使い捨てプラなし!ナチュラルな「日焼け止め」で自然に優しくなる

日焼け止めクリーム

楽しいイベント盛りだくさんの夏!ただ、女性にとって気になるのはやっぱり「日焼け」。

毎日欠かさず塗っている日焼け止めクリーム、実は身体に悪い成分が含まれていることをご存知でしょうか?さらに、ほとんどがプラ容器に入っていますよね。

今回は、「プラなしで日焼け対策する方法」と、「日焼け防止に効果のある天然成分」をお伝えします!

日焼け止めはたくさん塗らないと効果なし

日焼け止めクリームを塗る女性

日焼け止めって、どのくらいの量を塗らないといけないか知っていますか?お顔全体の場合、クリームタイプなら500円玉大、液状タイプなら直径5cmくらいの量が必要なんです。これ、結構な量ですよね…。

もしSPF50の日焼け止めを使っていたとしても、塗る量が半分だと効果が約1/4に。これは、「SPF13くらいの効果しかない」ことを意味します…!!ちなみに、SPF15未満は日焼け止めとしての意味はほとんどありません。

紫外線が気になる5月頃から秋口まで使うと考えると、たくさんの日焼け止めを消費することになります。そのプラ容器は何本もゴミとして出ていきます。

さらに気になるのは日焼け止めの成分。こんなにたっぷり塗らなきゃいけないなら、成分の安全性を無視できません。
プラなしで日焼け対策をする前に、ぜひ知っておいてほしいことを以下でお伝えします!

日焼け止めには2つのタイプがあります

日焼け止め

日焼け止めにはジェル・ローション・スプレー・クリームなどいろいろな商品がありますよね。でもその機能は、たった2つに分けられるんです。世に出回っている商品は、次のどちらかに当てはまります。

紫外線を反射する!紫外線散乱剤

このタイプは、皮膚の上に膜を張ることで、降り注ぐ紫外線を跳ね返して肌を守ります。成分は主に金属やミネラルの粉です。

【成分】:酸化亜鉛酸化チタン酸化セリウム、タルク
【特徴】:子供用や敏感肌用に使われます。「ノンケミカル」や「吸収剤フリー」と謳われているものもこのタイプになります。肌に白っぽく残るので、最近では成分を微細化(ナノ粒子化)して、肌への浸透を高め白浮きしにくいものが出ています

紫外線を吸収する!紫外線吸収剤

このタイプは、紫外線を吸収して、別のエネルギーに変えて放出することで肌を守ります。

【成分】:オキシベンゾンメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラソールA、サリチル酸2オクチルなど
【特徴】:簡単にSPF値を高くでき、さらっとしているので様々なタイプのUVケア商品に応用できます。肌の上で化学反応を起こすため、紫外線散乱剤より肌への負担が大きくなります。

▶︎SPF値とPA値
・SPF値 (Sun Protection Factor):UVB(紫外線B波)に対するブロック指標。「UVBでの日焼けが起きるまでの時間をどのくらい引き延ばせるか」を表します。SPF1で約20分後に日焼けが始まるとされています。SPF30なら、20分x30=600分後。その間、肌は少しずつ紫外線を受けています。
・PA値 (Protection Guard of UVA):UVA(紫外線A波)に対するブロック指標。PA+, PA++, PA+++, PA++++の4段階あります。「何も塗っていない時と比べて、UVAでの日焼けが起こる時間をどのくらい引き延ばせるか」を表します。

▶︎2つの紫外線 (UVAとUVB)
・UVA(紫外線A波):波長が長いため肌奥深くの真皮にまで到達して、シミ・シワ・たるみを引き起こします。ただしエネルギーは弱いです。地上に降り注ぐ紫外線のほとんどはUVAです。
・UVB(紫外線B波):波長が短いのでエネルギーが強く、水ぶくれのような日焼けや皮膚ガンを引き起こします。ただし真皮までは到達しません。ほとんどの日焼け止め成分はUVBに対するもので、SPF値で性能がわかります。

