「自然素材のお弁当箱も憧れるけど、まだ自信ないなぁ」と思っている人は、ステンレス弁当箱がおすすめ!
ここではお弁当箱をステンレス製にするメリットや注意点、実際の使用感をレビューで詳しくお伝えします。
さらに保温できるものや子供向けのもの、かわいらしいデザインのものなど、幅広いニーズに対応した商品もわかりますよ。
ステンレスは毎日のお弁当にメリットいっぱい!
ステンレスはお弁当生活の心強い味方!
とにかく丈夫
ステンレスは何と言っても丈夫!うっかり落としても傷や凹みができにくく、よほど強い衝撃を加えない限り壊れることはありません。
蓋にロックがついたお弁当を考えてみても、プラスチック製は欠けたり外れたり、普通に使っていても壊れてしまいませんか?
丈夫なステンレスは、頻繁な開け閉めにも耐えられる強度を備えています。
色やニオイ、油汚れが付きにくく衛生的
ステンレスは食品に長時間触れていても、色やニオイが移りにくい素材。少ない洗剤で油汚れをスッキリと落とせます。
一方、プラスチックは色やニオイが付きやすく、洗ってもいつまでもヌルヌルします。
どうしてかというと、プラスチックは石油から作られるため疎水性(親油性)が高いのです。さらに傷も付きやすいので、そこにニオイや汚れが付いてなかなか落ちません。
ステンレスの中でも、特に18/8ステンレスはニオイや錆に強くておすすめです♪
18/8ステンレスとは、鉄にクロム18%とニッケル8%を加えたもの。強度、耐食性に優れた高級ステンレス。非常に薄く延びるため、軽くて丈夫な製品に仕上がる。
熱伝導率が高く、温め・冷却しやすい
熱伝導率の高さも優れています。
熱(または冷気)が伝わりやすいということは、
- 炊きたてご飯など、お弁当の熱を早く放出できる
- 冷蔵庫で早く冷やせる
- トースターやオーブンで温めやすい
というメリットがあるということ。
暑い時期、お弁当を冷やして持ち歩く人はステンレス製が重宝するはずです。
保温庫に対応している
ステンレス弁当箱は、幼稚園や保育園でお弁当を温かく保つ「保温庫」にも対応しています。
金属製のお弁当箱は冷めやすいため、通園用にするなら園に保温庫があるといいですね。(冬は特に)
保温庫に入れるなら「パッキンなし」または「パッキンが取り外せる」タイプがおすすめ。保温庫の奥の方は温度が高く、パッキンが溶けてしまう恐れがあるからです。
パッキンなしなら、アルミのお弁当箱の方が種類が多くていいですね!
キッチンで保存容器としても活用できる
汚れにくく清潔感のあるステンレスのお弁当箱は、そのまま保存容器に活用できます。
子供のお弁当箱は成長するごとに買い替えが必要。古くなったプラスチック弁当箱は傷もたくさん付いて、それ以上使われることはほとんどありません。
ステンレス製なら、お弁当箱として使わなくなっても、食材やおかずの保存に再利用でき無駄がありません。
リサイクルして原料として再利用可能な素材
ステンレスは、たとえ廃棄してもほとんど品質を劣化させずにリサイクルが可能な素材。
ステンレス鋼の製造からエンドユーザーでの廃棄に至るまで、ゴミとして出るステンレススクラップは原料として製品作りに生かされます。
というのも、プラスチックと違ってステンレススクラップは次のような利点があるからです。
- 錆びにくい
- 分別しやすい
- スクラップ価値が高い
- リサイクルが容易
ステンレススクラップの回収率は80〜90%と高く、回収されたスクラップは100%リサイクルされます。ステンレス鋼の原料には、約60%ものリサイクルスクラップが含まれているんです(ステンレス協会)。
プラスチックはリサイクルするごとに品質が悪くなり、いつか限界がきて廃棄されていきます。そもそもリサイクルされず、焼却(熱回収)されるケースがほとんど(プラスチック循環利用協会)。
ステンレスは、プラスチックよりも持続可能な資源としての価値が高いんです。
ステンレス弁当箱の注意点。電子レンジやアルミカップは使えない
次の2つの注意点だけ押さえておけば、心配ありません。
電子レンジはNG!オーブンやトースターで温める
金属製ですので電子レンジは使えません。
温めるときはオーブンやトースターで。冬はストーブの上に置いて温めることもできますよ。
熱が伝わりやすいので非常に熱くなります。取り出す際、火傷しないようにご注意ください。
アルミカップ、アルミホイルはNG!梅干しは大丈夫です
アルミカップやアルミホイルは使用しないでください。
長時間ステンレスに触れると、その部分が錆びてしまう恐れがあるからです。
必要ならシリコーン製のカップがおすすめ♪
「梅干しなど酸の強い食品がステンレスを変色させる」と言われますが、お弁当で使用する程度なら問題ありません。長期間ステンレス容器に漬け込んだりしない限り大丈夫です。
▼この記事で使っているシリコーンのカップはこちらです♪
ステンレスって危険?お弁当箱に使っても大丈夫な理由
「ステンレスの酸化によって有害な六価クロムが生成され、健康に悪影響を与える」という説があるようですが、これは大きな間違い。
六価クロムは三価クロムを高温で焼くことで生成されますが、そもそもステンレス鋼は「無害な単体のクロム」と「鉄」の合金。三価クロムは使われていません。
さらに、ステンレスの一般的な耐熱温度は700〜800℃。最低でも500℃前後で安定した使用が保証されているので(Mitsuri)、日常的に使って六価クロムが生成されるはずがないのです。
「工房アイザワ」と「ゼブラ」のステンレス弁当箱をレビュー
「工房アイザワ」の高品質な国産お弁当箱と、「ゼブラ」の超シンプルなタイ製お弁当箱。選ぶならどっち?
