みなさんは「生理用吸水ショーツ」って聞いたことあるでしょうか?
月経カップや布ナプキンは使い方やお手入れに不安があって、手を出しにくいと感じている方も多いかもしれません。
そんな方にまず試してみてもらいたいのが生理用吸水ショーツ!
月経カップほど使い方にコツはありませんし、布ナプキンよりも高い吸収力があり、お手入れも難しくありません。
もちろん繰り返し使えるので、ナプキンやタンポンといった使い捨てプラスチックを減らしていけますよ。
ここでは基本的な使い方や選ぶポイントをご紹介!
価格帯別におすすめしたいショーツもたくさん載せていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生理用吸水ショーツとは?サニタリーショーツとの違い
生理用吸水ショーツとは、履くだけで経血を瞬時に吸収してくれるアンダーウェアのこと。
クロッチ部分(ショーツの股部分)には吸水性のある生地が何層にも重ねてられていて、ショーツ1枚でナプキン数枚分の吸収力があります。
吸水量は商品ごとに異なり、自分の経血量や使用するシーンなどを考えて購入する必要があります。
基本的にはショーツ1枚で過ごすこともできますが、多い日にはナプキンや月経カップなど他の生理用品と併用すると安心です。
もちろんショーツは洗って繰り返し使えるので、使い捨てナプキンの使用量がグンと減るのが最大のメリットになります!
今までのサニタリーショーツはクロッチ部分が二重になっていたり、防水加工もされたりしていますが、ショーツ自体に吸水力はありません。
一方、生理用吸水ショーツは速乾シート、吸水シート、防臭シート、防水シートなど様々な機能を持たせた生地が複数枚重ねられています。
ショーツ1枚で長時間経血を吸収し、蒸れにくくニオイも抑えられるのがサニタリーショーツとの大きな違いになります。
生理用吸水ショーツのメリット、デメリットをチェック!
とっても機能的な生理用吸水ショーツ。そのメリットとデメリットは具体的にどんなものがあるのでしょうか?
メリット
①プラごみが減る
生理用吸水ショーツは洗って繰り返し使えるのでごみが出ません。
また普通の日用のショーツ1枚でナプキン2〜3枚分の吸収力があるため(*1)、単純にそれだけのナプキンがごみにならずに済むということ。
日本人女性が1回の生理で使用するナプキンは平均20枚と言われています(anan News)。
1回の生理が5日間とすると、1日平均4枚のナプキンが必要。ということは、洗い換えも含めてレギュラーショーツ2枚あれば、ナプキンを半分減らせることになります(*2)。
残り半分のナプキンを再利用可能なアイテム(布ナプキンや月経カップ)にすると、プラごみゼロも可能になってきます!
(*1)メーカーやショーツのタイプによっても吸収量は異なります。
(*2)日中はナプキン1枚+吸水ショーツ、夜は夜用ナプキン1枚、という使い方を想定すると1日に必要なナプキンは2枚となり、半分に減らせます。
②蒸れにくい、かぶれにくい
使い捨てナプキンは時間がたつと蒸れたり、それによってかぶれ、痒みが起きやすいですよね。
防水加工された裏張り、中の高吸水ポリマー、肌に当たる部分も化学繊維とほぼ丸ごとプラスチックなので、湿気がこもってしまうんです。
生理用吸水ショーツはメーカーによっては肌に当たる部分が全てコットン100%だったり、こだわりの天竺素材やオーガニックコットンを使っていたりするものもあります。
クロッチ部分はナイロンやポリエステル、ポリウレタンといった化繊の布の層になっていますが、速乾性を持たせた商品が多く、ナプキンほど蒸れが気になりません。
③はき心地がいい
生理用吸水ショーツの生地は薄くて柔らかく、はき心地は良好!ナプキンをつけたときのゴワゴワ感のようなものはありません。
いつもより少し厚めのショーツを履いているような感じがするだけで、動きやすさは普段とほとんど変わりませんよ。
自分の体型にあったサイズを選んで、しっかりフィットするものを選ぶのがポイントです。
デメリット
①ニオイが気になる時がある
生理用吸水ショーツはメーカーによっては抗菌・防臭加工がされていますが、それでも長時間履いているとニオイが気になることがあります。
特に、暑い日や運動するときなど、普段より汗をかきやすい日は蒸れも気になってきます。
