生ごみを劇的に減らしてくれるコンポスト。
やってみたいけど、外に置き場所がなかったり、大掛かりになるのはちょっと…と考えてしまいますよね。
ここでは室内で手軽に始められるコンポストをご紹介!
タイプ別の特徴や、選ぶポイントなどもお伝えしています。
また準備〜堆肥完成まで実際に使用した様子も見ていただけますよ。
ぜひ参考にしてみてください。
お家の中でもできるコンポスト
コンポスト(=堆肥化)とは、生ごみを土に混ぜて、微生物の働きで分解し土に還すこと。
こうすることで、栄養がたくさん詰まった良質な土ができあがるんです。
できた土は家庭菜園にまわして、花や野菜の栽培に役立てることで自然の循環が生まれます。
そんなコンポスト、庭や畑がないとできないイメージがありますが、室内でも可能です。
もちろんスペースの広い屋外なら大きなコンポストでたくさんの堆肥を作れますが、もっと小規模でいいなら室内でもできます。
室内でも使えるコンポストはどんなものがあるのか、また注意すべき点をお伝えしていきますね!
室内におすすめなコンポストは5種類|メリットとデメリット
ここでは室内でも使えるコンポストを5種類ご紹介します。
またそれぞれメリット・デメリットがありますので、選ぶ参考にしてみてください。
小さく手軽に始めるなら「蓋付き容器」
一番シンプルなのが蓋付き容器。
蓋があればどんな物でもいいというわけではなく、ある程度通気性があるものが理想。
蓋に小さな穴やスリットが開けてあったり、臭い防止に活性炭フィルターなどが付いていたりします。
コンパクトでおしゃれなものが多く、キッチンの近くに置けるほど手軽。
ただし、空気の出入りが限られているので、数日放置してしまうと臭いが出やすくなります。
また、容器の大きさにもよりますが、すぐに中身がいっぱいになることも気を付けるポイントです。
(この記事では蓋付き容器タイプのコンポストをレビューしています!)
【メリット】
おしゃれなものが多い、置き場所に困らない、使い方がシンプル
【デメリット】
かき混ぜないと臭いが出やすい、小ぶりな容器は中身がすぐいっぱいになる
【堆肥になるまでにかかる時間】
1ヶ月強(生ごみ投入:約1週間→発酵:約1ヶ月)
【向いている人】
生ごみの量が少ない人(一人暮らしなど)、たくさんの堆肥を必要としない人
\ この記事で使った蓋付き容器はこちらです♪ /
かき混ぜ不要な「EMバケツ」
通称「ぼかしコンポスト」とも呼ばれるEMバケツコンポスト。
EM菌(ぼかし肥料)という生ごみ発酵剤を使い、短期間で堆肥にしていきます。
専用の密閉容器に生ごみとEM菌を入れ、容器がいっぱいになるまで続けます。
この間、かき混ぜは不要。空気が少なくても働く「嫌気性微生物」の力を借りて分解していきます。
なるべく空気に触れないよう、頻繁に容器の蓋を開けないのがポイント。
いっぱいになったら土と混ぜ(二次発酵)、約2週間〜1ヶ月何もせずに放置するだけで堆肥が完成します。
EMコンポストは比較的低価格で始められ、手がかからないのがメリット。
ただ、空気に触れないため密閉容器を開ける際は臭いがきつく感じられます。ベランダなどに置く場合は、手際よく行うなど周囲への配慮も必要です。
【メリット】
比較的低価格、手がかからない、分解・発酵が早い
【デメリット】
密閉容器を開ける時に強い臭いがする、EM菌の購入が必要
【堆肥になるまでにかかる時間】
約1〜2ヶ月(生ごみ投入:約2週間→発酵:2週間〜1ヶ月)
【向いている人】
ある程度コンポストに慣れている人、早く堆肥が欲しい人
\ EMバケツとぼかし菌 /
室内・ベランダでも臭わない!「バッグ型」コンポスト
チャック付きで虫が入りにくいのが安心なバッグ型。
LFCコンポストが有名です。
使い方は一般的なコンポストとほとんど同じ。バッグの中に土を入れて、そこに生ごみを投入・かき混ぜます。
生地は通気性・防臭効果があり、防水加工されたチャックは虫や雨の侵入も防いでくれます。
蓋付き容器よりも大きさはありますが、見た目はバッグそのもの。コンポスト初心者にも扱いやすく、室内でも馴染みやすいですよ。
LFCコンポストの場合、独自にブレンドした専用の基材(土)を購入します。
投入できる量は一般家庭の生ごみに十分耐えられますので、すぐいっぱいになることはありません。
その分、量も多いため分解・発酵に必要な時間も2〜3ヶ月と長めになります。
【メリット】
かわいい、置き場所に困らない、使い方がシンプル
【デメリット】
LFCコンポストの場合、専用の基材(土)が必要、堆肥になるまでに時間がかかる
【堆肥になるまでにかかる時間】