工房アイザワ 角型ランチボックス(中)
工房アイザワは新潟県燕市のステンレス製品の老舗メーカー。幅広い種類のステンレス弁当箱を取り揃えています。
素材は18/8ステンレス。薄く加工しやすいため、ステンレス製なのにとても軽い!中の仕切りなしなら、この大きさで300gを切ります。
丸型より制作の難易度が高いという角型。精巧に作ることで寸法のばらつきを抑え、汁漏れしにくくなっています。
密閉性が高く油汚れも気にしなくていいため、躊躇なく中身を詰めることができました。
ご飯のふっくら感は、自然素材のお弁当箱にはどうしても劣ります。冷めてから蓋をしたものの、お米の水滴は避けられません。
寒い日はお弁当箱がかなり冷やっとするのもステンレス特有の難点。オーブンやトースターがないと、ちょっとさみしい感じです。
ロック部分は優秀!留め金が付いており、蓋と本体がぎゅっと密着して非常に密閉性が高まります。
ただ、留め金をフックに引っ掛けるところが、小さなお子さんには難しいです。(→開け閉めが簡単なゴムバンドタイプもあります♪)
パッキンもついています。シリコーンゴムのため油やニオイが落ちにくく、白いので色移りすると目立ちやすいです。
取り外して洗えるのがありがたい!単品でも交換できるので、お弁当箱が壊れない限りずっと使い続けられます。
ステンレス本体は少しの洗剤で簡単に汚れが落ちます♪ やっぱり気持ちがいいし楽ですね。
\ こんな人におすすめ /
- 国産品にこだわりたい
- しっかり密閉できるものがいい
- できるだけ軽いものがいい
- いろんなサイズから選んで家族で統一したい
▼この記事で使っている工房アイザワのお弁当箱はこちらです♪
ゼブラ オーバル16cm
ゼブラはタイのステンレス容器メーカー。
丸みのある楕円形のお弁当箱で、デザートに便利なストッカー(小さい小分け容器)も付いています♪
ステンレスはSUS304で、これはニオイや錆に強い18/8ステンレスのこと。
蓋はドーム状。高さがあるおかずでも、潰さずにふんわりと蓋ができるのがいいですね。上にスペースがあることで、調味料などが付きにくいのも嬉しいです。
長手方向にロックが付いています。アイザワと比べてシンプルなつくり。
パッキンは付いていません。密閉性は工房アイザワの方が優っています。汁漏れには注意が必要ですが、そのぶん洗いやすさは抜群です。
\ こんな人におすすめ /
- デザートやサラダを別容器に入れたい
- 洗い物を簡単にしたい
- ほどほどの品質で価格を優先したい
▼この記事で使っているゼブラのお弁当箱はこちらです♪
トースターで加熱してみたらほんのり温か
冷めてしまったお弁当をトースターで3分ほど加熱し、どの程度温かくなるのか確かめてみました。
取り出すとステンレスは熱々!素手では掴めません。。
中身もすごく熱くなっているか、というとそうでもありませんでした。ほんのりと温まっている程度。
熱伝導率が高いステンレスが熱々になることで、中身に少しずつ熱が伝わっている感じでした。冬はもう少し時間をかけて温めると良さそうです。
ゼブラよりアイザワの方が薄いですが、温まり方に大きな違いはありませんでした。
テイクアウトにもステンレス弁当箱を持参
インドカレー屋さんにステンレス弁当箱を持ってテイクアウトしてみました。(事前に電話で対応可能か確認しました。快くOK!)
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唯一ゴミになったのは、ナンを包んでもらったアルミホイルのみ!