履き替えるのが難しい場合は、ニオイが気になりだす前に布ナプキンや軽い日用のナプキンを当てるなど、ちょっとした対策を考えておくと安心です。
②絶対漏れない、というわけではない
これはどの生理用品にも言えることですが、漏れる心配がゼロ、というわけではありません。
生理用吸水ショーツの吸水力に「ナプキン◯枚分」とありますが、これはあくまでも生地単体の性能。
実際にはそこに体重がかかったり、同じ姿勢で一部分だけに経血が集中したり、といったことがあります。
特に多い日は他の生理用品と組み合わせたり、可能なら履き替えたりすることも必要になってきます。
③価格や枚数によっては経済的とは言えない
吸水ショーツだけで生理を乗り切ろうとすると、ある程度枚数が必要になってきます。
平均的なショーツの価格としては、レギュラータイプは1枚4,360円、フルタイプは1枚4,900円ほどになります(*4)。
それぞれ2枚ずつ購入すると合計18,520円。これは51回分の生理でかかるナプキンの平均金額と同じになるので、だいたい4年間で元が取れる計算になります(*5)。
ただ、古くなってくると吸水力も落ちてくるため、数年に1度は買い替えが必要になってきます。そう考えると、コスト的にはナプキンと比べてそこまでお得感は得られないかもしれません。
経済性を重視するなら、吸水ショーツは補助的に考えたほうが良さそうです。
その代わり、1つでもっと長く使える月経カップをメインにして、吸水ショーツは2枚ほどあれば機能的には十分ですし、コストももう少し抑えられると思いますよ。
(*4)3,000円以上5,000円未満の4商品の平均。
(*5)普通の日用のナプキン:1枚15円(mybest)、夜用ナプキン:1枚36円(mybest)。1回の生理で平均20枚のナプキンを使用(anan News)。そのうち3回(1、2、3日目の夜)を夜用ナプキンとすると、1回の生理でかかるナプキンの平均金額は363円。ナプキンは2022年4月時点の商品とその価格を参考にしました。
生理用吸水ショーツの使い方「月経カップとの併用が安心・ごみゼロで最強」
あえて説明するほどでもないかもしれませんが、基本的な使い方はショーツをそのまま履いて、最後は水かぬるま湯で洗って洗濯するだけ!非常にシンプルです。
具体的にはこんな感じで活用するといいかと思います。
- 生理が始まりそうな時に。
- 終わりかけの数日間に。
- 経血が多い日はナプキンや月経カップと合わせて履く。
- 生理以外にも、尿もれやおりものが気になる時に。
個人差はありますが、一番悩むのが漏れが心配になる2〜3日目。
試しに3日目(一日家にいる時)にショーツ1枚で過ごしてみたところ、残念ながら漏れてしまいました。。
そんなに動いたりしなくても同じ姿勢でパソコン作業などしていると、1部分に経血が集中するせいか半日くらいで限界に。
おすすめは月経カップとの併用です。
月経カップだけでももちろんいいのですが、やはり多い日は漏れてしまうことがよくあるのでナプキンを当てていました。そこを吸水ショーツにしたところ大正解!
せっかく月経カップをつけているのに、ナプキンのごみや蒸れに少なからず悩まされていたのが完全になくなりました。(長時間外出する時はまだナプキンを使うこともあります。でも滅多にはないです。)
夜は月経カップ+お尻全体をカバーする夜用のショーツを着用すると完璧。
いつ生理がきても余裕で過ごせ、しかもごみが全く出なくなったのが大きな変化でした!
\ 月経カップを詳しく知る! /
月経カップで生理をプラスチックフリーに!おすすめ3種 月経カップの上手な使い方・ヒント&ユーザー8人が教えてくれたこと生理用吸水ショーツの洗い方「基本的に水で手洗いするだけ」
吸水ショーツの洗い方は、基本的に水かぬるま湯で手洗いし、ネットに入れて洗濯機で洗って乾かします。
お風呂に入るタイミングで一緒に洗うと手間がありません。汚れが出なくなるまで手で優しく押し洗いします。
あとは洗濯ネットに入れて、翌朝ほかの洗濯物と一緒に洗濯機にかけ、乾かします。
商品の素材によってお手入れ方法も少しずつ異なってきます。説明書をよく確認してくださいね。
【基本的なNG事項】
- 乾燥機にはかけないこと。
- 柔軟剤、漂白剤は使わないこと。
- 熱いお湯で洗わないこと。
生理用吸水ショーツの選び方「吸水量・サイズ・形・お手入れ」
吸水ショーツを選ぶときにチェックしておきべきポイントは4つ!
