できるだけラップを使わないようにしたいけど、「ご飯の冷凍だけはラップじゃないと無理!」と思っていませんか?
ここではラップなしで「ご飯を冷凍・解凍」する方法をたくさんご紹介します!
こんなにいろんなやり方があるんだと、目からウロコが落ちるはずですよ♪
ラップを使わないでご飯を冷凍・解凍するには?
タッパーだけで終わらない、プラなしアイデアをたくさん試してみました!
【①クッキングシート】もう保存容器すらやめます
まずはクッキングシート。保存容器いらずなお手軽方法です。
食品に直接触れるため、クッキングシートは無漂白タイプ・シリコン樹脂加工されたものをチョイス。
使い方はラップとほとんど同じ。簡単ですよ。
\ フッ素樹脂はプラスチック /
テフロンはプラスチック!鉄フライパンで料理をもっとおいしく安全に
まずクッキングシートにご飯を乗せます。
クッキングシートを折りたたんでご飯を包みます。
ご飯の熱で水滴がついてクッキングシートが若干ふやけますが、破れたり染み出ることはないです。このまま熱が取れるまで待ちます。
冷めたら冷凍庫へ!クッキングシートの端を下にして置くと開かず安心。
こんな感じで四角く凍っています。
このまま電子レンジ500Wで3分ほど温めます。熱々になりそうなのでお皿に乗せました。
こちらも炊きたてのようなご飯に戻りました♪ くっつかず簡単に剥がれるので、ラップより扱いやすいです。
クッキングシート自体はゴミになってしまいますが、いくつもガラスタッパーを用意できない場合は大きな助けになってくれそうです^^
- ラップと同じ感覚でかなり手軽。
- 温めたあと手を汚さずおにぎりにできる。
- 重ねて置けるので、冷凍庫内で場所を取らない。
- 使い捨てを気にしなければ大量ストックも可能。(何度か洗って再利用もOK)
▼この記事で使ったクッキングシートはこちらです♪
【②ガラスのタッパー】ご飯の冷凍解凍を安心素材で♪
続いてはガラスのタッパーでご飯を冷凍・解凍する方法です。
ガラスは素材自体も安心、中身もよく見えて使いやすいですよ。
こちらはIWAKIの「パックぼうる」。
1膳分のご飯にちょうどいい400mlタイプ。冷凍から電子レンジまで幅広く使えます。
注意点は詰めすぎないこと。
冷凍すると中身が膨張するため、みっちり詰めるとガラスが割れる恐れがあります。
できるだけガラスタッパーの中央に寄せるように入れればOKです。
ご飯が冷めたら蓋をして冷凍庫へ。
カチコチに凍りました!ガラスにも問題なし。
ここで電子レンジで温めていきます。冷凍で乾燥しているので、少しだけ水を振りかけます。
電子レンジにイン。蓋はプラスチックなので外しておきます。(蓋なしでもちゃんと中まで温まりますよ♪)
500Wで3分ほど加熱!
出来上がり!パサつきもなく、ふっくらしたご飯に戻りました。ホワホワと湯気もたっています♪
ガラスタッパーでも何も問題ありませんでした。
- 冷凍、温め、食べるまでがガラスタッパー1つで済む。
- かさばるので冷凍庫にある程度スペースが必要。
- 大量ストックするには数がいる。コスト的にあまり向かない。
- 少し余ったご飯を冷凍保存するのにちょうど良い。
▼この記事で使ったガラスタッパーはこちら♪
【③シリコーンのおにぎり型】ご飯専用だけどあると便利
市販のおにぎり型を使う方法も!
こちらはスケーターのおにぎりラップ。1個あたり1膳分のご飯(約150g)が入ります。
素材はシリコーン。広げると複雑な切り込みがたくさん。
この切り込みのおかげで、詰めたご飯がスムーズに取り出せるんです。
それでは早速ご飯を詰めていきます。ちょうどよく詰めた感じですが、これでまだ80g。もっといけますね。
これで150g!パンパンで盛り上がっています。汗
閉じるとこんな感じに。ちょっと不恰好ですが、なんとか蓋のロックもできました。
おにぎりとして食べるなら、ここで握って形を整えるといいですよ^^
あとは冷凍庫へ!
