ドラッグストアに行くと、ありとあらゆる用途の洗剤を目にします。そしてそのほとんどがプラスチック容器に入っています。
お掃除用の洗剤をどうにかプラなしにできないものでしょうか。
ここでは、重曹やお酢・クエン酸を使って、たくさんの洗剤から解放される方法をお伝えします!
本当に必要?用途別に売られている洗剤
食器洗いや洗濯用、お風呂用、トイレ用、シンク用、窓拭き用、排水口用、ガンコな油汚れ用などなど…。この洗剤たち、みんなプラスチックの容器に入ってます。
そもそも、こんなにいろんな種類の洗剤を揃える必要ってあるんでしょうか?
「だって食器洗いにお風呂用の洗剤とか使いたくないでしょ?」…確かに。でもここで言いたいのは、「専用のものを買うから、その用途にしか使えない」ということ。
洗剤メーカーは、あらゆる場所の汚れを見つけては、こぞって「それ専用の洗剤」を作り出します。
私たちも、「専用の用途」であればあるほど、ものすごい効果を期待して買うんですよね。(たとえ年に数回しか使わない洗剤であっても!)
これでは家の中の物が増える一方ですし、プラスチックの消費が減ることはありません。
今日からもっとシンプルに、プラなしお掃除をスタートしてみましょう!
【プラなしお掃除①】お酢を使おう
まずは、誰でもすぐに始められるお酢を使ったお掃除方法です。ここで使うお酢は、ごく一般的でリーズナブルな「穀物酢」。ツンとした匂いはすぐ消えますが、苦手な人はホワイトビネガーがオススメですよ。(すし酢は調味料が入っているのでやめましょう)
お酢がお掃除に使える3つの理由
- 固まった水あかや石鹸カスを溶かして落とします。(水回りに!)
- 魚やタバコ、尿の臭いを消します。(キッチン、トイレに!)
- 雑菌の繁殖を抑えます。(キッチン、バスルーム、ベビーグッズに!)
お酢だけでできるお掃除
<基本的な使い方>
酢水(お酢を水で2~3倍に薄めて、金属以外のスプレー容器に入れる):酢水を汚れにスプレーして、 乾いた布やスポンジで汚れを拭き取ります。必要なら水で洗い流してください。
<こんなところに使える>
テーブルの拭き掃除、まな板の除菌、排水口のぬめり取り、トイレの床やフローリング掃除、畳の汚れ、窓拭き、木のおもちゃの除菌、お部屋・トイレの消臭(十分に換気する)
<注意点>
- 絶対に塩素系の洗剤と一緒に使わないこと。有毒ガスが発生します。
- 鉄、アルミ、大理石には使用しないこと。
【プラなしお掃除②】重曹を使おう
重曹は「炭酸水素ナトリウム」というアルカリ性の成分。もちろん天然物質です♪ 身の回りの汚れや悪臭はほとんどが酸性。アルカリ性の重曹を使えば、汚れや悪臭が中和・分解されるんです。ここで使うのは、ドラッグストアなどで手に入るお掃除用の重曹。水に流しても環境を汚す心配がありません。
重曹がお掃除に使える4つの理由
- 汚れを落としやすくします。(キッチン・トイレ・バスルームに!)
- 消臭効果があります。(キッチン・リビング・トイレ・洗濯に!)
- 酸を加えるとシュワシュワ発泡。この泡が汚れを浮き上がらせます。(キッチン・バスルームに!)
- 粒子が細かいのでクレンザー代わりに。傷つけず頑固な汚れを落とします。カビにも効果的。(キッチン、バスルームに!)
重曹だけでできる3つの使い方
<基本的な使い方>
重曹の粉(スパイス用のガラス瓶に入れると便利):こすり落としたい汚れに直接ふりかけます。布・スポンジ・ブラシなどでこすり、水で洗い流します。消臭や吸湿にも粉の状態で使えます。
重曹水(水1カップに重曹を小さじ1溶かし、スプレー容器に入れる):拭き掃除したい汚れにスプレーして、乾いた布で拭き取ります。臭いの元には直接スプレーすればOK。
重曹ペースト(重曹と水を2:1の割合で混ぜてペースト状にします。使う分だけ作りましょう。):粉がつきにくい壁面や、しっかり浸透させたい頑固な汚れに塗ります。ひどい汚れは時間をおいて、水で洗い流します。
<こんなところに使える>
- 重曹の粉:お皿の油汚れ、使用直後の電子レンジ汚れ、便器の掃除
- 重曹水:便座の掃除、調理直後のコンロの油汚れ、カーテンの消臭
- 重曹ペースト:魚焼きグリル・やかんの油汚れ、換気扇の汚れ、茶渋、衣類の皮脂汚れ
<注意点>
アルミ、塗装されていない家具や床、大理石などには使わないこと!