2〜3ヶ月(生ごみ投入:1.5〜2ヶ月→発酵:3週間)
【向いている人】
コンポスト初心者、気長に堆肥作りができる人
\ LFCコンポストのレビューはこちら! /
初心者・都会でも挑戦しやすい!「LFCコンポスト」で生ごみを堆肥にハンドル便利な「撹拌式」
生ごみを撹拌するハンドル付きの室内型コンポスト。
エコクリーンの「自然にカエル S」が有名です。
基本セットには基材であるエコパワーチップがついています。常温でも微生物がよく働いてくれて、通常の堆肥より栄養価が高いのが特徴。
また専用基材は4〜5ヶ月使用することができ、定期的に補充するスタイル。使用後の基材は再利用も可能です。
特にこだわりがなければ腐葉土で代用もできますよ。
ただし毎日2回(朝と晩など)のかき混ぜが必要なので、それを負担に感じるかどうか。
本体はプラスチック製ですので、長期間屋外に置きっぱなしにすると劣化の原因に。基本的に室内での使用をお勧めします。
【メリット】
手を汚さず撹拌できる、家庭用生ゴミ処理機よりリーズナブル、電気不使用
【デメリット】
毎日2回かき混ぜる、必要なら専用基材を購入、プラスチック製なので外に置くと劣化する
【堆肥になるまでにかかる時間】
専用基材なら4〜5ヶ月ごとに堆肥を取り出せる
【向いている人】
毎日2回のかき混ぜが苦でない人、堆肥の取り出しまで時間がかかってもいい人
\ ハンドルが便利な撹拌式コンポスト /
臭いや虫がわかない「乾燥式生ごみ処理機」
臭いや虫の心配がなく、素早く生ごみを処理したい人には乾燥式生ごみ処理機がおすすめ。
熱や風で生ごみを乾燥させて、数時間でパリパリしてくれます。
全て自動で完了するので、かき混ぜたり虫が湧いたりといったことがなく非常に手軽です。
またコンポストは微生物の働きで数ヶ月かけて生ごみを発酵させるのに対し、乾燥式生ごみ処理機は数時間で終了。
乾燥した生ごみは肥料にもできます。
ただし、本体価格は2〜3万円のものから10万円くらいまで非常に高価。そこに電気代もかかってくるためランニングコストは一番かかります。
自治体によっては補助金制度がありますので、ぜひ利用したいところです。
【メリット】
臭いや虫の心配がない、短時間で生ごみ処理できる
【デメリット】
本体が高価、電気代もかかる
【生ごみ処理にかかる時間】
乾燥モードによって変わりますが、概ね2〜3時間から半日程度
【向いている人】
堆肥はいらない人、手間をかけたくない人、衛生面に不安のある人
\ 人気の乾燥式生ごみ処理機 /
室内向けコンポストの選び方
ここまでは室内でも使えるコンポストの種類と、それぞれのメリット・デメリットをお伝えしました。
それらを踏まえ、ここでは5つの選び方でお勧めをご紹介していきます。
蓋付き容器 | EMバケツ | バッグ | 撹拌式 | 乾燥式生ごみ処理機 | |
消耗品(プラごみ)の少なさ | ◯ | △ | △ | ◎ | ◎ |
臭い・虫の少なさ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◎ |
デザイン | ◯ | △ | ◎ | △ | ◎ |
分解の早さ | ◯ | ◯ | ◯ | △(*1) | ◎ |
価格 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | △ |
*1:分解自体は早いですが、基材が長期間使用できるため堆肥を取り出す頻度は少なくなります
プラごみが少ないものを選ぶ
コンポストを始めると、生ごみを捨てる時のポリ袋がほとんど不要になっていきます。
せっかくなら、コンポスト自体も消耗品(=プラごみ)が少ないものを選ぶ、というのも大きな意義があります。
コンポストに不可欠な基材(土)は市販品を買うとどうしてもプラ包装です。この購入頻度がプラごみの量に関係してきます。
\ プラごみが少ないコンポスト /
【1位】乾燥式生ごみ処理機:必要なのは電気だけ。ハイブリッド式はバイオ材が必要です。
【2位】撹拌式(自然にカエルS):専用基材は再利用可能!しかも1回の投入で4〜5ヶ月もつ。
【3位】蓋付き容器:市販の腐葉土など大袋を買えば長持ち。畑を持っていれば購入不要でごみゼロに。
【4位】バッグ型(LFCコンポスト):専用基材を約2〜3ヶ月ごとに入れ替える。
【5位】EMバケツ:「ぼかし菌」という発酵促進剤が必要。1kgサイズなら約2ヶ月で消費。
唯一消耗品なしでいいのは乾燥式生ごみ処理機が1位。
2位の撹拌式(自然にカエルS)も専用機材が長持ちする上、再利用できる点が優秀です。
自宅に畑や腐葉土がある環境なら、わざわざ土を買う必要がないのでプラごみゼロですね!