食べるときは、そのままお皿に乗せて電子レンジで温めます。
600Wで3分加熱してみました。かなり厚みがありましたが、中までしっかり温まっています!
使い始めはシリコーンの臭いがしますが、食品までは染み付いていませんでした。
説明書には次のように書いてありました。
使い始めの頃はシリコン特有の臭いがすることがありますが、徐々に薄れていきます。衛生上の問題はありません。
もし気になる場合は型から外して別の袋でストックするのもいいですね。型からは簡単に取れますよ。
温めるときは表面に少しお水を垂らしてレンジで加熱。蓋はしなくても美味しくできました♪
- 1膳分ずつコンパクトに保存できる。
- 必要なだけ買い足しができる。価格的な負担も小さい。
- 使い始めのシリコーンの臭いが気になる。
▼この記事で使ったシリコーンのおにぎりラップはこちらです♪
【④長方形のシリコーン型】冷凍専用だけどたくさんストックOK
こちらはおかし作りなどに使われるシリコーン型。これでご飯の冷凍ブロックを作ります。
ブロック1個のサイズは縦9cm x 横5cm x 深さ4cmほど。ご飯1膳分(約150g)がなんとか入ります。
このままでは乾燥してしまうので、何か覆うものが必要。
ここではクッキングシートをかぶせて輪ゴムで止めました。
さらにアルミホイルでカバーすると安心。(直にアルミホイルをかぶせるとご飯がくっついて剥がすのが大変)
冷凍庫へ!
凍ったら型から取り外します。(入れっぱなしだと冷凍庫の場所を取るため)
別の袋に移し替えます。ここではstasherのシリコーンバッグへ。このまま冷凍庫で保管しておきます♪
解凍するときはお皿にそのまま入れて、電子レンジ600Wで3分加熱。
分厚いブロックで解凍にムラができそうで心配でしたが、中までしっかり温まりました^^
最初に感じたシリコーンの臭いはご飯にまでは移っていませんでした。
- 1膳分ずつたくさん小分けして作れる。
- 適当なカバーと移し替え用の袋が必要。
- 使い始めのシリコーンの臭いが少し気になる。
▼この記事で使ったシリコーンの型、stasherの保存バッグはこちらです♪
【⑤濡れふきん】冷凍も解凍もこれ1つ!使い捨てなし
最後は「濡れふきん」!
どのご家庭にもあるふきん。新しいものを専用にして、ご飯の冷凍・温めができちゃいます^^
まずふきんを水でよく濡らして固く絞ります。
ふきんの上にご飯を乗せて包みます。
あとはそのまま冷凍庫に入れるだけ。
温めるときは、凍ったまま電子レンジで3分加熱してください。ほかほかでふっくらしたご飯が蘇りますよ♪
ここでのポイントは乾燥せないこと。凍った状態ですぐ温めた方が美味しく出来上がります。
使い終わったふきんは鍋で煮洗いすると衛生的です。
- 綿のふきんは簡単に手に入って、再利用できるのが嬉しい。
- 洗濯物とは別に洗うなど、衛生的に気をつける手間がいる。
- 重ねて置くと強力にくっ付いて剥がすのが大変(解決法は下記に説明あり)
▼動画でチェック!