▼この記事で使った重曹はこちらです♪
【プラなしお掃除③】クエン酸を使おう
クエン酸は、柑橘系の果汁に含まれる天然成分。お酢と同じ効果があります。クエン酸もドラッグストアで簡単に手に入りますよ。
お酢との違いは匂いと即効性
クエン酸には、ツンとした匂いがありません。また、お酢は即効性があるのに対して、クエン酸は時間をかけて汚れを落としていきます。そのため、固まった水あかなどの汚れをじっくり落とす時などに向いています。
クエン酸だけでできる2つの使い方
<基本的な使い方>
クエン酸の粉(スパイス用のガラス瓶に入れると便利):頑固な汚れに直接ふりかけます。水を少し加えてこすり洗いし、水で流します。
クエン酸水(水1カップにクエン酸を小さじ1溶かし、金属以外のスプレー容器に入れる):汚れにスプレーして、 乾いた布やスポンジ・ブラシでこすります。最後に水で洗い流してください。落ちにくい水あかや石けんカスには、クエン酸水を含ませたペーパータオルで汚れ全体を覆います。その状態で30分~2時間くらい放置してください。その後、スポンジなどでこすって水で洗い流します。
<こんなところに使える>
- クエン酸の粉:重曹と合わせて使うことが多いです。【プラなしお掃除④】をチェック!
- クエン酸水:洗面台のお掃除、便器の縁の汚れ、バスルームのカビ予防、蛇口の水あか、バスルームのドア・鏡の汚れ
<注意点>
- 絶対に塩素系の洗剤と一緒に使わないこと。有毒ガスが発生します。
- 鉄、アルミ、大理石には使用しないこと。
▼この記事で使ったクエン酸はこちらです♪
【プラなしお掃除④】重曹・お酢・クエン酸を組み合わせる
組み合わせれば、もっと効果的に幅広く使えます。重曹とお酢またはクエン酸を混ぜて水を加えると、シュワっと発泡します。この泡が強力に汚れを落とすんです!
<組み合わせのお掃除例>
- シンクの汚れ(クエン酸の粉・塩・重曹の粉)
- 排水口の汚れ(重曹の粉・酢水)
- まな板の汚れ(重曹ペースト・酢水)
- バスタブの汚れ(重曹の粉・酢水)
- 目地のカビ(重曹ペースト・エタノール)
- 排水管のつまり(重曹の粉・クエン酸の粉)
- 排水口のにおい(重曹の粉・酢の原液)
お手軽♪ 重曹・クエン酸タブレットの作り方
重曹とクエン酸を固めたお掃除タブレットの作り方をご紹介します。まとめて作ってお手軽に使えますよ♪
使用例:トイレの水にぽちゃん!と落として、溶けたらその水を使ってブラシでお掃除。
作り方の動画はコチラ▼
https://youtu.be/3F6zSAllVxA
\ 用意するもの /
- 重曹(50g)
- クエン酸(50g)
- お好みの精油(なくてもOK)
- シリコーンの型
- 霧吹き
重曹・クエン酸の分量はお好みで調節してください。
\ 作り方 /
①重曹・クエン酸をボウルに入れ、よくかき混ぜる
②お好みの精油を数滴加え、よく混ぜる
③霧吹きで少しずつ湿らせる
手で握って、塊ができそうなくらいになればOK。すぐに崩れる程度で大丈夫です。
④シリコーン型に詰める
指先できつく押し込んで固めてください。
⑤風通しのいい場所で一日乾燥させる
⑥型から外して完成!
型から一つずつ取り出して完成!
瓶に入れておくのも可愛いです♪
まとめ:いろいろ考えずにまずはやってみる
「いろんな組み合わせパターンがあってよくわからない!」ってなってしまった方へ。日常の軽いお掃除ならあまり深く考えず、「酢水をスプレーして拭き取る」や「重曹の粉をふりかけて、クエン酸水か酢水でスプレーしてこする」を気軽にやってみてください!徐々に実験感覚で試していくと面白いかも!?(ただし「注意点」だけは気をつけてね)
ここでご紹介したお掃除例はほんの一部です。本やいろいろなサイトを参考にすれば家中お掃除できます。できそうなものからトライして、専用洗剤にさよならしましょう。
\ プラなしお掃除記事! /