【吸水量】経血量と使用シーンを考える
同じレギュラータイプでもメーカーによって吸水量は様々。少ないものだと10mlほどで、多いものは100mlを超えるものも。
目安として吸水量が60ml以上、クロッチ部分の生地が5層以上になるとかなり性能が高い部類になります(お値段もそれなりにします)。
また夜用タイプ、スポーツタイプ、スリムタイプといったシリーズもあり、それぞれ吸水量も変わってきます。
生理のはじめや終わりかけだけ使いたいのか、家にいる日だけ使いたいのか、生理期間を通してフルで活用したいのか、使う頻度やその時の経血量をイメージしてみてください。
まずはレギュラーを試して、次は夜用(または洗い換えにレギュラーをもう1枚)など少しずつ広げて行くのもいいと思います。
【サイズ】体にぴったりフィットするものを選ぶ
サイズはできるだけ体にフィットするものを選びます。余裕をもってワンサイズ大きめを選んでしまうと、漏れやごわつきの原因になってしまいます。
多くのメーカーで幅広いサイズが用意されています。ジュニアにも対応するXSサイズもありますので、小学生のお子さんにと考えている方もぜひチェックしてみてください。
【形】ハイウェストやヒップハンガーなど
生理用吸水ショーツは形も様々。
ローウェストなパンツに合わせられるヒップハンガー、腰回りにしっかりフィットするボクサーや、お腹の冷えを防ぐハイウェスト、タイトな服装に響きにくいレースタイプなどなど。
服装や履いた時の安心感で好みの形を選んでみてください。
【お手入れ方法】水洗い、アルカリ水洗いなど
メーカーによって推奨されている洗い方は少しずつ違ってきます。
基本的には水やぬるま湯(40℃以下)で洗えるものが多いですが、中にはアルカリ水洗い(重曹やセスキ炭酸ソーダなど)が必要なものも。
生理期間中に毎日のように着用するなら、お風呂ついでに洗えるよう水やぬるま湯だけでお手入れできるものが簡単でおすすめです。
汚れ落ちが不満な場合はアルカリ洗剤を適宜使用するのもいいですが、商品によってはアルカリ洗剤は使えない素材もあります。
必ずお手入れ方法を確認してくださいね。
【価格別】おすすめの生理用吸水ショーツ!プラなし包装も♪
ここではおすすめの吸水ショーツをご紹介!
ブランドごとに吸収量や機能性、はき心地へのこだわりをまとめてみました。
洗いかえも入れて3枚は必要と言われます。お財布と相談しやすいように、価格帯(2022年5月現在の価格)でおすすめを分けてみました。
一つの参考にしてみてくださいね。
【5,000円〜】多い日に活躍!5層以上で高い吸収力
ここでご紹介する3つのショーツはどれも日本製。5層以上で高い吸収力を持っています。
はき心地もそうですが、繰り返し使用しても機能性が損なわれにくいのが特徴。初期投資は他のブランドよりかかりますが、快適さは長く続きます!
Nagi
Nagiのスタンダード、フルは安心の5層構造。Made In Japanの吸水ショーツです。
肌に当たる面から速乾シート、吸収シート、防臭シート、防水シート(2枚)という仕組みになっています(スリムは防水シート1枚の4層)。
吸水シートは30秒で水分の97.2%を吸水するという優れもの。防水シートにも独自の積層構造が取られ、より漏れにくい作りになっています。
スタンダードの吸水量は60mlで、ナプキンおよそ6枚分。お尻全体をカバーするフルは105mlの吸水量となっています。
パッケージにも工夫が!
1つはプレゼントにもぴったりなおしゃれな紙筒。プラスチックを一切使わずに届けてくれます。
もう1つはオプションで「簡易包装」にも対応。ボール紙と薄い紙だけのシンプルな包装です。
吸水量:60ml(5層)※スタンダード
機能:速乾吸収、抗菌防臭
サイズ:XS, S, M, L, XL
シリーズ:スタンダード、フル、スリム、スポーツ
お手入れ:ぬるま湯で洗う(アルカリ洗剤NG)
Bé-A(ベア)
Bé-A(ベア)のシグネチャーショーツの吸水量はなんと120ml!