臭いの少なさで選ぶ
やはり気になる臭いや虫のこと。室内ならなおさらですよね。
臭いが強く出てしまうと、ゴキブリが寄ってくる原因にもなりますので扱いには注意したいところ。
一年中安心して使えるのは乾燥式生ごみ処理機。一晩で生ごみがパリパリに乾燥するので、臭いや虫が出ることはありません。
臭い対策が必要なのはEMバケツ。
蓋をしておけば密閉されるため問題ありませんが、生ごみを投入したり、土と混ぜる際に中身を出すときは臭いを強く感じます。
部屋やご近所に臭いが拡散しないよう、手早く作業するなど配慮が必要です。
他のコンポスト(蓋付き容器、バッグ型、撹拌式)は投入していい生ごみを確認し、毎日かき混ぜ、水分過多にしないなど気をつければ臭いや虫の心配はほとんどありませんよ。
どこに置いてもいいデザインで選ぶ
置き場所に困らないサイズ感や見た目の良さもポイント!
乾燥式生ごみ処理機は家電としてのデザイン性も高く、すっきりとした印象。作動時の音量もレビューなどで確認しておくと安心です。
蓋付きバケツもキッチンになじむ素敵なデザインが多いのも魅力ですよ。
一見コンポストとはわからないバッグ型は、置き場所を選びません。布製なので軽く、移動のしやすさも魅力です。
分解・発酵の早さで選ぶ
ガーデニングや家庭菜園に頻繁に堆肥が必要な人は、堆肥ができるスピードも考慮するとコンポストを最大限に活用できます。
最も早いのは乾燥式生ごみ処理機。機種によって時間は様々ですが、早いものだと2〜3時間、時間がかかっても10時間ほどで乾燥。そのまま肥料として使うことができます。
EMバケツもおすすめ。発酵促進剤(ぼかし菌)の力を借りて、1〜2ヶ月ほどで堆肥になります。
撹拌式(自然にカエルS)は基材の使用可能期間がとても長いため(4〜5ヶ月)、堆肥の取り出し頻度は低くなります。
価格で選ぶ
コストをかけずに室内でコンポストをやりたいなら、おすすめはEMバケツ。
EMバケツ本体は2,000〜3,000円ほど、生ごみにかけるぼかし菌は1kgで1,000円ほどで手に入ります。
お値段が一番かかるのはやはり乾燥式生ごみ処理機。高性能な機種は10万円を超えるものも。
乾燥式生ごみ処理機ほどではありませんが、撹拌式(自然にカエルS)やバッグ型(LFCコンポスト)はオリジナルの基材が使用されていたり、セット販売されていたりするため価格が高い傾向にあります。
コンパクトで素敵!econawaの「竹繊維からできたコンポスト」
ここでは蓋付き容器でコンポストにチャレンジ!果たして、ちゃんと分解して堆肥になるのでしょうか?
自然素材のおしゃれコンポスト
こちらはプラスチックフリーな生活アイテムを数多く扱うeconawaの「竹繊維からできたコンポスト」。
素材の大部分は竹ファイバー。そのほかコーンスターチと樹脂が含まれています。
よく見ると竹繊維の断片が。プラスチックのように見えますが、ナチュラルな素材感があります。
通気をよくするために、蓋のトップには小さな穴がいくつか空いています。
蓋の内側は活性炭フィルターが入るようになっていて、臭いを防いでくれます。
活性炭フィルターは2枚ついていて、3〜4ヶ月ごとに交換。もちろんフィルター単体でも購入可能です。
本体の大きさは縦19.2cm×横18.3cm×高さ25cmで、小ぶりな蓋付きバケツといった感じ。
竹の持ち手もついていて、家の中と外のどちらでも簡単に持ち運べます。
パッと見はおしゃれな雑貨!目につくところに置いても違和感なしです。
小さく始めたい人にちょうどいい
使い始める前に、次のものを用意します。
- 新聞紙または厚紙
- スコップ
- 土(腐葉土やピートモス、もみ殻くん炭など)
底が隠れるくらいに土を入れます。
土はピートモスともみ殻くん炭を3:2で混ぜたものを使いました。(他にもいろんなサイトで配合などを調べられます)
調理時に出た生ごみを入れてよくかき混ぜます。
都度土を足して生ごみを投入。1週間くらいでいっぱいになります。
中身がいっぱいになったら2週間〜1ヶ月ほど熟成に入ります。
毎日上下をひっくり返すようにかき混ぜ、見た目や匂いが土っぽくなったら堆肥の完成です!
