トイレ掃除、専用の洗剤を使わずきれいにできないものでしょうか?
ここでは、クエン酸と重曹でトイレの便器やタンク、壁、床など隅々までお掃除する方法をお伝えします。
プラスチック包装がごみになるトイレシートや液体洗剤、使い捨てブラシは一切不要!
簡単なので、毎日のお掃除にも負担にならずにできますよ。
トイレ掃除にクエン酸と重曹がどっちも効く理由
トイレ掃除にはお掃除シートや洗剤、使い捨てのブラシなどいろんなグッズがありますよね。
でも実はクエン酸と重曹だけできれいになるんです。
トイレの主な汚れはアンモニア・黒ずみ・黄ばみ(尿石)。
アンモニアはあの独特のこもった臭いの原因です。アルカリ性の性質があるため、酸性のクエン酸で中和して、臭いも汚れも落とすことができます。
もちろん黄ばみも尿が原因なので、クエン酸でOK♪
便器の中にできやすい黒ずみ(俗にいうサボったリング)は、重曹で解決しますよ。
黒ずみはもともと白い水垢。そこにホコリやカビがついて黒ずんでいったものです。研磨作用がある重曹で擦ればきれいになります!
▼この記事で使っている重曹・クエン酸はこちら♪
プラなしトイレ掃除に必要なもの・作り方
特別なものは必要なく、基本的に
重曹・クエン酸・布・使い古した歯ブラシ・トイレブラシ
があれば十分♪
専用のトイレシートは20枚くらいでなくなりますよね。トイレットペーパーや古布で代用すればプラごみが減ります!
\ 木のトイレブラシ! /
より簡単にお掃除するため、必要に応じて次のものを用意おくと便利です。(詳しい使い方は後述しています)
クエン酸スプレー
水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしてスプレーボトルに入れたもの。
クエン酸ペースト
必要な量のクエン酸に、水を少しずつ入れてペースト(シャビシャビ)状態にしたもの。
*作りすぎに注意!時間が経つとカチコチに固まります。
重曹スプレー
水200mlに重曹小さじ1を溶かしてスプレーボトルに入れたもの。
重曹・クエン酸タブレット
トイレ用のお掃除タブレット。見た目もかわいく、精油を入れれば香りもいいので蓋を開けて置いておくのもおすすめです♪
作り方を説明しますね。
\ 用意するもの /
- 重曹(50~70g)
- クエン酸(50~70g)
- お好みの精油(ここではミント・レモングラス。なくてもOK)
- シリコーンの型
- 霧吹き
重曹・クエン酸の分量はお好みで調節してください。ただし割合は1:1。
\ 作り方 /
https://youtu.be/3F6zSAllVxA
①重曹・クエン酸をボウルに入れ、よくかき混ぜる
②お好みの精油を数滴加え、よく混ぜる
③霧吹きで少しずつ湿らせる
手で握って、塊ができそうなくらいになればOK。すぐに崩れる程度で大丈夫です。
④シリコーン型に詰める
指先できつく押し込んで固めてください。
⑤風通しのいい場所で一日乾燥させる
⑥型から外して完成!
【便器の外側】「クエン酸」で拭き掃除
便器の外側はクエン酸スプレー。
シュッシュと吹きかけ、水で濡らした布で拭き上げれば完了!簡単ですね。
汚れがスッキリ落ちて、臭いも消えますよ♪
トイレ用洗剤がいらなくなると、詰め替えパックのごみが減っていきます♪
【便器の内側】「クエン酸」と「重曹」で黒ずみや黄ばみ(尿石)をお掃除
便器の中の黒ずみや、便座の黄ばみもナチュラルクリーニングできます!
