「鉛筆」を使うとプラごみが減る!これから愛用したくなる隠れた魅力

鉛筆

大人になって、とんと使うことがなくなった鉛筆。

プラごみを出さない工夫をしていく上で、鉛筆は強力なプラなしアイテムです。

筆記具としての優れた魅力もたっぷりお伝えします!

プラごみのことを考えると、シャーペンより鉛筆を使いたい

「木を原料に使う鉛筆がなぜエコなのか。シャープペンシルの方が半永久的に使えていいのではないか。」と思う人も多いかもしれません。

プラスチックごみをできるだけ減らすために、シャープペンシルを避けるべき理由が4つあります。

①原材料のほとんどがプラスチック

まず原材料で見ていくと、鉛筆の大部分は自然素材

表面にウレタン塗装がされていますが、これは木から染み出してくる油を防いだり、湿気から軸を守る役目があります。使われる量もごくわずかです。

一方、シャープペンシルは金属製もありますが、大半の安いものはプラスチック。

本体だけでなく、頭に付いている消しゴムや消耗品となる芯ケースに至るまで、あちこちにプラスチックが使われています。

紙の芯ケースもありますが、プラスチックのフィルム包装付き。

シャープペンシル鉛筆
本体:プラスチックまたは金属
バネ:金属
芯タンク:プラスチック
消しゴム:プラスチック
芯ケース:プラスチック
軸:木
芯:黒鉛・粘土
塗料:ウレタン
MEMO
鉛筆の多くは廃材を利用しており、製造時に出た削りかすや、使用済み鉛筆を再利用したものもあります。

②再生プラスチックでも最後はプラごみになる

再生プラスチックを使ったエコマーク商品があります。

シャーペンや芯ケースも、再生プラスチックを使ったものが各社から出ています。

一見エコな気もしますが、最終的にプラごみが出ることに変わりありません。

というのも、再生プラスチックはそれ以上リサイクルすることが困難。リサイクルするたびに品質が落ちてしまうからです。

ですので、ゴミになれば焼却されるか、あと1〜2回のリサイクルでプラごみとして廃棄されます。

MEMO
再生プラスチックとは、使用済みプラスチックをリサイクルしたもの。資源として有効利用することで、プラスチックの生産量をある程度抑えることができます。

③壊れたら捨てられる

一つのシャーペンを一生大事に使えばいいですが、そういうわけにも行きません。

筆圧が強いとペン先が歪んだり、潰れたり、プラスチック部分が欠けたり…。

高価なものでない限り、滅多に修理されることなく捨てられます

その点、鉛筆は壊れるということがありません。芯が折れたら削るだけ。

「小さくてもうこれ以上書けない!」となるまでいつも通り使えます。

小さくなった鉛筆を最後まで使うには?

小くなった鉛筆を繋げて使う道具があります!

その名も「TSUNAGO」。

鉛筆削りのように接合部を削って、ジョイントできるんです。木工用ボンドで固定したら完成!

④壊れてなくても欲しくなる

気づいたらどんどんいらないものが増えて、何かのタイミングで一気に捨てたことってありませんか?こういうものって、大抵プラスチック製品です。

シャーペンは種類やデザインも豊富。100円ショップはその最たる例です

ついつい買ってしまうのも、この手の文房具にはよくありますよね。(まだ壊れていないのに…!)

大切なのは、ずっと大事にできて長く使えるものを選ぶこと。

一度買う前に、「壊れても修理して使いたいほど価値がある?」と自分に問いかけてみてください。

アンケートでよく見る「使い捨て鉛筆」

ゴルフ場でのスコア付けや、コンサート会場でのアンケートで頻繁に見かけるクリップ式の使い捨て鉛筆。

1cmに満たないごく小さな芯以外は、全てプラスチックでできています。

あっという間にゴミ箱行きにも関わらず、月1000万本が生産されています(ペグシル)。

品質的には耐えられると思いますが、製品の性質上、回収して再利用には不向きかと思います。配って終わり。提供した人の懐は痛まず、もらった人も邪魔にならない。

出典:Amazon

欠点、というかクリップペンシルの宿命ですが、アンケート回収時にそのまま持って帰る人が多いのも事実です。ですので、完全に消耗品と割り切って購入するのが良いでしょう。