日焼け止めに使われる化学物質の問題

日焼け止めクリームのSPFの表示

紫外線散乱剤と吸収剤を使った2つのタイプの日焼け止め。よく使われている以下の成分は、健康上問題があることが危惧されています。

【発ガン性】紫外線散乱剤

  • 酸化チタン:酸化チタンが生殖機能の低下や細胞死を引き起こすことが、東京理科大学の実験でわかっています (科学新聞 2009.2.13)。さらに、世界保健機関(WHO)は酸化チタンに発ガン性があると指摘しているほか、厚生省もそのリスク対策について文書を公表しています。
  • ナノ粒子の酸化亜鉛:4~20nm(ナノメートル)の粒子は肌に吸収されることがわかっています。日焼け止めに使われてるナノ粒子化された酸化亜鉛は5~20nm。皮膚のDNAにダメージを与え、発がんする可能性が懸念されています。
  • ナノ粒子の酸化セリウム:こちらはまだその毒性について研究段階ですが、一部の報告では肺がんの発生が懸念されています。(SAGE journals)

【環境ホルモン】紫外線吸収剤

  • オキシベンゾン:皮膚から吸収されて、アレルギーやホルモン異常を引き起こす恐れがある物質です。EUのNGOグループが作成した規制強化すべき化学物質リスト(SIN List)で、試しに”Oxybenzone”と入力してみて下さい。”endocrine disruptor”(内分泌かく乱物質)という環境ホルモンの作用を持った物質であることがわかります。
  • メトキシケイヒ酸エチルヘキシル:日本のUVケア商品によく使われています。こちらも環境ホルモンの作用が疑われる化学物質です。

加えて、紫外線吸収剤は紫外線を吸収するほど効果が下がっていきます(スポンジをイメージしてください)。

そのため、効果を維持するには頻繁に塗り直しが必要なんです。しかもたっぷり塗らないと効果がありません…。

環境ホルモンとは?
生殖機能や発達・免疫機能など、生きるために必要でとても重要なホルモンの「ニセモノ版」。正常なホルモンの働きを邪魔して異常を引き起こす物質です。

事実、オキシベンゾンはサンゴのDNAにダメージを与え、死に至らしめることが研究によって明らかになっています(Dawns et al. 2015)。

オキシベンゾンを含む日焼け止めは、なんと世界で3500種類以上。

環境汚染が危惧され、ハワイでは2018年にこの成分を含む日焼け止めの使用を禁止する法案が可決されました。

参考 日焼け止め、世界のサンゴ礁に有害作用 研究AFPBB News

プラなし&安全に紫外線をブロックする4つの方法

日焼け止めクリーム

日焼け止めクリームには、体に取り入れたくない化学物質がたくさん使われています。次の4つの方法で、プラスチックを消費せず、安全に紫外線をブロックしていきましょう。

①とにかく紫外線を浴びない

日焼け止めに頼る前に、紫外線を長時間浴びないことに気を配りましょう。

首や腕にはスカーフUV手袋が使えます。顔や体全体には帽子日傘が有効ですし、レジャーには長袖シャツラッシュガードが役に立ちます。

②サングラスをかける

サングラスは眩しさを抑えるだけでなく、なんとシミの予防に効果があるんです!

紫外線が直接目に入ると、脳から「全身にメラニン色素を作れ」という命令が送られます。サングラスをかけることで、メラニン色素の生成が抑えられます。

ちなみに、紫外線遮蔽率が高く、レンズが大きめのものがオススメです。

③顔はファンデーションだけにする

実はSPF15以上は、紫外線遮蔽率が90%以上でほぼ横ばい。ほとんど効果に差がないんです。

普通のパウダーファンデーションでもSPF20は持っていますので、顔にはこれ以上日焼け止めを塗らなくていいんです。

④ノンケミカルで肌に優しい日焼け止めを使う

選ぶなら肌にも環境にも優しい日焼け止めが理想ですよね。次のポイントを参考にしてみてください!