5層構造のうち2層が吸水機能を持っていて、中央部分に液体を集めるためのステッチが入っています。
30回洗濯しても吸水力が劣ることがないという、国内製造のすごいショーツです。
夜用のウルトラヘビー&ナイトは吸収体面積がシグネチャーショーツの約1.5倍。吸水量は150mlにもなります。
ベアのショーツのもう1つの特徴は「ぬくもり設計」。
テラヘルツ波(1秒間に1兆回振動:超遠赤外線に相当)を放出するテラヘルス鉱石をパウダー化し、腹部の生地へプリント。お腹周りがすっぽり包まれて、冷えから守ってくれます。
そのほか、一番汚れやすい吸収体を洗いやすくするセパレート構造が取られていたり、お手入れへの配慮もされています。
パッケージにはFSC認証の紙やリサイクルペーパーが使用されていますよ。
吸収量:120ml(5層)※シグネチャーショーツ
機能:抗菌防臭、ぬくもり設計
サイズ:XS, S, M, L, XL
シリーズ:シグネチャーショーツ、ウルトラへビー&ナイト
お手入れ:水またはぬるま湯で洗う
ナチュラムーン
ナチュラムーンの吸水ショーツは、肌に当たる部分すべてにオーガニックコットンのベア天竺素材を使用。伸縮性を持たせるためポリウレタンが5%入っています。
抗菌消臭シート、高吸収・消臭シート、防水シートなどコットン生地を含めて7層構造。クロッチ周りは防水布でガードされ、漏れにくい構造になっています。
吸収量は55mlで、ナプキンと併用しやすいように羽がしまえる二重構造になっています。
ショーツはすべて国内製造。ゴムや縫い目が肌への刺激にならないよう、細部まで丁寧に作られていますよ。
吸収量:55ml(7層)
機能:抗菌防臭
サイズ:M〜L、L〜LL
シリーズ:オーガニックコットン吸水ショーツ
お手入れ:水またはぬるま湯で洗う
【3,000円〜5,000円未満】新開発の吸収素材が気になる!
ここでのおすすめブランドは2つ。
どちらも高い吸収力を持った新開発素材を使い、薄さやはき心地の良さを追求しています!
Rinē(リネ)
Rinē(リネ)のショーツは4層構造の薄型なのに、レギュラーで60ml、フルで110mlの吸収量!
新開発されたハニカム構造の吸収シートが経血をぐんぐん吸収します。
この吸水シートは天然成分で抗菌・防臭処理されていて、化学薬品は一切使っていないそうですよ。
肌に触れる部分のメイン素材は、天然の木材を原料に作られるテンセルという素材でできています。
伸縮性や吸湿性、速乾性が優れていて、薄さと吸水力、はき心地の良さを兼ね備えた吸水ショーツです。
また、発送時のパッケージはすべて紙製。テープを使わない梱包資材も取り入れていますよ。
複数枚をセットで購入するとお得になる特典もありますよ♪
吸収量:60ml(4層)※レギュラー
機能:吸水速乾、抗菌防臭
サイズ:XS, S, M, L
シリーズ:レギュラー、フル
お手入れ:ぬるま湯で洗う
Sheepeace
生理中でもリラックスして過ごせるよう、はき心地にこだわったSheepeaceの吸水ショーツ。
吸収体には木綿の7倍の吸湿力を持つBELL OASIS©️を採用。消臭能力が高く、圧力を加えても水分がしみ出しにくい素材です。繰り返し使っても性能はほとんど変わらないそうですよ。
吸水面の肌に触れる面には細かな凹凸のある吸水速乾繊維(アクアホール®️)が使用されています。
凹部で瞬時に経血を吸収し、肌の冷えを防止。凸部の撥水加工でサラサラ感を保ちます。
「サステナデイズ吸水ショーツ」の吸水量は軽い日にちょうどいい約30ml。
肌に触れる部分はシルクのような肌触りのテンセル素材(持続可能な方法で採取される天然の木材が原料)、クロッチ部分はコットン100%です。
「Candymoon©️ 吸水ショーツ」の吸水量は約50ml。
コットン素材をメインにした生地で、鼠径部など締め付けないようどこにもゴムが使われていません。
クロッチ部分はウィングポケットがあるので、多い日はナプキンとの併用もしやすい作りになっていますよ。
どちらもソフトブラとセット購入することもできます。
吸収量:50ml ※Candymoon©️ 吸水ショーツ
機能:吸水速乾、抗菌防臭
サイズ:M, L, LL
シリーズ:サステナデイズ吸水ショーツ、Candymoon©️ 吸水ショーツ
お手入れ:アルカリ洗剤を溶かしたぬるま湯でつけ置き洗い
【1,000円〜3,000円未満】ユニクロやGUも人気!
