保存容器も脱プラ!
プラスチック製は油汚れでヌルヌルしたり、すぐ古びたりして買い換えることが多くないですか?
ここではガラスやホーロー、ステンレス、シリコーンの保存容器の特徴やおすすめ商品をご紹介!
それぞれの機能性をいかした使い方もわかりますよ。
プラスチックの保存容器を避けたい3つの理由
比較的安く簡単に手にはいるプラスチックの保存容器ですが、おすすめできない3つの理由があります。
①油汚れ・においが落ちにくい
プラスチックのタッパーを使っていると、洗っても油でヌルヌルしていることありませんか?
プラスチックは「親油性」といって油を吸着しやすい性質があるんです。石油から作られているので、油と相性が良いのもうなづけますね。
また、プラスチックの表面には目に見えない小さな穴が空いています。そこに食品が入り混むため、汚れやにおいが落ちにくいんです。
②細かい傷がつきやすい
プラスチックは樹脂です。ガラスや金属と違って柔らかく、傷がつきやすい性質があります。
買ったばかりは透明に近いタッパーが、いつのまにか細かい傷で曇ってしまうことがよくありますよね。
その傷に油汚れが入り込み、衛生的にもよろしくありません…。
③プラスチックの添加剤が気がかり
プラスチックは強度や安定性を保つため、製造時にいろいろな添加剤が使われます。
この添加剤はプラスチックとの結合が弱く、浸み出しやすいと言われています(Crompton 2007)。
特に食洗機に頻繁にかけたり、たくさん傷がついた古いタッパーは要注意!
どんな添加剤が使われているかは商品を見ただけではわかりません。予防という意味でプラスチック製の保存容器は避けたいです。
メリットいっぱい!おすすめはガラス・ホーロー・ステンレス・シリコーンの保存容器
これからは長く清潔に使えるプラスチック以外の保存容器に切り替えていく時代。
ガラスやホーローなど素材別に特徴をチェック!目的にあった保存容器を選んで、ぜひお気に入りを長く使ってください。
▼動画でプラなし保存容器の使いこなしをチェック!
https://youtu.be/yEEGrGJmzMM
【ガラスの保存容器】中身が見えてスッキリ!耐熱ならレンジ・オーブン可
作り置きや常備菜の保存にちょうどいいのがガラスの容器。次のような特徴があります。
\ メリット /
- 中身が見える
- 色やにおいがつきにくい
- 油汚れもすっきり落ちる
- 電子レンジ・オーブンOK(耐熱の場合)
\ デメリット /
- 重い
- 洗うときに滑りやすい
- 熱の伝わりが弱い
ガラス製は中身が一目瞭然でわかるため、冷蔵庫を開けたら迷わず取り出せる点が便利。残りの量も把握できるので管理しやすいく、うっかり食べ忘れてしまうことも防げます。
オーブンでの調理もできますが、中までしっかり火をとおすのに時間がかかることも。表面に焼き色だけ、というときにいいですよ♪
冷凍保存するときは、容器いっぱいに詰めないよう注意!凍ると中身が膨張するので、容器が破損する恐れがあります。容器との間に隙間をつくって入れてください。
iwaki 「パック&レンジ」「パックぼうる」
◉ iwakiの「パック&レンジ」はサイズが豊富。副菜からメインになるおかずまで用途にぴったりのものが揃いますよ。
このシリーズはサイズ違いでスタッキングができます。例えば、Lの上にハーフが2つ or Sが4つきれいに乗るんです。ハーフの上にはSが2つ乗ります。
電子レンジ◯ / オーブン◯ / 密閉性× / 蓋 ポリカーボネート
▼この記事で使っているガラスのタッパーはこちらです♪
◉「パックぼうる」は丸型のタッパー。400mlはご飯の小分けに丁度いいサイズ。スタッキング(重ねて収納)もできます♪
電子レンジ◯ / オーブン◯ / 密閉性◯ / 蓋 ポリプロピレン系樹脂
▼この記事で使っているガラスのタッパーはこちらです♪
値段を見て贅沢かなと思っていましたが、同メーカーのボウル(レンジ可)や
耐熱ガラス(レンジ・オーブン可/蓋なし)を持っているので
商品が良いことは知っていたし、持っていたプラ製タッパーは
匂いや色移りしたり、油などの汚れは、なかなかキレイにならないので、
思い切って購入しました。届いたその日に、プラ製タッパーから漬物やおつまみ等を
この容器に移し替え(既に8個使用)、冷蔵庫に入れると、
重ねて収納できるし、見た目もスッキリ、キレイ!!