黒ずみは「重曹」で磨く or 「重曹・クエン酸」の発泡力で落とす
できたばかりの黒ずみはブラシで擦れば落ちますが、時間がたってしまった黒ずみ(サボったリング)は重曹を使います。
汚れに粉の重曹をふりかけて、ブラシで擦り洗い。重曹には適度な研磨力があるため汚れがよく落ちますよ。
フチ裏などの狭い場所は使い古しの竹歯ブラシで磨いてください。
重曹は穴の空いたスパイス容器に入れておくと便利♪
また、重曹・クエン酸タブレットの発泡で汚れを落とすこともできます。
タブレットはたくさん作って、週に何度か使うといつも便器がきれいに。
このタブレットは重曹(アルカリ性)とクエン酸(酸性)を混ぜているので、溶かすと中和されます。
「中和されるなら効果ないんじゃないの?」と疑問がわきますが、その時発生する泡が汚れに入り込んで、浮き上がらせる力があるんです。
ちょっとしたヌメリ汚れなら泡の力で触らずに洗い流すことができます。
実際使っていても、便器の中の黒ずみが落ちています^^(ブラシでも磨いているので、それで綺麗に取れている場合もあります)
ただし汚れを分解する力はないので、こびりついた汚れまで落とせません。
▼重曹入れにガラスのスパイスボトル♪
黄ばみは「クエン酸」パックかペーストできれいに
厄介な黄ばみはクエン酸の出番。
軽いものならクエン酸スプレーしてトイレットペーパーで拭き取るだけ。
便座の裏
便座の裏全体をすっきりさせたい場合はクエン酸パックをします。
トイレットペーパーにクエン酸スプレーをたっぷり吹きかけ、黄ばみに被せて30分放置。そうすると汚れが落ちやすくなります。
あとは剥がして、パックしたトイレットペーパー or 竹歯ブラシで磨くだけ。
黄ばみと細かい汚れが一度でとれて、ピカピカになります!
ウォシュレット
ウォシュレットは「お掃除ボタン」でノズルを出します。クエン酸スプレーして、竹歯ブラシでこする。
「お掃除ボタン」がなければ手で引っ張り出してください。
頑固な黄ばみ
時間がたってしまった頑固な黄ばみはクエン酸ペースト。
クエン酸ペーストを黄ばみに塗り、30分放置。その後、竹歯ブラシでこすり洗いします。よく落ちますよ!
クエン酸はポロポロしやすいので、押し固めるように塗ってください。
【タンク】「重曹」で汚れを浮かす
タンクや蓋についた黒ずみも重曹で落とします。ただし、水が溢れ出ないよう止水栓を閉めてからスタート!
タンクの蓋
- 止水栓をマイナスドライバーで閉める
- タンクの蓋をとる
- 黒ずみがひどい場合、重曹スプレーをして、布 or 竹歯ブラシ(またはセルローススポンジ)で蓋の表面の汚れを落とす
- 水拭きして終了
タンクの中
- 水が入ったタンクに、重曹1カップを入れてよく混ぜる
- 半日ほど放置する(汚れが浮いてくる)
- まだ落ちていない汚れを布 or セルローススポンジでお掃除
- 蓋をして、水を流して終了
- クエン酸はタンク内の部品を傷める可能性があるので、使う場合は蓋だけにする。
- 壁や床に繋がっている止水栓は閉めてから作業する。止水栓を閉めずにタンクの蓋を開けて水を流すと、水が溢れることがあるので注意。
- タンク上部が手洗いタイプのものは、給水ホースを外して作業する。
【壁・床】「クエン酸」をスプレーして臭いもオフする
壁や床はクエン酸スプレー。
シュッシュと吹きかけ水拭きするだけ。クエン酸がアンモニアの臭いを消してくれるので、トイレの消臭剤も減らせますよ♪
【使い捨てグッズvsクエン酸・重曹】プラごみとコストを比較!
水に流せるお掃除シートと使い捨てブラシ、どちらもお馴染みですがいったい1年間でどのくらいのごみが出るでしょうか?そのコストは?
ここでは、
▶︎壁・床・便器の拭き掃除→「トイレ掃除シート」、「クエン酸スプレー」
▶︎便器の中の掃除→「使い捨てブラシ」、「重曹・クエン酸タブレット」
を考えます。
使い捨てグッズとナチュラルクリーニングでどのくらい違いが出るか徹底比較します!