生理用吸水ショーツがどんなものか試してみたい、とりあえず軽い日だけでも履いてみよう、という人におすすめのショーツ。
低価格なものほどはき心地がイマイチなことがあるので、商品レビューで確認しておくと失敗が少ないですよ。
Bambody
オーストラリア発のBambody。
アクティブな動きでもズレやもれを気にしないでいいように、バレエ用品専門店が考案した吸水ショーツです。
デザインもスポーティでかっこいい感じ!
生地の90%は竹繊維のレーヨンで、シルクのような滑らかさが特徴です。
4層構造で、吸収量は30ml。多い日は他の生理用品と組み合わせた方がいいですが、少ない日(4日目以降や始まりそうな時)には1枚で過ごせた、という人がレビューでは多かったですよ。
はき心地についても蒸れを感じにくく、肌触り、締め付けも特に問題ないようでした。
この価格帯では機能性、はき心地ともに納得の1枚ではないでしょうか!
吸収量:30ml(4層)
機能:ー
サイズ:XS, S, M, L, XL
シリーズ:レギュラー、ハイウェスト
お手入れ:ぬるま湯で洗う
ユニクロ
ユニクロからは、速乾性の高いエアリズム素材を使った「エアリズム吸水サニタリーショーツ」。
クロッチ部分は3層構造で約30〜40mlの吸収力がありながら、価格は1,990円とリーズナブル。
吸水ショーツがどんなものか試してみたい人には手に取りやすい価格ですよね。
肌に当たる面は速乾・消臭機能のあるドライ生地、その下に吸水シート、防水フィルムという構造。ウエストまですっぽり包まれ、縫い目のないシームレスな作りになっています。
またお尻側の防水シートはウエストくらいまであるので、寝姿勢でも安心です。
公式サイトのレビューでは、多い日は心配なのでナプキンと併用するか(羽根つき対応)、軽い日に使う人が多いよう。「はき心地がいい」と好意的な感想も多かったですよ。
吸収量:30〜40ml(3層)
機能:ドライ、抗菌防臭
サイズ:XS, S, M, L, XL, XXL, 3L
シリーズ:エアリズム吸水サニタリーショーツ
お手入れ:水で洗う
GU
GUからも吸水ショーツ「トリプルガードショーツ」が出ています。
クロッチ部分は3層構造。抗菌消臭機能付きの生地で、約15〜20mlの吸収量があります。
吸収力はそこまでないものの、おりものや軽い尿もれなど生理以外にも十分使えそうです。
驚きなのは1枚たったの990円。本当に吸水ショーツとして使えるのか心配になる価格ですよね。。
公式サイトのレビューをみると、多い日は避けて、だいぶ軽くなってから(または始まりそうな時に)使うという人が大部分を占めていました。そういった使い方なら吸水性は問題ないようです。
ただ、縫い目が気になったり、締め付けがある、乾きにくいといった感想もちらほら。
はき心地という面からは価格相応、といったところかもしれません。
吸収量:15〜20ml(3層)
機能:抗菌防臭
サイズ:S, M, L, XL
シリーズ:トリプルガードショーツ
お手入れ:水で洗う or セスキ炭酸ソーダにつけ置く
【Nagi】のスタンダード・フルを試してみました!