https://youtu.be/xDcwGtJNX_M
\ 煮洗いの方法はこちら! /
スポンジじゃなくてもよくない?「食器洗い」をプラスチックフリーにする方法
濡れふきんでご飯をおいしく冷凍保存する4つのヒント
濡れふきんでのご飯の冷凍、あまり(というかほとんど)知られていません。
上手に冷凍するポイントをもう少し詳しく説明しますね。
よく濡らしたふきんを使う
布は包む前に水でよく濡らすこと。
十分に濡れていないと、温めた後にご飯が布にくっついてしまいます。
濡らした布と、乾いた布でどれだけ違うかやってみました。それぞれ同じ分量のご飯を包んで冷凍庫へ。凍ったら電子レンジで3分間温め、ご飯の状態をチェックしてみました。
\ 結果 /
濡らしたふきんは全くご飯がくっついていません。箸でも自然に取ることができます♪
食感も炊きたてのご飯のようで美味!布の水分が冷凍庫による乾燥を防いでくれます。
乾いたふきんはご飯がたくさんくっついてしまいました。
特に冷凍庫に置いた時に上になる面は剥がした時に次々と付いてきます。全体的に塊のようになってしまい、箸で取りづらい…。
反対に冷凍庫に接する面は乾燥がひどく、ボソボソとした食感になってしまいました。
普通のふきん、手ぬぐいがベスト
使う布は木綿のふきんや手ぬぐいが一番。
試しに「綿のふきん」「びわこふきん」「ガーゼ」の3つで比較してみました。
どれも水でよく濡らして固く絞り、同じ分量のご飯を包んで冷凍後、電子レンジで加熱。保存状態が一番良かったのは…?
\ 結果 /
ご飯のくっつきがほとんどなかったのは普通のふきんとガーゼ。びわこふきんにはたくさんのご飯粒が付いてしまいました。
食感はどうでしょうか?
一番ふっくら、もちもち感があったのは普通のふきん!ガーゼでももちもちとした食感がありますが、少しだけ硬さを感じました。
びわこふきんはご飯が塊に…。食感もボソボソしていました。布自体の目が粗いため、ご飯が乾燥しやすいのが原因と考えられます。
\ びわこふきんは食器洗いにおすすめ! /
スポンジじゃなくてもよくない?「食器洗い」をプラスチックフリーにする方法
ワックスペーパーやクッキングシートを敷く
包んだご飯の下にワックスペーパーやクッキングシートを敷いて冷凍庫に入れると、庫内へのくっつきを防げます。
水分のあるものを冷凍すると、霜がついて庫内にくっついてしまいます。
濡れふきんも同じように、冷凍すると全体に霜が付いて、取り出す時に苦労することも。
そこでワックスペーパーなどを下に敷いておくと楽に取り出せるんです。
濡れふきんで包んだご飯を重ねて冷凍するときも同じ。そのままだと強力にくっついて大変です。
間にワックスペーパーを挟むといいですよ♪ ワックスペーパーは一度で捨てず、繰り返し使ってください。
ちなみに…ミツロウラップでも試してみましたが、効果なしでした。ミツロウラップも同じ布であるせいか、霜でくっついてしまいました。
何日も冷凍するときは保存バッグに入れる
3日以上冷凍する場合は、保存バッグに入れると美味さが長持ちします。
おすすめの保存バッグは、stasherなどのシリコーン製のもの。洗って繰り返し使え、お料理や収納など幅広く活用できます。
ご飯の保存に使いやすいのはこちらのLサイズ。上下に重ねると4膳分くらい入りますよ♪ あらかじめ凍らせておくと入れやすいです。
▼この記事で使っているシリコーンバッグはこちらです♪
「保存容器」はガラス・ホーロー・ステンレス・シリコーンで脱プラ!
ご飯を美味しく冷凍・解凍するコツ
せっかくなら冷凍ご飯でも美味しくいただきたいもの。ちょっとしたことなので試してみる価値ありです^^
冷凍編
冷凍するときのポイントは次の3つ!
温かいうちに包む
ご飯はまだ熱いうちに蒸気と一緒に包むこと。
水分がたくさん含まれた温かい状態で冷凍することで、美味しさがそのままに。
冷めてしまうと水分が逃げてしまっているので、解凍するとパサパサになってしまいます。
とはいえ熱々のまま冷凍庫に入れると、他の食材が傷んでしまうのが心配。
冷凍庫へは粗熱が取れてから入れても大丈夫です^^
小分けしてふんわり詰める
ご飯を冷凍するときは、お茶碗1膳分を目安に小分けにします。
たくさんの量をまとめて冷凍すると、解凍したときにムラが出てしまいます。
詰めるときもできるだけ均一の厚さにすることもポイントです。
また、あまりぎゅうぎゅう固く詰めるとお米の粒が潰れてしまいます。
ふんわりと詰めて、包むときはなるべく空気が入らないようするといいですよ。
急速冷凍できればなお良し
もし急速冷凍機能があればぜひご飯の冷凍に使ってみてください。
急速冷凍することで水分が蒸発しにくく、より美味しさを保てますよ。
急速冷凍機能がなくても、金属のトレーでも通常より早く冷凍できます。
やり方は簡単で、金属トレーに包んだご飯を乗せるだけ。アルミホイルで包むとさらに効果的です。
解凍編
解凍のポイントは次の3つ!
