NHK「クローズアップ現代+(プラス)」さんの取材を受けました。
番組では、実際にディレクターさんが自らノープラ生活(プラスチックを全く使わない生活)を実践。ご自宅から全てのプラスチックを運び出し、そこで生活してみるというものです!
参考 池上ディレクターの「ノープラ」日記クローズアップ現代+
歯ブラシや髭剃り、メガネに至るまで全て没収。当然ですがそのままでは生活がままならず、プラスチックフリーなものを探し回って毎日をなんとか乗り切られていました。
それでも5日目くらいには「もうそろそろ限界!」ということで、日常生活でプラスチックを使わず生活する方法について取材にいらっしゃいました。
当日は雨降り。なんとディレクターさんはタオルを頭に乗せているだけ…!傘がプラスチックだからです。さらに足元は雪駄(せった)を履かれていて、「無礼な格好で申し訳ございませんっっ!」で取材がスタートしました。
完全なノープラ生活は不可能!ポイントは「使い捨てを減らす」こと
当然ですが、生活から全てのプラスチックを排除することは不可能です。
なぜなら、プラスチックは電化製品や車の部品・内装といったものには不可欠で、軽量化や電気を絶縁し安全性を確保するという目的でも使われているからです。また、日用品でもプラスチック以外の素材では現状手に入らないものも多くあります。
取材中によく聞かれたことは、
「どこまでプラスチックを使ってもいいのか?線引きは?」というもの。
プラなし生活としての答えは、
- まず使い捨てプラスチックは徹底的に使わないようにする。(ペットボトルやレジ袋、使い捨て容器、キッチン・お掃除グッズなど)
- パッケージなど一部にプラスチックが使われていても、多用途&長持ちすることでトータル的にプラごみが減ればOK。(重曹やクエン酸、タッパー、馬毛の歯ブラシ、石鹸など)
- マイクロプラスチックが発生するものは極力避ける・手放す。
- 健康への危険性が高いPVC(ポリ塩化ビニル)は極力避ける・手放す。
こういった観点で、実際にどんなものをどう使ってプラなししているのか、Yoko Kogaの自宅をご案内しました!
キッチン・お掃除・パーソナルケア用品を中心にアイテム紹介
生活に一番関わってくるキッチン・お掃除・パーソナルケア用品に特に関心を持ってくださっており、そちらを中心にアイテムの紹介を行いました。
キッチン
- 水切りネットやビニール袋を使わない生ごみ処理の方法(新聞紙のごみ袋)
- ラップを使わず食品を保存する方法(ガラス製タッパー・ミツロウラップ・シリコーンの保存容器)
- 浄水カートリッジを使わず美味しい水を作る方法(備長炭)
- プラスチック製のスポンジを使わない方法(セルローススポンジ、びわこふきん)
- 食器洗い洗剤を買わずに洗う方法(粉石鹸の使い回し)
- マイボトル(Hydroflask, Kleankanteen, KINTO, Swellなど)の紹介
- 自作のダンボールコンポストの紹介
ミツロウラップは「これ布なんですか!?作ってみたい」と意外にも好評!作り方や材料をお教えしました♪
「本当にラップを使ってないのか冷蔵庫の中を見てもいいですか…?」と聞かれたので、ちゃんとお見せしました。汗
お掃除
「よく売っている重曹・クエン酸の袋はプラスチック包装されていますが…」と質問を受けましたが、色々な用途に活用でき結果的にプラごみが減るためOKとしました。
パーソナルケア
竹歯ブラシに感動のディレクターさん。それもそのはず、今は指に巻いた布に石鹸をつけて歯磨きをされていて、「今まで虫歯がないのが自慢だったのに…」と。これで歯が磨けますと喜んでいらっしゃいました。
おわりに
最後は対面でのインタビュー。(緊張!)
4時間みっちりの取材でした。ディレクターさんのノープラ生活は番組放送までしばらく続くそうで、当面必要なアイテムをメモしてお帰りになりました。
足元の悪い中、東京から遠く離れたKoga宅までお越しいただきありがとうございました!