テンション上がりました。(無駄に冷蔵庫開けてしまったw)また、今まで料理が熱々の状態のときは、お皿に移し替えて冷蔵庫に入れてましたが、
けっこうな場所をとっていました。
けど、これなら場所も取らず、レンジならラップも不要なので、
かなり重宝しそうです。出典:Amazon
Bormioli Rocco(ボルミオリ・ロッコ)
ガラス容器で有名なボルミオリロッコ。そのfrigoverre(フリゴベール)シリーズのタッパーは密閉性の高さが魅力。
蓋を開けるのにちょっと力がいります。その分、匂いや汁漏れの心配がなくとても心強い!使いかけの食材や、チーズなど乾燥すると困るものに。
ターコイズブルーの蓋がおしゃれです♪
電子レンジ◯(蓋はNG) / オーブン× / 密閉性◎ / 蓋 ポリプロピレン(耐熱70℃)
▼この記事で使っているガラスのタッパーはこちらです♪
WECK(ウェック)
粉類・調味料・乾物・手作りジャムなどいろんな用途で使えるWECKのガラス容器。サイズも形も様々!
耐熱ではなくリサイクルガラスでできています。価格的にも揃えやすい保存容器です。
レンジx / オーブンx / 蓋 ガラス・木・シリコーン・コルク・プラ
(ガラス蓋が標準でついています。そのほかは別売り。)
写真(右)はゴムパッキンとステンレスクリップ(別売り)で密閉しています。
大袋のお菓子を750mlに詰め替えて使っています。小分けのお菓子はプラごみがたくさん出るので買いません。80mlにはだしの素やゆかり、手作りヨーグルト用のたねなどを入れています。
▼この記事で使っているガラス瓶はこちらです♪
▼この記事で使っているWECKのプラスチック蓋はこちらです♪
メイソンジャー
メイソンジャーは残ったスープやサラダの作り置きに!
Ball社のものはアメリカで100年以上の歴史があり、昔から食品の密閉保存に使用されてきました。サイズ展開も幅広いですよ♪
レンジx / オーブンx / 密閉性◯ / 蓋:ブリキ、パッキン:PVC
パッキンがPVCですが、容器いっぱいに詰めなければ直接触れることはありません。
▼この記事で使っているメイソンジャーはこちらです♪
\ こちらもチェック! /
【ホーローの保存容器】オーブン・直火OK!食卓に出しても料理が映える
ホーローは鉄の表面をガラスでコーティングした素材。鉄とガラス、両方の特徴を併せ持っています。
\ メリット /
- 熱がよく伝わる
- オーブン・直火OK
- 色やにおいがつきにくい
- 汚れが落ちやすい
- 酸や塩分に強く長期保存が可能
- かわいい・おしゃれ
\ デメリット /
- 中が見えない
- 電子レンジNG
- 衝撃に弱い
- 価格は高め
表面がガラスのようにツルツルしているので、においや汚れがつきにくく手入れしやすいです。
酸や塩分に強い素材で、お味噌やぬか漬けなど食材の長期保存にも向いています。ペンで日付や内容を書いておくこともできます!(水性顔料ペンがおすすめです)
直火で温めができるので、冷蔵庫から出してそのままコンロで調理、という使い方もできますよ。
金属ですので電子レンジは使えません。強い衝撃を与えると、ガラスコーティングがはげてしまうこともあるのでご注意を。
野田琺瑯「ホワイトシリーズ」
あまりにも有名な野田琺瑯のホワイトシリーズ。スクウェア・レクタングル、浅型・深型などバリエーション豊か。
そのまま食卓に出せるおしゃれ感があります♪ IH対応かどうかはサイズや厚みによって変わるので要確認です。
レンジ× / オーブン・直火◯ / 密閉性◯ / 蓋 EVA樹脂
保存容器はサイズ展開がしっかりあるシリーズを選ぶと、後々買い足したときに統一感が出ます。
素材ごとに購入するメーカー(シリーズ)を決めておくと、あれこれ迷わず見た目もスッキリまとまりますよ。
調味液への漬け込みやバットとしても使えて便利♪
お惣菜のストックに使っています。これまでプラスチック容器を使っていたのですが、やはり、お手入れと品質が気になり、思い切って購入。野田琺瑯はレンジが使えないので、紅しょうが・福神漬け・酢の物・おしんこ・チーズなど、比較的長期保存でにおいがつきやすいものに使っています。特に酢の物系は、今までは、お皿にラップして保存することが多かったのですが、ラップの節約にもなりますし、冷蔵庫内の無駄なスペースが多かったのですが、整理できて助かっています。ちなみに、iwaki(イワキ) 耐熱ガラスシリーズと野田琺瑯を併用しており、それぞれ、iwaki=レンジ調理や冷凍保存可、野田琺瑯はにおいきつめのものと、わけて使っています。ちょっとお高めだけど、買ってよかったです!!!
