月経カップで生理をプラスチックフリーに!使い捨てナプキンさよなら

月経カップ

毎月やってくる生理。

日本では使い捨てのナプキンやタンポンが生理用品の主流です。

一体どのくらいの量が捨てられているのでしょうか?

なんと、北米だけでも毎年約200億個が廃棄されていると推定されています(treehugger Feb 2014)。

使い捨てのナプキンやタンポンはプラスチックです。消耗品なのでお金もかかります。

今回は、1つで10年以上使える「月経カップ」をご紹介します!

ナプキン・タンポンは使い捨てプラスチック

生理用ナプキンとタンポン

生理が来るたびに当然のように使っているナプキンやタンポン。

CMやパッケージを見ると、肌への優しさやナチュラルなイメージが強調されています。

実際どんな素材でできているか、また閉経までにどのくらいの数を捨てるのか、一度考えてみる必要があります。

原材料の大部分がプラスチック

ナプキンとタンポンの原材料を調べてみました。

\ ナプキン /

パーツ原材料
表面材合成繊維の不織布(ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン)
吸収体高分子吸収材や吸水ポリマー(アクリル系プラスチック)
裏張り合成繊維の不織布(ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン)
粘着テープ・剥離紙プラスチック
包装・個別ラッププラスチック

\ タンポン /

パーツ原材料
アプリケータープラスチック
吸収体綿やレーヨン
フィンガーベールプラスチック(フィンガータイプのタンポンに付属の使い捨て指サック )

こうして見ると、使い捨てナプキンやタンポンはプラスチックの集合体といってもいいほど。

もちろんリサイクルなどできませんので焼却処分です。

未使用のナプキンをどこかに落とすこともありますし、ゴミの回収・運搬時に落下して海や川など自然の中に入ることも十分考えられます。

無視できない健康への悪影響

ほとんどのタンポンの吸収体には、木材パルプを原料にしたレーヨンや綿が使われています。

「自然素材だから安心!」と思ってしまいますが、これらは漂白されたもの

かつてはダイオキシン発生の原因となる塩素で漂白されていましたが、現在は塩素を使わない方法で作られています。ただ、それでもダイオキシンはタンポンから検出されています。例え綿100%だとしてもです。(National Center For Health Research)。

ナプキンについても、超吸収体(アクリル系プラスチック)、合成ジェル(界面活性剤を含む)、裏張り(ポリエチレン等)は機能面では優れていますが、健康や環境に悪影響をもたらす可能性があるもの。

起こりうる症状としては、アレルギー性皮疹や子宮内膜症、不妊、トキシックショック症候群、子宮頸がんなどが挙げられています(Women’s Voices For The Earth)。

トキシックショック症候群(TSS) ってなに?
TSSとは、非常に短い時間で重篤な症状に陥る敗血症の一種。 バクテリアである黄色ブドウ球菌によって起こる症状です。通常の状態ですと黄色ブドウ球菌の害はありませんが、増殖することで毒素が増え、TSSが引き起こされます。 非常に稀ですが、TSS発症者の半数はタンポンを使用している女性であることが報告されています。 経血量よりも高い吸収力を持ったタンポンを常用することで、分泌物が大きく減少。体内での細菌増殖が促され、TSSを発症しやすくなります(一般社団法人 日本衛生材料工業連合会)。

閉経までに必要なナプキンの数量とコスト

一般的に女性の生理は、13~51歳の39年間続くと言われています(Office on Women’s Health)。

単純に考えると、468回の生理がくることになります。

日本人女性の場合、1回の生理で必要なナプキンの数は平均20枚(anan News)。

普通サイズのナプキンの一般的な価格は、平均で1枚20円ほど。(mybest 生理用品おすすめ情報サービス)。

単純に計算すると、生涯使用するナプキンの数は9,360枚総額187,200円に上ります。

あくまでも目安ですが、たった一人分の計算でも生涯ゴミになるナプキンの数やコストは相当なものになります。

月経カップとは?プラごみゼロでずっと快適なシリコンカップ

使い捨てナプキンやタンポンに替わる月経カップ。

多くは医療用シリコンでできていて、1つで10年以上も繰り返し使えるプラスチックフリーな生理用品です!

7つのうれしい特徴とは?

①全くゴミが出ず、資源の無駄遣いを防げる

生理中は基本的に月経カップだけ。

カップに溜まった経血をトイレに流して、洗って何度も使います。

ゴミになるものが一切なく、使い捨てプラスチックの大量消費をこれ1つで簡単に避けることができます。

多い日はナプキンと併用することもありますが、今までより大幅に使用量が減ります。

②長時間の使用ができる

月経カップは、経血でいっぱいにならない限り最長12時間つけたままでOK。

カップのサイズや経血の量で変わりますが、多い日を過ぎた生理3日目以降は朝から夕方まで一度も取り外すことなく過ごせます。

頻繁にトイレに行けない日でも安心!

