「歯磨き粉&マウスウォッシュ」も脱プラ!DIYで作る簡単レシピ

手作りの歯磨き粉とマウスウォッシュと竹歯ブラシ

歯磨き粉をプラスチックフリーにしたいけど、どこを見てもプラスチックのチューブばかり!

マウスウォッシュなんて、立派なプラスチックボトルのオンパレードですよね。

でも大丈夫です。歯磨き粉やマウスウォッシュは、誰でも簡単に脱プラできます!

準備するのは4つの材料と容器のみ。混ぜるだけのシンプルレシピなので時間もかかりませんよ。

身体と環境にも配慮された歯磨き粉もご紹介します!

プラスチックフリーで安全な歯磨き粉&マウスウォッシュを作る!

パウダー状の歯磨き粉と竹歯ブラシ

自分で作ることで、パッケージのプラごみを消費を最小限に抑えることができます。

また多くの市販品には人工甘味料や合成界面活性剤など、気がかりな添加物がたくさん。

ここでは、自然素材だけで作る歯磨き粉とマウスウォッシュのレシピをご紹介します!

【歯磨き粉】ホワイトカオリンで優しく歯磨き

ホワイトカオリン(ホワイトクレイ)の歯磨き粉。

汚れを吸着し、殺菌作用やホワイトニング効果も期待できるんですよ。 マイルドな研磨力で歯にも安心です。

①「カオリン × 植物性グリセリン」タイプ

▼動画で作り方をチェック!


https://youtu.be/LVZXbRLuaEc

\ 材料 /

  • ホワイトカオリン:大さじ2
  • 水:小さじ1
  • 植物性グリセリン:小さじ1弱
  • ミントの精油:3滴~(お好みで)
  • 小さな容器(金属製でないもの)

作り方は、容器の中ですべての材料を混ぜるだけ。

分量はあくまで目安です。甘みが欲しい時はグリセリンを多めに。

好みのペースト状になるよう水の量を調節してみてください!

植物性グリセリンタイプの歯磨き粉の材料
材料。右から時計回りに、ホワイトカオリン、ミントの精油、植物性グリセリン、水。グリセリンは植物性のを使用してください。
出来上がった植物性グリセリンタイプの歯磨き粉
味は市販の歯磨き粉と似ています

▼この記事で使っているカオリン・植物性グリセリン・ハッカ油はこちらです♪

植物性グリセリン 160g 濃グリセリン 【手作り化粧品原料】
自然化粧品研究所

②「カオリン × ココナッツオイル」タイプ

ココナッツオイルは抗菌、歯茎の強化、抗炎症作用がある天然オイル。

甘い香りがするので、好き嫌いが分かれるところでもあります。(筆者は大好きです!)

\ 材料 /

  • ホワイトカオリン:大さじ1
  • ココナッツオイル:大さじ2
  • ミントの精油:3滴~(お好みで)
  • 小さな容器(金属製でないもの)

全ての材料を容器に入れて混ぜるだけ!

分量はあくまで目安です。好みのペースト状に調整してみてください。

ココナッツオイルタイプの歯磨き粉の材料
出来上がったココナッツオイルタイプの歯磨き粉
WECKの蓋を背中合わせに重ねるとちょうどいい容器に。

▼この記事で使っているカオリン・ココナッツオイル・ハッカ油はこちらです♪

手作り歯磨き粉の注意点

  • 少なめに作って、なるべく早く使い切るようにしてください。
  • グリセリンは「植物性グリセリン」を使ってください。
  • 少量で十分磨けます。毎回の使用量は歯ブラシの先にちょんとつける程度でOK!
  • 重曹のレシピもありますが、研磨力が強いため毎日の使用にはお勧めできません。

【マウスウォッシュ】重曹とミントでお口さっぱり!

重曹うがいは口臭や虫歯予防に効果的!