出典:Amazon

結婚式二次会のクイズ大会のために購入。使い捨てで1本あたり10円以上かかるが、まとまった本数が必要なときには便利だと思った。

出典:Amazon

アンケートやスコア付けは、筆記具が必要な人だけに配ればいいこと。

普通の鉛筆に金属のペンシルクリップを付ければ事足ります。

持ち帰りを心配する声もありますが、使い捨てのチープさが「大したものでもないし、もらってもいいよね?」という気にさせている面もあると思います。

さらに、膨大な手書きアンケートは集計が大変です。スマホ全盛の現代、いっそデジタル化した方が効率的でスマートではないでしょうか。

知らなかった!鉛筆の7つの魅力

小学校以来ほとんど使わなくなった人も多い鉛筆。意外と知られていない魅力がたくさんあります!

長持ちする

鉛筆

鉛筆1本で書ける距離は、なんと50kmにもなります(日本鉛筆工業協同組合)。

一方、シャーペンの芯1本で書ける距離は225mですので、40本入りのケースでは9km(日本筆記具工業会)。

普通の油性ボールペンでは1.3kmになります(ゼブラ)。

種類1本で筆記できる距離
鉛筆50km
シャーペンの芯(1ケース)9km
ボールペン1.3km

鉛筆一本でかなり長持ちすることがわかります。

お財布にやさしい

価格で見るとどうでしょうか。

かなりいいステッドラー製の鉛筆で、1本あたり170円ほど。

安い油性ボールペンの替え芯は1本あたり45円、シャーペンの芯1ケースは130円ほどです。

50km分書こうとすると、鉛筆なら170円(1本)、シャーペンは715円(5.5ケース)、ボールペンは1,710円(38本)になります。

種類50km書くのに必要な金額
鉛筆(ステッドラー製)170円(1本)
シャーペン715円(5.5ケース)
ボールペン1,710円(38本)

上等な鉛筆でも、圧倒的にコストパフォーマンスが高いことがわかります。

保存性が高く、滲みにくい

鉛筆

鉛筆は保存性が高く、インクのように色あせることがありません

美術館に行くと、何世紀も前の画家が鉛筆で描いたデッサンが残っていますよね。

さらに、水がかかっても平気。

昔は航海日誌を書くために鉛筆が使われていたほど(Wikipedia)。現在でも海洋学の調査メモは必ず鉛筆でとります。

お茶をこぼしたり、雨に濡れたりして読めなくなる心配もありませんよ。

MEMO
「黒鉛」は鉛ではなく、炭です。鉛筆が登場した時代、黒鉛は鉛と考えられていたため鉛筆と呼ばれるようになりました。

すぐに書き出せる

手帳と鉛筆

鉛筆は芯がある限り、いつでもすぐに書き出せます。

シャーペンのように適度にカチカチしないと書けなかったり、出しすぎると折れたり、芯が短くなっていきなり引っ込んだり、ボールペンのように急にインクの出が悪くなったりすることはありません。

こう考えると、鉛筆って頼もしいですよね。

表現の幅が広い

子供と鉛筆

小学校で鉛筆を使うのは、筆記教育のため。

「トメ、ハネ、ハライ」が忠実に表現できるからです。

また、削り方によっても細く鋭い線、太く柔らかい線が表現できます。

寝かせて書くと帯状の太い線に。文字に強いインパクトが出ます!

短くなっていく

短い鉛筆

書けば書くほど短くなるのも鉛筆のおもしろいところ。

「よくこれだけ書いたなぁ」という達成感とともに、身を削って小さくなった鉛筆にも愛着や感謝の気持ちが湧いてきます。

削る楽しみ

鉛筆の削りかす

集中してたくさん書いたあとや考えが煮詰まったとき、鉛筆削りはちょっとした休憩タイムに。

シャリシャリと気持ちのいい音。懐かしい鉛筆の香り。ほっと緊張の糸が解けます。

鉛筆の柔らかさによって削る感触もさまざま。これがわかるとなんだか通(つう)になった気分。

慌ただしくて息つく暇もない人ほど、この感じを味わってみてほしい!

