プラスチックの下敷きはPVC!なんと紙製があるって知ってた?

ノートと紙の下敷き

鉛筆とセットで使われる下敷き。

セルロイド(合成樹脂の一種)に始まり、今では石油ベースのプラスチック製がほとんど。

そんな中でも「紙製の下敷き」があるのはご存知でしょうか?

プラ製と違って、しっかりとした書き味を感じられます。

特に字を学習中のお子さんにはぜひ使ってみてほしい下敷きです!

プラスチック以外に選択肢のない下敷き

一般的な下敷きの材質って何なのでしょうか?こんなに大量生産しているのは日本くらいだそうです。

PVCだらけの下敷き

ほとんどの下敷きはPVC(ポリ塩化ビニル)が使われています。

PVCには内分泌撹乱作用があるフタル酸エステルが含まれており、焼却するとダイオキシンが発生します。健康にも環境にも大きな悪影響を及ぼすため、最も危険なプラスチックと言われているんです。

最近は環境への配慮からPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)の下敷きも出てきています。

PVCよりはマシですが、プラスチックの大量消費にはかわりありません。

それよりも石油に依存しない持続可能な商品を生み出せないものでしょうか。

景品・広告・記念グッズ…もう下敷きはもらわない!

景品や企業のプロモーションなど、外から入ってくる下敷きはもらわないこと。

下敷きにはキャラクターや写真、ロゴなど様々なデザインがありますよね。記念グッズとして大量に販売されることも多いです。

世界中で見ても、こういう習慣は珍しいんですよ。

紙製の下敷きがあった!プラ製よりグッドな書き味

紙製の下敷きの外観

とはいえ、鉛筆にはやはり下敷きがあった方が書きやすいですよね。

実はプラスチック以外に紙製のものがあるんです!書き心地がよく子供にこそ使わせたい一品です。

▶︎斎藤商事 はじめての下敷き 紙下敷きA4

筆記具別(鉛筆、万年筆、ボールペン)で比較

プラスチック(PVC)の下敷きと、紙の下敷きとで書き比べをしてみました。

筆記具は鉛筆、ボールペン、万年筆の3種類。

鉛筆

書き心地:プラスチックはツルツルと滑りやすい。紙製はしっかり書けて安定感がある。線はほとんど違いが出ない。

紙の裏側:どちらもボコボコせず同じ状態。

(上から紙製の下敷き・プラ製の下敷き・下敷きなしで書いた文字)

ボールペン

書き心地:同じ筆圧でも紙製の方が若干太くなる。

紙の裏側:どちらもボコボコせず同じ状態。

万年筆

書き心地:紙製は引っかかる感じ。プラスチックは滑って線をコントロールしにくい。

紙の裏側:どちらもボコボコせず同じ状態。

字の見た目より書き味に大きな違い!

見た感じは大差ないですが、紙製の下敷きは滑りにくく筆圧をコントロールしやすいと感じました。子供の頃から使えばとめ・はね・はらいが正しく身につきそう

万年筆は下敷きなしの方が書きやすいですね。欧米に下敷きがない理由がよくわかりました。

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水に濡れたらどうなる?

水への耐久性もチェック。

水滴を垂してみるとしっかり弾きます。すぐに拭き取れば元どおり。

5分ほどこのまま放置して拭き取ると、少し色があせてしまいました。

シミのようにはなりますが、使い心地は変わりません。

1枚目:水滴がついてすぐの状態
2枚目:5分後に拭き取ってすぐの状態(膨れ)
3枚目:5分後に拭き取ってしばらく経った状態(色あせ)

強度は大丈夫?

紙とはいえ、そう簡単には折り曲がりません!

しなっている紙の下敷き
結構な力を入れてこのくらいしなる

安価なペラペラのプラスチック下敷きの方が弱いです。

破ったり縦に裂いたりということもできません。丈夫です!

まとめ

子供の頃から馴染みのある下敷き。

学校教育で鉛筆が使われる日本独自の文具ですが、悲しいことにほとんどがプラスチック、しかもPVC製。

今あるものは大事に使うべきですが、健康のことを考えると早く手放したい気もします。

最も大切なのは、これ以上もらったり買ったりしないこと。

どうしても必要なら、ここでご紹介した紙製の下敷きをおすすめします♪