出典:Amazon
▼この記事で使っているホーローのタッパーはこちらです♪
【陶器の保存容器】器として食卓に、 密閉容器なら粉物の保存に
陶器(セラミック)のタッパーは常備菜や残り物に!蓋をとったらそのまま器として食卓に出せます。
\ メリット /
- 器として食卓に出せる
- においや汚れがつきにくい
- 密閉容器なら光を遮断できる
- 質感がいい
\ デメリット /
- 洗うときに滑りやすい
- 大きなものだと重い
陶器のしっとりとした質感がインテリアに自然になじみます。キッチンに出しておいてもかわいいですね♪
陶器のタッパーは素敵な柄が多いのも魅力。和風、レトロ、ポップ、シンプルなど食卓の雰囲気に合わせて選べるのがいいですね。
▼この記事で使っている陶器のタッパーはこちらです♪
密閉容器(キャニスター)は湿気を防いで光も遮断します。小麦粉などの粉物やコーヒー入れに向いていますよ。
【ステンレスの保存容器】すばやく冷却!18/8ステンレスなら清潔で長持ち
ホーローと同じ金属製ですが、ステンレスならではの良さがあります♪
\ メリット /
- すばやく冷やせる
- 色やにおいが移りにくい
- 汚れが落ちやすい
- 落としても割れない
- 商品によっては冷凍可能
\ デメリット /
- 電子レンジNG
熱伝導率が高いので、すばやくしっかり冷やすことができます。早く冷凍したいとき、氷を作りたいときに重宝します。
18/8ステンレスならサビやにおいに強いので長く使えますよ。ホーローも金属ですが、ステンレスの方がタフなイメージ。落としても平気です。
▼ステンレス製のタッパーはこちらです♪
【シリコーンの保存バッグ】冷凍・レンジ・オーブンOKな万能アイテム!
シリコーンの保存バッグを持っておけば、使い捨てのフリーザーバッグや耐熱のプラスチックタッパーがいらなくなります。
\ メリット /
- 冷凍OK
- 電子レンジOK
- オーブンOK
- 場所を取らない
- 小物入れに使える
\ デメリット /
- 色やにおいがつきやすい
- 油汚れが落ちにくい
stasher(スタッシャー)
stasher(スタッシャー)は食品グレードのシリコーン100%の保存バッグ。食品の保存から調理、小物の収納など使い方はいろいろ。今SNSやメディアで話題の便利アイテムです!
冷蔵・冷凍◯ / 電子レンジ◯ / オーブン◯ / 湯煎◯ / 食器洗い乾燥機◯ / BPA・BPSフリー
(耐熱温度250℃・耐冷温度-18℃)
公式サイトにはスタッシャーを使ったレシピが充実!