口の中が酸性に傾くと、口臭や虫歯のリスクが高まります。重曹は弱アルカリ性。重曹うがいをすることで、口内を中和できるんです。

作り方の動画はコチラ▼


https://youtu.be/fpRCVJIyTeg

\ 材料 /

  • 一度沸騰させた水:100ml
  • 重曹(食用):小さじ1杯程度
  • ミントの精油:5滴
  • ティーツリーの精油(あれば):1滴

すべての材料を混ぜるだけ!重曹はきれいに溶かしきってください。

使い方はコップにマウスウォッシュを少量注ぎ、必要なだけ水を入れて30秒ほど口の中をゆすぎます。

マウスウォッシュの材料
ガラス瓶は100円ショップで購入

▼この記事で使っている重曹・ハッカ油・精油・ガラス瓶(類似品)はこちらです♪

手作りマウスウォッシュの注意点

  • 重曹は食品グレードのものを使ってください。
  • なるべく1週間ほどで使い切ってください。
  • 重曹はしょっぱいです。特にお子様や塩分を控えている方は誤って飲み込まないよう注意してください。

【紙・再生プラスチック100%】持続可能なおすすめ歯磨き粉

パッケージがリサイクル可能で、成分もナチュラルな歯磨き粉をご紹介します。

LUSH(ラッシュ)の歯磨き用タブレット『トゥーシータブ』

ラッシュの歯磨き用タブレット

LUSHの歯磨き用タブレット!

容器は使用済みの自社ボトルをリサイクルした、再生プラスチック100%

ラムネのようなタブレットが50g(約80粒)入っており、1回の歯磨きに1粒使用します。

\ 使い方 /

  1. タブレット1粒を口に入れて歯で砕き、水で濡らした歯ブラシで磨きます。
  2. 磨き終わったら吐き出して、口をゆすいでください。

磨くとすぐに泡立って、あっという間に口の中がブクブクに!スペアミントのスーーッとした清涼感とネロリのすっきりとした香りも爽快。普通の歯磨き粉と同じような感覚です。

もっと少ない泡立ちで磨きたい場合は、「タブレットを半分に割る」という人も。

ラッシュの歯磨き用タブレットのボトルの後ろ側にある原材料表示

この「Dirty」というシリーズはスペアミント。他に2種類のミントオイルを配合した「Miles of Smile」と、炭入りの「Boom!」があります。

個人差はありますが、Dirtyはちょっと辛いくらいのミントと若干のピリピリ感がありました。レビューによると、同じミントでも「Miles of Smile」は刺激が少ないそうですよ。