熟成すると中身のかさが減って、生ごみのクズも小さくなっているのがわかりますね。
時々中身を触るとほんのり温かさを感じました。またある時は白いカビが発生。
初めて見ると驚いてしまいますが、これは分解が進んでいる証拠なので心配はいりませんよ。
臭いはほとんど感じず、家の中でも十分できます。
ただし、毎日のかき混ぜはお忘れなく!2〜3日放っておくと臭いがしてきて、コバエが入ってしまったことも。
その後は毎日欠かさずかき混ぜて空気を新鮮に保つと、いつの間にかコバエもいなくなっていました。
1週間ほどで中身がいっぱいになるので、熟成中は別のコンポスト容器を準備する必要があります。(熟成期間中はコンポストはお休み、でもいいと思います)
堆肥の量は少ないですが、小さく始めたい人や一人暮らしには無理のないサイズ感だと思いますよ。
なお、こちらの商品には詳しい説明書はついていません。ある程度やり方を調べてから始めるのをお勧めします。
以下の堆肥化できるもの(コンポストに入れていいもの)、できないものも参考にしてみてくださいね。
野菜や果物の皮やクズ、卵の殻、お茶っぱ、コーヒーかす、煮汁、傷んだ食べ物(調理済みのものも)など。
その他、紙、段ボール、雑草、小枝、観葉植物、 干し草とわら、葉、おがくず、 木のチップ、木製の歯ブラシの持ち手、綿と羊毛のぼろきれ、髪と毛皮 、暖炉の灰、パン、残飯、魚・肉類も堆肥化することができます(魚・肉類はネズミや害虫を寄せつけたり、臭いが発生したりする可能性あり)
硬く大きな種、小枝 、石炭・木炭灰、乳製品、卵、 病気にかかった植物や虫がついた植物、ラード、動物の糞 、猫のトイレ砂 、薬品のついた植物や芝、塗工紙・光沢紙 ・割り箸や爪楊枝・ナイロン製品・腐った生ごみ
\ econawaのコンポストはこちら♪ /
室内でコンポストを上手に使う5つのコツ
室内に限ったことではありませんが、特に家の中で臭いや虫のトラブルは起きてほしくないですよね。
うまく使いこなす方法を5つお伝えします。
①できるだけ小さく刻む
形の大きな生ごみは分解されるのに時間がかかり、場合によっては臭いの原因になることも。
細かく刻んで入れると分解が早まりますよ。
大きさは5mmくらいが理想。ですが、毎回そんなに細かくするのは負担になるので、一口大くらいにカットできればOK!
②毎日よくかき混ぜる
空気の循環が悪くなると臭いが出やすくなります。
なるべく毎日かき混ぜて、新鮮な空気に触れさせてください。
微生物の働きも良くなりますよ。
③入れていいもの・ダメなものを把握する
どんなものを入れていいのか、コンポストを始める前に必ず確認しておきます。
生ごみの種類によっては腐敗して臭いや虫が発生したり、いつまでも分解せずにそのまま残ってしまうこともあります。
ある程度経験があればわかってきますが、初めてコンポストに挑戦する場合や、今までやったことのない種類のコンポストでしたら事前に確認してみてください。
④水分は控えめにする
分解するのに適度な水分は必要ですが、多すぎると生ごみが腐敗してしまいます。
ある程度水気の切れた生ごみであれば問題ありませんが、汁気の多い残り物などを一気に入れるのはお勧めできません。
特に容積の小さいコンポストは水分の割合も大きくなりがちなので気をつけてください。
⑤分解が遅い時は米ぬかを入れてみる
寒い冬の時期はどうしても微生物の活動が弱まって分解に時間がかかります。
そんな時は、分解を促してくれる「米ぬか」を一掴み入れてみてください。
米ぬかはお米屋さんで購入できますよ。(または無料で分けてくれることもあり)
ホームセンターや園芸用品のお店などで販売されている「コンポスト用菌床」や「発酵促進剤」も分解を早めてくれます。
\ MEMO /
調理時やお皿に残った油も微生物のエネルギーに。少量ならコンポストに入れてOKです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここでは室内で使えるコンポストをタイプ別に5種類ご紹介しました。
初めてのコンポストで大掛かりにしたくないなら、今回レビューでお伝えしたような蓋付き容器がオススメ。
ある程度コンポスト経験があり、家庭菜園なども積極的にされているならEMバケツに挑戦してみてもいいですね。
堆肥はいらないけど生ごみを減らしたい、とにかく楽に衛生面にもこだわるなら乾燥式生ごみ処理機がベストでしょう。
それぞれメリット・デメリットがあり、価格や手軽さ、堆肥になるまでにかかる日数などご自身が重視したいポイントで選んでみてください。