レシピを参考にナムルの材料を入れてレンジで加熱。スタッシャーごと丸めたり振ったりして余分な水をきり、味付けしたら完成です♪
海やビーチでは防水ポーチに!口を閉じるだけで簡単に密閉できますよ。
▼この記事で使っているシリコーンバッグはこちらです♪
ZipTop
ZipTopはプラチナシリコーン100%の保存バッグ。
プラチナシリコーンとは硬化剤にプラチナを使用したシリコーンのこと。食品に使用できる安心な素材です。
タイプはディッシュ(マチ大)、バッグ(マチ小)、カップ(高さあり)、ベビースナック(ミニサイズ)の4種類。
肉厚なシリコーンで安定して自立しますよ。
冷蔵・冷凍◯ / 電子レンジ◯ / 湯煎◯ / 食器洗い乾燥機◯ / BPAなど有害物質フリー
(耐熱温度220℃・耐冷温度-30℃)
<ディッシュ(M)>
カットしたジャガイモ2個を電子レンジで温め、ZipTopに入れたまま味付けしてみました。
電子レンジで加熱するときは、蓋を開けた状態で使用します。
チャック式なので、端っこだけ開けて水を切ることも可能です。蓋がないので調理時に置き場所に困ることがなくスムーズ。
中に調味料を入れて、チャックを閉じてフリフリすれば味付け完了!
ディッシュは開口部が広く、食材の出し入れがしやすいです。また、安定して自立するのも調理器として大きなポイントでした。
<ベビースナック>
ちょっとしたおやつを持ち歩くのにちょうどいいサイズ感。
子供の手にも持ちやすく、チャックがしっかり閉まるので勝手に開く心配もなさそうです。
かわいい動物モチーフも新鮮!ピッグ、ドッグ、ベアー、キャットの4種類あり、おやつタイムがより楽しくなりそうです。
その他のシリコーンバッグ
食品グレードのシリコーンバッグ。こちらはプラスチックのチャックで密閉するタイプです。
冷蔵・冷凍◯ / 電子レンジ◯ / オーブン◯ / 湯煎◯ / 食器洗い乾燥機○
加熱時はプラスチックのチャックは取り外してください。(耐熱温度240℃・耐冷温度-40℃)
マチがついているので自立します。スープの保存や調味料を入れて味付けするときにとても便利♪
量がわかる目盛り付き。曜日の表示もついて使い勝手抜群です。
ただシリコーンは油汚れが落ちにくいので、カレーや汁気の多いおかずはガラス・陶器で保存したほうがいいです。
▼この記事で使っているシリコーンバッグはこちらです♪
包んで被せて保存する!Food Huggers(フードハガーズ)と蜜蝋ラップ
Food Hugger(フードハガーズ)や蜜蝋ラップは使い捨てのラップの代わりになります。
使いかけの野菜や果物など、保存容器に入らないものは包んで冷蔵庫へ!
Food Huggers(フードハガーズ)
フードハガーズは、切った野菜や果物の断面に被せて乾燥や傷みを防ぐアイテム。
シリコーン製なのである程度伸び縮みします。サイズが合えばコップやガラス容器の蓋にもなりますよ。
おすすめはFarberwareのフードハガー。Amazonやメルカリで入手できます。(品切れの場合もあります)
▼この記事で使っているフードハガーはこちらです♪
蜜蝋ラップ
蜜蝋ラップは布に蜜蝋を染み込ませて作られた自然素材のラップ。洗って繰り返し使えるのでゴミになりません。
野菜などの食品を包んで手のひらで馴染ませると、ピタッとひっつきます。
冷蔵庫で冷やせば蜜蝋が固まって包んだ状態をキープ。コップやお皿の蓋にもなります。
加熱すると蜜蝋が溶けるので、お湯や電子レンジの使用は避けてください。
▼ミツロウラップはこちらです♪
\ こちらもチェック! /
まとめ
ガラスやホーロー、ステンレス、シリコーンの保存容器をその特徴とともにお伝えしました。
個人的には、
- 1位 ガラス
- 2位 陶器
- 3位 ホーロー
の順におすすめしたいです!
ガラス・陶器は食器感覚で何にでも対応できます。特にガラスは中身が見えるのがポイント。
ホーローは電子レンジNG・よく冷えるので、漬け込み系の料理や肉・魚の調理で活躍します。
今のところ、「プラのタッパーじゃないと不便」と感じることはないですよ。
少しずつお気に入りを見つけていきましょう!