\ 日焼け止めを選ぶポイント /

成分がオーガニック認証を受けている

単にオーガニックといっても、その定義は様々。そのため、一定の基準を満たしていることを証明する「オーガニック認証」を取得しているかどうかは、判断材料の一つとして有効です。

以下は海外のオーガニック認証機関の一例です。メーカーが独自に基準を設けている場合もありますが、購入前にチェックしてみることをオススメします。

  • NaTrue(ネイトゥルー) / EU
  • ECOCERT(エコサート)/ フランス
  • ACO / オーストラリア
  • USDA / アメリカ
  • BDIH / ドイツ
  • demeter(デメター)/ ドイツ
  • neuform(ノイフォルム) / ドイツ
  • ecobio / フランス
  • Soil Association / イギリス
  • SoCert / イタリア
  • AIAB / イタリア
参考 世界のオーガニックコスメ認証団体国際オーガニックセラピー協会

シンプルな成分で作られている

成分表をみて、できるだけシンプルな材料で作られているかチェック。

植物オイルによっては肌に合わないものも。また、植物オイルが多く含まれるほど、そのエキスを抽出するための溶解物質も多くなるため、肌が弱い場合は注意が必要です。

植物性でも配合成分ができるだけシンプルなものを選ぶと安心です。

紫外線吸収剤ではなく散乱剤が配合されている

吸収剤タイプよりも、散乱剤タイプの方が肌への負担が少なくおすすめ。

吸収剤は紫外線を受けると、その熱を吸収して蒸発させることで紫外線をカットします。この蒸発が肌にダメージとなり、敏感肌には大きな負担になることがあります。

散乱剤は、酸化亜鉛や酸化チタン、酸化鉄、アルミニウムなどの粒子が物理的に紫外線を跳ね返すだけ。吸収剤のように肌の上で化学反応を起こすわけではないので、肌への負担は小さくなります♪

水に濡れても落ちにくい

水や汗に濡れても落ちにくいものがおすすめ。

すぐに取れてしまうと何度もこまめに塗り直す必要があり、肌に摩擦が起こってしまいます。

「水や汗に強い」「ウォータープルーフ」などの表示を確認してください。

石鹸で落ちる

日焼け止めが簡単に落とせることも重要。

クレンジング剤が必要なものは、その強い洗浄成分が肌に負担になってしまいます。

「石鹸で落ちる」などの表示があるか確認してみてくださいね。

市販のナチュラルな日焼け止め!All goodの「ティントサンスクリーンバター」

こちらは「All good」のサンスクリーンバター。化粧下地にもなる肌色タイプです。容器はアルミでプラスチックフリー!

Allgoodのサンスクリーンバター

成分として安全な理由は次の通り。

  • 紫外線散乱剤には酸化亜鉛が使われていますが、ナノ化されていない
  • 紫外線吸収剤フリー
  • パラベン、フタル酸、トリクロサン、マイクロビーズ(マイクロプラスチック)、オキシベンゾン、遺伝子組み換え成分フリー
  • グルテンフリー
  • そのほかの成分はほぼ自然由来(ヤシ油、ミツロウ、カレンデュラオイル、ホホバオイルなど)で、一部オーガニック認証あり