2段階で温める
ご飯がべちゃっとしてしまう場合、2段階で温めてみてください。
- 1膳分の冷凍ご飯をほぐせるくらいまで温めます。
- お茶碗などに移して、全体をほぐして水分を飛ばします。
- 最後に蓋をかぶせて(お皿でOK)、しっかり温まるまで加熱して完了。
自然解凍はNG
常温での自然解凍は電気を使わずエコですが、美味しさはあまり期待できません。
ご飯に含まれるデンプンは冷めると固まる性質があります。自然解凍してもふっくらとはなりにくいんです。
また、自然解凍する間に水分も蒸発してパサパサしやすくなります。
冷凍状態から一気に温めた方が美味しいですよ。(電子レンジの解凍機能も同じようなことになります)
解凍したらすぐ食べる
冷凍ご飯は解凍したら時間をおかずに食べましょう。
ご飯は冷凍・解凍で水分が減って少し劣化しています。解凍して時間をあけてしまうとよりパサパサに。
再冷凍・再解凍を繰り返すとさらに美味しさが損なわれます。
冷凍・解凍は1回まで。解凍したら温かいうちに食べてくださいね。
プラ製ラップには添加剤がたくさん!不適切な焼却でダイオキシンも発生
健康のためにも、プラ製ラップを避けたい理由があります。
プラ製ラップの多くはポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル
プラスチック製のラップの多くはポリ塩化ビニリデンとポリ塩化ビニルでできています。
ポリ塩化ビニリデンは家庭用のラップに多く、よく知られいるク○ラップ、サ○ンラップもこれにあたります。
ポリ塩化ビニルはスーパーなどで生鮮食品の業務用包装によく使われています。
これらのラップには、柔らかく加工するため「可塑剤」という添加剤が大量に(5〜25%も!)入っています(食品安全委員会)。
どんな添加剤が入ってる?食品への移行はある?
これらのラップについて分析を行った調査によると、ポリ塩化ビニルのラップからは「アジピン酸エステル」と言う可塑剤が大量に検出されました(材質中の残存量14~38%!)。
ポリ塩化ビニリデンのラップからは「クエン酸エステル」「セバシン酸エステル」と言う可塑剤が検出されています(材質中の残存量3.9〜6.1%)(Kawamura et al. 1999)。
ラップで食品を包むことで、これらの添加剤が食品に移行することもわかっています(Saito et al. 2002, Goulas A. et.al. 2007)。
健康や環境への影響を考えると使わない方が無難
日常的に摂取するレベルの添加剤が健康に影響があるかどうか、よくわかっていません。
またゴミとして燃やす場合、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンは塩素を含むため、高温で焼却できる施設で適切に処理されないとダイオキシンが発生するリスクが増大します。
予防策としてラップの使用は最小限に控え、綿のふきんやミツロウラップ、プラ以外の保存容器を積極的に活用した方が安全と言えます。
\ ミツロウラップ・保存容器はこちら! /
「保存容器」はガラス・ホーロー・ステンレス・シリコーンで脱プラ!
まとめ
いかがでしたか?
ラップ以外にもご飯を冷凍保存する方法は色々あります。
ここではクッキングシート、ガラスのタッパー、シリコーンのおにぎりラップ、濡れふきんを使った方法をご紹介しました。
もちろん電子レンジでの温めにも対応!クッキングシート以外は繰り返し使えるので経済的ですよね。
一番手軽でたくさんストックできるのはクッキングシート、かさばりますが管理のしやすさと素材の安心感はガラスタッパーです。
色々組み合わせてみるのもアリ。ぜひまずは家にあるものでチャレンジしてみてください!