仕事や勉強にだって鉛筆が使える!

鉛筆だからこそできる、仕事や勉強での活かし方があります。

鉛筆はアイデアを生み出す

鉛筆でアイデアを描く

まっさらな紙に、思いついたことを自由奔放に書き出す。

鉛筆は、まだ形になっていないものを表現するのにぴったりの道具です。

ひとつひとつの繋がりが見えてきて、考えを整理できたり新しいアイデアが生まれたり。

さらさらとした滑らかな書き味が、より集中力を高めてくれます

下書き感覚でアイデアを共有できる

鉛筆で下書き

鉛筆は消しゴムで簡単に消せる、いわば下書き感覚の筆記具。

ぼんやりとしたアイデアも、鉛筆だと相手も受け入れやすくなります

また、柔らかい線で大きく書かれた文字は、どことなく安心感がありますよね。

友好的に、よりポジティブな気持ちで議論しやすくなるのも鉛筆の魅力です。

消したくないなら、消さなければいい

勉強にはボールペンがいいという人もいます。

鉛筆だと間違いを消してしまって、どうして間違ったかが残らない。

ボールペンだと消せないので、間違えたプロセスが残って後で見たときに勉強になるようです。

わかる気もしますが、鉛筆でも消さなければずっと残りますし、間違えたところは二重線を引いておけば一目瞭然です。

小さくなった鉛筆を取っておけば、「こんなに勉強したのか!」と驚きに変わることでしょう!

短くなったら「ペンシルホルダー」が便利

鉛筆が小さくなってきたら、ペンシルホルダーを使うと便利。

クリップ付きだとポケットに指せるので、持ち運びもしやすくなりますよ。

ステッドラーのペンシルホルダーはアルミ製。グリップ力が高く、ずれにくいと評判です。

硬度(HBやBなど)も表示できるようになっています。

ビジネスシーンにもぴったり!

鉛筆を選ぶ2つのポイント

木材は貴重な資源。次のポイントに注意して鉛筆を選んでみてください!

  • ①PECF認証やエコマーク認定のあるもの
  • ②消しゴムなど何も付いていないもの

鉛筆についている消しゴムは消えにくく、ほとんど使うことがありませんよね。

可燃ゴミやプラスチックとして焼却され、資源の無駄遣いになってしまいます。

PEFC認証とは?
不必要な伐採をしない、持続可能な森林管理が行われていることを国際的に証明するマーク。

こんな鉛筆はいかが?

1本でたくさん書ける鉛筆だから、自分のお気に入りを見つけたいもの。

環境への優しさと書きやすさにこだわった、こんな鉛筆はどうでしょうか?

ルモグラフ / STAEDTLER(ステッドラー)

ステッドラーの鉛筆(ルモグラフ)

PEFC認証のドイツ製の鉛筆。

引っかかりのないスムーズな書き味で、製図やデッサンによく使われています。「描きやすい、折れにくい」とその使いやすさはお墨付き。

日本の鉛筆より薄めなので、希望の硬度から1〜2段階あげると良さそうです。

柔らかめの木が使われているので削りやすい!

木物語 / トンボ鉛筆

トンボの鉛筆(木物語)

エコマーク、PEFC認証の鉛筆。

ナチュラルな木目と、すべすべとした優しい肌触りに癒されます。

たくさん鉛筆が必要な小学生のお子さんにも!

アルミの鉛筆キャップ

アルミ製の鉛筆キャップ

キャップは丈夫な金属製のものを!

アルミなら軽量ですし、子供っぽい印象になりません。

まとめ

万年筆と一緒に使えば、もうシャーペンとボールペンは必要ありません。

プラごみが減るだけでなく、頻繁に芯を補充したり、急なインク切れでイライラすることもなくなります!

万年筆ボールペンは使い捨てプラ!万年筆とインクボトルに切り替えよう