洗面所のラックの中に収納されているラッシュの歯磨き用タブレット

洗面所の狭い棚においても邪魔にならずスマート!旅行に持っていっても、砕けることもなく持ち運びやすかったです。

空きボトルはLUSH店舗で回収しています

容器5つでフェイスマスク1つと交換してもらえる特典もあるので、ぜひリサイクルにご協力ください。

参考 Dirty トゥースウォッシュLUSH

THE HUMBLE CO(ハンブル)の歯磨き粉『NATURAL TOOTHPASTE』

スウェーデンのオーラルケア商品を手がけるハンブル。

原料やパッケージの素材にこだわった、健康で持続可能な商品を歯科医師監修のもと多数生み出しています。

ハンブルの6種類の歯磨きペースト

バリエーション豊かな歯磨き粉。ミントのほかココナッツやシナモン、ジンジャーといったユニークな顔ぶれ。

ハンブルの歯磨き粉のチューブのアップ
ところどころ黒い点々が見える。手触りも少しざらっとしている。

パッケージは使用済みチューブを原料に作られています。また、より薄く作ることで、使用するプラスチックを最小限に抑える工夫も。

ココナッツ風味のハンブルの歯磨きペーストを竹歯ブラシに乗せている様子

こちらはココナッツ風味のペースト。素材の色が歯磨き粉の色になっています。

泡立ちはなく、とてもマイルド。シナモンも試してみましたが、どちらも自然な風味。人工的な味などなく、磨いた後はすっきり感があります。

キッズ用のハンブルの歯磨きペースト

こちらは6歳以下の子供用。

キッズ用のハンブルの歯磨きペーストのチューブから中身を少し出している様子

こちらは普通の歯磨き粉と同じような真っ白のペースト。優しいいちご風味です♪

※この歯磨き粉は、現時点(2020年9月)でHumble公式サイト海外のAmazonでのみ購入可能です。
※子供用も大人用もフッ素が配合されています。

THE HUMBLE CO(ハンブル)の歯磨き用タブレット『TOOTHPASTE TABLETS』

ハンブルの歯磨きタブレット

こちらもハンブル。タブレットタイプの歯磨き粉です。

パッケージはリサイクル可能な紙。60粒入りです。

\ 使い方 /

  1. タブレットを歯で砕き、水で濡らした歯ブラシで磨きます。
  2. 磨き終わったら吐き出して、口をゆすいでください。

泡立ちはなく、ミントの香りとほのかな甘みでとてもマイルド!

ハンブルの2種類の歯磨きタブレット

左は”WITH FLUORIDE”(フッ素あり)、右は”FLUORIDE FREE”(フッ素なし)。

どちらも注意書きには”Not suitable for children under 7 years.”(7歳未満の子供は控えること)とあります。

※この歯磨きタブレットは、現時点(2020年9月)でHumble公式サイト海外のAmazonでのみ購入可能です。

\ ハンブルのアイテムいろいろ! /

ハンブルのオーラルケアグッズTHE HUMBLE CO.(ハンブル)でできる、エシカルな口腔ケア!

プラスチックまみれな歯磨き粉&マウスウォッシュ

ドラッグストアに陳列された歯磨き粉

市場に出回っているたくさんの種類の歯磨き粉。

どれもプラスチックのチューブにキャップ!さらにキャップが開かないよう、フィルムでカバーされています。

外箱に入っている商品も多いですよね。開けたら捨てるだけの箱に、何の意味があるのでしょうか。もはや広告のためとしか思えません(TWILAB / なぜ歯磨き粉は箱に入って売られているのか)。

ドラッグストアに陳列されたマウスウォッシュ

マウスウォッシュもプラスチックだらけ。どれもこれも立派なボトルに入り、「売上No.1!」などの宣伝文句が書かれたシールまで貼ってある始末。

毎日使うものなのに、プラスチックまみれの商品以外に選択肢がありません!

市販の歯磨き粉にマイクロプラスチック

化粧品に含まれるマイクロビーズ

すでにご存知かと思いますが、歯磨き粉の研磨助剤として「マイクロビーズ」(5mm以下の固形プラスチック粒子)がつい最近まで使用されていました。

排水されたマイクロビーズは、下水管を通って廃水処理施設へ。

あまりにも小さいので施設内では除去できず、そのまま海に流れ出ます。

マイクロビーズが海の食物連鎖に入り込む可能性があること、また人体への影響が懸念されたことから、2014年ごろから世界中で大きな問題に。

国内メーカーもその対応を迫られ、2018年末までに(ついこの間!)歯磨き粉や洗顔料のマイクロビーズは廃止または代替素材に切り替わりました。

ただし、化粧品については微細なプラスチックが今でも多くの商品に含有されています(化粧品成分オンライン / PETとは…成分効果と毒性を解説)。

まとめ

日本ではプラスチックのパッケージ以外に選択肢がなかなかない歯磨き粉&マウスウォッシュ。

自然素材で手作りしたり、プラスチックの消費に配慮した商品を選んだりすることで、プラごみを減らす方法をお伝えしました。

毎日口にするものだから、パッケージだけでなく成分にも気をつけたいですよね。

手作りならどちらも叶いますが、難しければまず市販品で成分を重視して選ぶのもいいと思います。

少しずつ意識と習慣が変わっていきますよ。

参考:Milena Glimbovski, Ohne Wenn und Abfall: Wie ich dem Verpackungswahn entkam、ナチュラルライフ