以前から月経カップをメインで使っていました。
多い日や夜はどうしても漏れてしまうことがあるので、布ナプキンや使い捨てナプキンを組み合わせていました。
ひどいときには1日に何回かショーツや布ナプキンを変えたり、夜中に起きて月経カップを洗ったりすることも。
多い日でも月経カップだけで過ごせたら本当に楽だろうし、使い捨てナプキンをもっと減らしたい!という気持ちから生理用吸水ショーツを試してみました。
購入してみたのは「Nagi」。スタンダードとフルを1枚ずつ揃えました。
素材はナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、綿。伸縮性のあるさらっとつるっとした生地です。
クロッチ部分は5層構造で、肌に当たる面から順に、
「速乾シート」
30秒で97.2%の水分を吸水。肌に触れる水分は通常の生地の約1/5程度。
「吸収シート」
生地の膨張感を抑えながら吸収。
「防臭シート」
Ag(銀)配合の繊維でニオイの原因となる菌の増殖を防ぐ。(10回の洗濯でも効果が持続)
「防水シート」(2枚)
折り込むように重ねられた独自の積層構造で従来より吸水力アップ。
と多い日も安心の作りになっています。
Nagiのパッケージは全て紙製というのもプラ削減には見逃せないところ!
通常のおしゃれな紙筒バージョンも素敵ですが、今回は簡易包装を選んでみました。
なんと潔い。ボール紙の箱に紙だけで包まれた商品が入っているのみ。梱包の片付けも楽!
スタンダード
スタンダードの吸水量は約60ml(ナプキン6枚分)。
吸収体の長さは約27cm(実測)で、お尻の半分あたりまであります。
自分の経血量からいうと、2〜3日目以外はこれ1枚で一日過ごせました!少ない日は夜に履いて、寝姿勢でも使えましたよ。
サイズはMを選びました。しっかりフィットして横からの漏れはなし。鼠径部の圧迫感もなく、普段通り過ごせました。
瞬時に吸水されるせいか、べたつきやひんやり感もほぼゼロで快適!
ただ、吸水量が限界に近づくと吸収力が落ちるので、ずっとサラサラ、というわけではなかったです。
蒸れやニオイは1日履いていても気にならなかったですが、気温の高い日は要注意。
5層構造で厚みがあるため、どうしても暑い日(良く動いて汗をかきやすい日も)は蒸れやすくなる感じがしました。
お手入れもそんなに難しくありません。
お風呂に入るついでにぬるま湯で優しく押し洗い。水気を絞って、洗濯ネットに入れて洗濯機へ。翌朝、他の洗濯物と一緒に洗濯するだけ。簡単です!
(手洗いが面倒、という声も聞きますが、私としてはナプキンがいっぱいになったサニタリーボックスの片付けの方が不快で面倒に感じます^^;)
フル
ウエストまですっぽり包まれるフル。
吸収量は約105mlで、吸収体の長さはなんと約41cm(実測)!ウエスト位置まで伸びていて、多い日の夜でもとても安心感があります。
2日目の夜にこのショーツだけ、というのを試してみたかったのですが、私の場合2日目の量が極端に多いため、月経カップと併用しました。
今まで月経カップだけだと、夜中に一度トイレで中身を捨てても漏れることが多かったんです。なので、夜だけ使い捨てナプキンは手放せませんでした。
ですが、フルのおかげで漏れた経血もしっかり吸収!たまに横漏れすることもありましたが、パジャマやシーツに付くほどではなかったです。
多い日でなければ、月経カップなしでショーツだけで一晩過ごせました。
もう途中で起きることも、使い捨てナプキンに頼ることもなくなって本当に快適!(前回買ったのはいつだっけ?というほど)
朝起きてすぐ洗えない時は水を張ったバケツにつけておいて、お風呂に入ったときに洗っています。
ほとんど漏れずに不快感もない時は、普段のショーツと同じように起きてからもそのまま履いて問題ないですよ^^
まとめ
いかがでしたか?
1枚でナプキン数枚分の吸収力を持つ生理用吸水ショーツ。普段のショーツのように履くだけで、誰でも使い捨てナプキンの消費を減らせる画期的アイテムです!
各メーカーとも素材や吸収力、はき心地など様々。まずはどんな使い方をしたいか具体的にイメージしてみて、ここでご紹介したショーツを参考に選んでみてください。
選ぶポイントは吸収量、サイズ、形、お手入れ方法。メーカーによってはプラごみ削減のため、紙パッケージを採用しているところも!
生理期間を通じてフル活用したい場合は枚数が必要なので、それなりに費用もかかります。軽い日、多い日で機能性(価格)にメリハリをつけて選んでもいいですね。
無理なく使い捨てナプキンを減らす手助けになれば幸いです。