③蒸れやかぶれ、臭いから解放される

たんぽぽと女の子

月経カップなら蒸れることなく一日中快適!

通気性の悪いナプキンだと、蒸れる上に雑菌によって臭いも気になってきますよね。

消臭のために、デオドラント材や香料などの化学物質も多く使われています。

肌が弱い人はかぶれを防ぐために、頻繁にナプキンを取り替えなくてはいけません。

月経カップはそんな煩わしさがないので、気持ちまで楽になるんです。

④大きな節約になる

お札を数える女性

月経カップ1つあたりの価格は3,000~5,000円で、初期投資が必要です。

ただ、前述したナプキンの生涯コストを考えると大きな節約になります。

現在30歳だとすると、これから閉経(51歳と仮定)までにかかるナプキンのコストは約10.6万円(5,280枚)。40歳なら約5.8万円(2,880枚)です。
※1枚20円で計算

月経カップをサイズ違いで2個購入し、それぞれ10年ごとに新調するとします。

30歳の場合、閉経までに月経カップにかかる費用は1~2万円。40歳だと6千~1万円です(新調なし)。

ナプキンを使い続けるより随分とお得になります!

年齢ナプキンのコスト捨てるナプキンの数月経カップのコスト
20歳約15.4万円7,680枚2〜3万円
30歳約10.6万円5,280枚1~2万円
40歳約5.8万円2,880枚6千~1万円

⑤トキシックショック症候群(TSS)の心配が少なく安全

月経カップは主に高品質な医療用シリコンでできています。

TSS発症の危険性があるタンポンよりはるかに安全。

ゴミの量が減るだけでなく、体への影響も最小限に抑えることができます。

⑥経血への抵抗感が和らぐ

月経カップを使うと、経血の状態をちゃんと知ることができます。

はじめは見るのが怖かったり、手につくのも嫌だなと感じるかもしれません。

でもよく考えると、経血は体の中にあったもの。においは全くと言って良いほどありません。

毎月の量の変化や日によって変わる経血の状態を知ることで、より自分の体が身近になっていきます。

⑦荷物にならない

荷物が入ったスーツケース

旅行中や前日に生理が来ると、どうしようかと慌てますよね。

スーツケースの中の貴重なスペースをナプキンが占領することもよくあります。

月経カップなら、1つだけポーチに入れておけば良いだけ。不安ならナプキンを数枚だけもって行けばOK!

生理が来ても、身軽に旅行できますよ。

【月経カップの使い方】入れ方と取り出し方をマスターする

ちょっとコツがいる月経カップの使い方。

正しく使えているか、はじめはわからないことも多いです。

基本的な方法を押さえて、ゆっくりと感覚をつかんでいきましょう!

使い方の基本はこちらの動画で紹介しています▼

生理前後は煮沸消毒する

生理前後の使い始め・使い終わりには、細菌などの感染予防のため煮沸消毒を行ってください。

月経カップの煮沸消毒
  1. 鍋にカップがしっかり浸かる量の水を入れ、沸騰させる。
  2. 月経カップを入れ、弱火で5~10分煮沸する(鍋はだにくっつかないよう、時々菜箸などで移動させる)。カップによっては火を止めた方がいいので、取説に従ってください。
  3. 取り出して水気を切り、乾燥させる。

※ しまう時はよく乾燥させて専用の布袋に入れてください。

※ 哺乳瓶の消毒グッズを使った方法がネットで紹介されていますが、プラスチックごみが出るためおすすめできません…。

挿入はカップが開けば成功

はじめによく手を洗います。トイレに座るか、スクワットの状態がやりやすいです。

Step1
カップを折りたたむ
カップを折りたたんで挿入します。たたみ方は色々ありますが、「パンチダウン」が簡単で挿入しやすいです。
Step2
挿入する
挿入時のコツは、力を抜くこと膣の方向を理解すること。 膣はおしりの方に向かって続いています。垂直ではなく、水平に入れるイメージで行うといいですよ。
Step3
指を離す
ある程度入ったら、カップを押さえていた指を離します。 底の周りを触ってみて、凹みがないか確認。凹んでいるとそこから経血が伝って漏れてくるので、少し出し入れしてカップを広げます。 そのまま奥の方へ押し込むと、内部の圧力で自然と中に入っていきます。

正しい位置に収まるとほとんど何の感触もありませんが、変な位置にあると明らかに違和感があります。

カップが奥に入る過程で「ポコっ」となる感覚があれば、ちゃんと開いた証拠。

その感覚がなくても経血が漏れてこなければ成功です!

