。白馬毛と静電気除去繊維(銅イオン含浸アクリル繊維)の混毛です。
馬毛は天然毛の中で特に柔らかく、カシミヤなどの服も傷めずにブラッシングできますよ。
服に撫で付けるのはNG。手首のスナップを効かせて、ホコリを毛先で払い落とす感じで下へ向かって軽くブラッシングします。
ブラッシング後も静電気が抑えられているため、室内のホコリを寄せ付けません。玄関で払えば、花粉の持ち込みも防げますよ。
※アクリル繊維(プラスチック)が含まれていますが、衣類と違ってしっかりと土台に植えつけられていること、静電気除去によって服が長持ちし、結果的に衣類の消費を抑えられると判断しました。
▼この記事で使っている洋服ブラシはこちらです♪
▼浅草アートブラシ
▼無印良品
▼ジョージワークス
日をあけて着るのも有効
お気に入りのニットは毎日でも着たくなりますが、ちょっと我慢。連続で着ると毛羽が増えて毛玉もできやすくなります。
いくつか交代で着まわして、できるだけ日を置いて着用してみてください。そのほうが服が傷まずに長持ちします。
まとめ
プラスチックフリーな毛玉取りの方法、いかがでしたか?
コロコロやスポンジで一網打尽にしようとすると、かえって毛玉ができやすくなり逆効果。それに、いつまでも使い捨てプラとさよならできなくなってしまいます。
まずは着た後のブラッシングを習慣にして、毛玉を防ぐこと。できてしまった毛玉は、自然素材の毛玉取りブラシで気付いた時にささっと取り除きます。
電動タイプも便利ですが、ちょっとした毛玉ならブラシの方が簡単。準備や片付けに手間取る事も多いです。
ステンレス製のT字カミソリもプラなしでお手軽。ただしやりすぎると生地を傷めるので、応急処置的に使ってください。
プラスチックフリーな道具を活用して、お気に入りの服を長く着続けられたら素晴らしいですね!