【1年間のプラごみの量】クエン酸・重曹ならゼロ!使い捨てグッズは200個超え
検証の結果、
「トイレ掃除シート」+「使い捨てブラシ」だと、年間266個のプラごみ
「クエン酸スプレー」+「重曹・クエン酸タブレット」だと、年間プラごみゼロ!
詳しい検証は以下になります。
お掃除シート
トイレクイックル詰め替え(1袋20枚)363円
【毎日使用】:1年間で18袋
使い捨てブラシ
3Mスコッチブライト リフィル(1袋18個)1,180円
【3日おきに使用】:1年間で6袋(外装)・121袋(個包装)・121スポンジ
クエン酸スプレー
クエン酸 / 水200mlに4g(小さじ1)
【毎日使用】:10日で使い切るため(*)、1年間で146g→クエン酸は1袋5kg。1年では1袋使い切らないためプラごみなし
*トイレの広さにもよりますが、我が家の場合は便器、床、壁に毎日使用すると10日ほどで使い切ります。
重曹・クエン酸タブレット
重曹・クエン酸 / 1回分で重曹・クエン酸それぞれ4.4g。
(重曹・クエン酸それぞれ70gで16個のタブレットが作れるため、1回分だとそれぞれ約4.4g)
【3日おきに使用】:1年間で重曹・クエン酸それぞれ535g→それぞれ1袋5kg。1年では1袋使い切らないためプラごみなし
つまり、
「トイレ掃除シート」+「使い捨てブラシ」だと、年間266個のプラごみ
「クエン酸」+「重曹」だと、1年では1袋使い切らないので年間プラごみゼロ!
となって、いかに使い捨てが大量のごみを生むのかがわかります。
【1年間のコスト】使い捨てグッズはクエン酸・重曹より35倍も損する
検証の結果、
「トイレ掃除シート」+「使い捨てブラシ」だと、年間コストは約15,157円
「クエン酸スプレー」+「重曹・クエン酸タブレット」だと、年間コストは約433円!
つまり、使い捨てグッズを1年間使い続けると、クエン酸・重曹と比べて35倍もコストがかかります。
詳しい検証は以下になります。
検証した商品の価格は2021年1月18日時点のAmazon販売価格です。
お掃除シート
トイレクイックル詰め替え(1袋20枚)363円
【毎日使用】:1年間で19袋必要なので、約6,897円
使い捨てブラシ
3Mスコッチブライト リフィル(1袋18個)1,180円
【3日おきに使用】:1年間で7袋(121個)必要なので、約8,260円
クエン酸スプレー
クエン酸 / 水200mlに4g(小さじ1)、5kgで2,205円
【毎日使用】:10日で使い切るため(*1)、1年間で146g使用→1年間で約64円(*2)
*1:トイレの広さにもよりますが、我が家の場合は便器、床、壁に毎日使用すると10日ほどで使い切ります。
*2:クエン酸は他の用途でも使えるためg単位での価格で計算
重曹・クエン酸タブレット
重曹・クエン酸 / 1回分でそれぞれ4.4g
(重曹・クエン酸それぞれ70gで16個のタブレットが作れるため、1回分だとそれぞれ約4.4g)
重曹:5kgで1,242円、クエン酸:5kgで2,205円
【3日おきに使用】:1年間で重曹・クエン酸それぞれ535g→1年間で約369円(*)
*重曹・クエン酸は他の用途でも使えるためg単位での価格で計算。1年で重曹は約133円、クエン酸は約236円なので合わせて約369円
つまり、
「トイレ掃除シート」+「使い捨てブラシ」だと、年間コストは約15,157円
「クエン酸スプレー」+「重曹・クエン酸タブレット」だと、年間コストは約433円!
まとめ
いかがでしたか?
ここではクエン酸や重曹を使ったトイレ掃除の方法をお伝えしました。
汚れの正体を知れば、ナチュラルクリーニングは簡単でとても効果的。しかもプラごみやコストの面から考えても圧倒的にエコで経済的です!
トイレに限らず、キッチンやお風呂でもぜひやってみてくださいね。
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