取り出しは「産む」イメージ

よく手を洗い、トイレに座った状態で行います。

Step1
いきむ
下腹部に力を入れてカップを押し出します。 出産経験のある人は、赤ちゃんを産む時のいきみを思い出してください!
Step2
カップの底をつまむ
ステムが手に触れたら、カップの底をつまんでゆっくり引き出します。 コツは人差し指で底を凹ませるようにつかむこと。空気が入って取り出しやすくなります。 手に経血がつくので、あらかじめトイレットペーパーを反対の手に持っておくとスムーズです。
Step3
ゆっくり引き出す
焦らずゆっくり引き出します。ちょっとだけ「生まれる感」がありますが、力を抜いてリラックスするのがポイント。

経血を流してカップを洗浄する

カップに溜まった経血をトイレに流し、カップを水で洗浄します。

空気穴が詰まっていたら、そこも洗い流してください。

きれいになったカップを再度挿入して完了です!

【月経カップの選び方】素材・容量・ステムの形状をチェック

月経カップを選ぶ時は、素材・容量・ステムの形に注目してみてください。

素材は医療用シリコンかTPE

月経カップの多くはシリコンでできています。体内に入れて使うので、純度の高い医療グレードのものが使われています。

それ以外では医療用TPE(熱可塑性エラストマー)があり、シリコンでアレルギー反応が出る方はこちらを選んでください。

TPEは熱を加えると柔らかくなる性質があります。体内で温められることで、より体の形状にフィットしやすいのが特徴です。

容量はスモールサイズから試してみる

ほとんどの月経カップはスモール・ラージなど複数のサイズが用意されています。

初めての場合、慣れるまでどうしても時間がかかります。そのため、挿入・取り出しがしやすいスモールサイズから始めるのがおすすめ。

経血量が多い方や、スモールではどうしても漏れてしまう方は、ある程度慣れたらラージに変えてみてください。

ステムはストレートかリングタイプ

ステムとは、月経カップの底についている突起のこと。

形状はストレートとリングの2タイプがあります。

一般的なのはストレートタイプですが、細いぶん直接引っ張ると切れてしまう恐れがあります。どちらかというと、ステムを指で辿ってカップの底をつかむためのもの

ステムの長さはメーカーごとに異なるので、長すぎる場合は切ってしまってもOKです。

一方、リング状のステムは指に引っ掛けて使うことができます。取り出しやすいので、初めての方にもおすすめですよ!

日本でメジャーな月経カップ一覧

よく使われている月経カップをまとめました。ルビーカップとフルールカップは、海外の公式サイトでの購入になります。

カップの種類サイズ素材ステム原産国購入
メルーナS(23ml), M(28ml), L(34ml), XL(42ml) 硬さは3種類TPEリングドイツAmazon
エヴァカップS(30ml), L(37ml)シリコン
(FDA認証)
ストレートアメリカAmazon
スーパージェニーS(32ml), L(41.6ml)シリコン
(FDA認証)
ストレートアメリカAmazon
スクーンカップ23ml, 30mlシリコンストレートアメリカAmazon
ディーバカップ30mlシリコンストレートカナダ楽天
ローズカップ18mlシリコン
(FDA認証)
ストレート日本Amazon
ルビーカップS(24ml), L(34ml)シリコンストレート中国公式サイト
フルールカップ25ml, 35mlシリコンストレートフランス公式サイト

初心者にオススメの月経カップ

初めてでも使いやすいのはメルーナエヴァカップスーパージェニーの3つです。

メルーナ

メルーナの月経カップ
メルーナのSサイズ

1番のおすすめはメルーナ。ステムはリング状で、素材は医療用TPE。Sサイズは23mlと小さめなので、挿入と取り出しがしやすいのが特徴。

エヴァカップ

エヴァカップの月経カップ
エヴァカップのSサイズ

続いてはエヴァカップ。サイズはメルーナとほとんど同じ。カップの上半分が少し厚くなっています。それによって硬さが出て、中で開きやすくなります。

スーパージェニー

スーパージェニーの月経カップ
スーパージェニーのLサイズ

経血が多い場合はスーパージェニーのLがおすすめ!容量は月経カップの中では最大級の41.6ml。大きい反面、適度な弾力で折りたたみやすいのが特徴。

 

横並びのスーパージェニー・エヴァカップ・メルーナ
右からメルーナ、エヴァカップ、スーパージェニー
上から見たスーパージェニー・エヴァカップ・メルーナ
上から時計回りにメルーナ、エヴァカップ、スーパージェニー

まとめ

欧米ではメジャーになりつつある月経カップ。

日本ではタンポンどころかまだまだ使い捨てナプキンが主流で、月経カップの存在すら知らない人もいます。生理や体のことを話しづらいのも、その要因かもしれません。

月経カップは生理をとても楽にしてくれます。ぜひ使ってみて、お友達や家族とも話題を共有してみてください!

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