サンスクリーンバターを指に取るようす

触るととてもしっとりとした感触。薄く少量ずつ指に取れます。

伸びもいいですが、広範囲を一度に塗るのは難しいです。少量ずつ塗り重ねていきます。

肌に伸ばしていくと、色がすーっと馴染んでいきますよ。最初はかなりしっとりしますが、時間が経つと落ち着きます。

サンスクリーンバターを腕に塗った後の様子

ベタつきを感じる場合は、スキンケアの乳液(オイルなど)を控えめにするといい感じ。

この日焼け止め自体にもカレンデュラオイルやホホバオイル、ミツロウなど保湿効果の高い成分がたっぷりなので、普段の保湿剤は省いてもいいかもしれません。

水や汗を弾くかどうかもチェック。サンスクリーンバターを塗ったところに水をスプレーしてみました。

サンスクリーンバターを塗ったところに水をスプレーし水滴がついている様子

しっかりと水を弾いています!缶本体にも「VERY WATER RESISTANT(とっても水に強い)」とあり、これだけ撥水性があると納得。

ただし、オーガニックな日焼け止めによくあることですが、このままタオルで拭くと日焼け止めも一緒に落ちてしまいます。

海やプールの時はいつもより厚めに塗り、タオルで拭く時は押さえるようにすると長持ちしそうです。

次に、石鹸で簡単に洗い落とせるか試してみました。

腕に塗ったサンスクリーンバターを石鹸で落とす様子

石鹸で落とした後にコットンに色がつかないか確かめている様子

洗った後、サンスクリーンバターを塗った場所をコットンで拭き取ってみます。残っていれば色がつくはずですが、コットンは綺麗なまま。石鹸だけでしっかり落ちていますね!

プラなし生活のSNSでもシェアしたところ、予想以上に注目度が高かったです!「使用感がお気に入り♪」「サンゴに優しい日焼け止めなんて知らなかった!」という声もありました。

 

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Amazonのほか公式オンラインストアコスメキッチンでも購入できますよ。

日焼け防止効果のある植物オイルTop5

日焼け止めクリーム

どんな天然成分が日焼け防止に効果があるのでしょうか?自分で日焼け止めを作ってみたり、オーガニックな商品を購入する際にぜひ参考にしてください!(SPF値:Timeless Edition

1位 / ラズベリーシードオイル:SPF28~50

植物性オイルでは最も高いSPF値を持ち、UVAとUVB両方に効果があります。Food Chemistyの実験ではPA値が++になることが報告されています。ビタミンEが豊富なので、アンチエイジングや抗酸化作用もあるスーパーオイルです。

2位 / 小麦麦芽油:SPF15

アンチエイジング・抗酸化作用のあるビタミンE、ターンオーバーを正常化させるビタミンB2・B6、皮膚の水分を保持するビタミンAを多く含んでいるので、乾燥肌や年齢肌に最適。そのままでは香りが強く癖があるため、他のオイルとブレンドして使われます。

3位 / キャロットオイル(+ビタミンE):SPF15

豊富なビタミンAとβカロテンのおかげで、肌のキメを整えるほか、アンチエイジングの効果もあります。またβカロテンは紫外線で発生した活性酸素(メラニン色素の生成を促す物質)を無害化するので、UVケアにぴったりです。

4位 / ウォーターメロンシードオイル(スイカ油):SPF10

肌の水分蒸発を防ぐセラミドの働きを強化するエモリエント効果、保湿やアンチエイジングにも効果が期待できるオイルです。

5位 / オリーブオイル:SPF7

オリーブオイルには日焼けによる炎症を鎮める効果があります。保湿力にも優れているので、紫外線やエアコンで乾燥気味の肌にオススメですよ。

まとめ

毎シーズン必要になる日焼け止めアイテム。

日焼け止め効果だけでなく、成分やパッケージのことも自分の肌と同じくらいよく考えるべきです。

安価な日焼け止めの多くは紫外線吸収剤タイプ。環境ホルモンの疑いのある「オキシベンゾン」が吸収剤として使われていることが多いです。

心配なら散乱剤タイプを選びます。シンプルな配合成分で、水や汗に強く、簡単に落とせるものがおすすめ♪ 缶タイプならプラスチックフリーで◎!

長袖シャツや日傘、サングラスも日焼け止めに有効です。上手に活用していくといいですね。