一度に食べきれなかったので、残りはそのまま蓋をして冷蔵庫へ。プラごみが出ないばかりか、保存容器にもなるという機能性の高さに感動。
唯一困ったのが、カレーがとても熱くて弁当箱を持つのに一苦労したこと。断熱構造のフードジャーや、持ち手付きのフードキャリアならこんな問題はなさそうです。
テイクアウトにもお弁当箱は大活躍しますよ!
夏は凍らせたおしぼりを保冷剤に。ステンレスがよく冷える
お弁当を暑さから守るため、おしぼりを保冷剤にします。
前日に水で濡らして固く絞ったおしぼりを、シリコーンのバッグに入れて凍らせます。
翌日お弁当箱と一緒にランチバッグに。冷気は下に降りていくので、お弁当の上に乗せておきます。ステンレスなら冷気がお弁当全体に行き渡って、さらに効果的です!
ジェル状の保冷剤は高吸水性ポリマーというプラスチック。繰り返し使えますが、凍らせたおしぼりなら手も綺麗になって一石二鳥です♪
▼この記事で使っているシリコーンのバッグはこちらです♪
人気のステンレスの弁当箱!2段・保温・かわいいタイプもおすすめ
ステンレス弁当箱は種類も豊富!タイプ別におすすめをご紹介します。
スリム
▼工房アイザワの「角長スリム」は横幅がたったの6.5cm。マチが薄いビジネスバッグにも入るのが特徴!
容量は350mlで女性向き。男性は2段タイプがおすすめです。
▼この記事で使っている工房アイザワのお弁当箱はこちらです♪
「角長ランチボックス」もコンパクト。横幅は8.5cmで、ごはんがたっぷり入ります♪
▼この記事で使っている工房アイザワのお弁当箱はこちらです♪
▼サーモスの「フレッシュランチボックス」は上段が230ml、下段が205mlのスリムでコンパクトなお弁当箱。デスクでささっとお昼をとれます。
大容量
▼1段タイプならshastaの「ステンレスランチボックス」。1020mlの大容量!直火にかけられ、ハンドルを外に出せば片手鍋にもなります。
▼2段タイプなら工房アイザワやシーガル、ゼブラがおすすめ。どれも丸型で、バラバラにならないよう一括ロックができます。
工房アイザワのみ上下ともそれぞれに蓋が付いています。
シーガルやゼブラはそれぞれ10cm、12cmタイプがあります。どちらもパッキンは付いておらず、蓋は上段のみ。下段にたくさん詰め込みすぎると、上段の底面が汚れてしまうのでご注意。
どちらも直火OK。ロックを外に倒すと持ち手になって鍋のように使えますよ♪
国内ブランドではなかなか見ないので「こんなお弁当箱があるのか!」と驚きですが、Amazonレビューでは高評価です。
ただ、持ち手がぴょっこりと上に飛び出しているため携帯には不便(鞄に入れるのは厳しい)、という声もあります。
▼3段タイプも!ご飯、おかず、フルーツ・野菜など各段をフル活用。
▼フードキャリアのレビューはこちらが参考になります♪
参考
ゼブラ フードキャリア弁当箱(ランチボックス)16×3Pink no tibi Tomato
保温・保冷
▼スケーターの「ステンレスランチジャー」は熱を逃しにくい真空断熱構造。素材の大部分はステンレスですが、ポリプロピレンの中容器が付いています。
▼サーモスの「フードジャー(450ml)」は保温性能が優れていると評判。スープジャーとして使う人が多いです。
小さな子供に
▼工房アイザワ 「角型フードボックス 小(360ml)」
留め金がなく、ゴムバンドのみで子供でも開け閉めが簡単。パッキン付きで汁漏れしにくいです。
おしゃれでかわいい
▼shasta「バンブーリッド ランチボックス(800ml)」
お弁当や水筒を持ち歩くことで、プラごみを減らすライフスタイルを提案しているアメリカ発のブランド。
蓋が竹(大豆油塗装)のナチュラル感あふれるランチボックス!ステンレスはSUS304。蓋はゴムバンドで固定します。
▼こちらもshastaのオーバル型ランチボックス(640ml)。蓋のカラーは全部で6色。
▼スケーターの保温ランチジャーには、スヌーピーやミッキーなどの愛らしいキャラクターシリーズもあります♪
まとめ
ステンレスのお弁当箱の良さは、細かいことに気を使わなくていいところ!なのにずっと綺麗で衛生的。
冬はステンレス自体がかなり冷たくなります。トースターやオーブンでの温めが難しい場合は、その時期は曲げわっぱなど温かみのある自然素材にすると、冷たさが和らぎますよ。
\ プラなしお弁当まとめ記事 /