口臭対策に舌磨きをする人が増えていますね。
でも舌磨きグッズって使い捨てプラスチックがほとんど!歯ブラシのように古くなったらその都度ごみになってしまいます。
ここでは繰り返し使える「銅の舌クリーナー」や「竹の舌ブラシ」をご紹介♪
家にあるもので舌ケアする方法もお伝えしているので、ものを増やさずに今すぐ試せますよ!
舌磨きの効能は?
舌磨きはどうして口臭予防に効果的なのか、そもそもなぜ口臭がするのか詳しく説明します。
「舌苔」の除去で口臭を予防できる!
舌をベーっと出すと、白い苔のようなものがありませんか?
これは「舌苔(ぜったい)」といって、食べかすやはがれた粘膜がかたまりになったもの。
舌の表面には「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」という小さい突起がたくさんあります。そこに食べかすやはがれた粘膜がたまって、細菌が繁殖。
健康的な人の口臭の原因の多くは、この舌苔や歯の間にたまった歯垢と言われています。
ですので、舌苔のケアは口臭予防に効果的なんです。
舌苔ができる原因は「口の中の水分が少ないこと」
口の中が乾いていると、舌苔ができやすくなると言われています。
というのも、唾液は口内の汚れを洗い流し、細菌の繁殖を抑える働きがあります。唾液が少ないと汚れがたまりやすい環境になり、舌苔がつきやすくなるんです。
ストレスやタバコ、口呼吸が多くなると口の中が乾いたり、唾液の分泌量が減ってしまいます。
「舌苔ができやすい」と感じている人は、こういった点に注意してみるといいですね。
\ 唾液を促すプラなしガム /
チューインガムは使い捨てプラスチック?舌苔のつき方は人によって様々。
舌苔ができる場所も、舌の一部だけの人、全体に広がる人、奥の方に分厚くつく人などいろんなパターンがあります。体調によっても左右されます。
【金属・自然素材】おすすめ舌磨き&ブラシ以外の方法
①金属製の舌磨き!インド・アーユルヴェーダのデトックス法
「タングスクレーパー」は銅製の舌クリーナー。
ブラシだといつか交換時期がきますが、金属製なら1つ持っておけばずっと長く使えますよね♪
しかも銅には天然の殺菌作用があります(日本銅センター)。ケミカルな抗菌剤に頼らなくてもいいところも素晴らしい!
純チタン製の「クリンタン」もあります。新潟県燕市で作られている国産品です!
職人さんが不要な突起などないか1つずつ手作業で検品しており、品質の高さは間違いなし。
金属特有の匂いや味もありませんでした。
\ 使い方 /
- 両端を手にもつ
- 舌をベーっと大きく出す
- 舌の奥から手前にやさしく滑らせる(何度か繰り返す)
- 口をゆすぐ
使用後は水で洗ってタオルで拭けばOK。簡単ですよね。
舌は1回ではきれいにはなりませんが、1週間くらい続けると徐々にピンク色の舌になりました♪
タングスクレーパーはインドの伝統医学であるアーユルヴェーダから生まれたもの。
アーユルヴェーダでは「体の中に残留した食べ物が、寝ている間に舌に現れる」と考えられているため、朝起きて一番に舌のお掃除をしてデトックスします。
最後にゆっくり白湯を飲んで1日をスタート。
体の中が温まって、胃腸の機能や免疫力がアップ!毎日に取り入れたくなる素敵な習慣ですよね!
▼この記事で使ったタングスクレーパーはこちらです♪
②THE HUMBLE COの「竹の舌ブラシ」
スウェーデンのオーラルケアメーカー、THE HUMBLE COの舌ブラシ。
持ち手には、成長が早く持続可能な素材の1つである竹が使用されています。
緩やかにカーブしていてとても握りやすく、厚みもあります。
ブラシはBPAフリーのナイロン毛(やわらかめ)。
2〜3日使うと、目に見えて舌がきれいになっていくのを感じました♪
毛足が短いのですぐに広がることもなさそう。歯ブラシで舌磨きするよりも長持ちしますよ。
パッケージはリサイクル可能な紙!
市販のものは中も外も全てプラスチックなので、こういった商品がもっと増えてくれるといいですよね。
竹歯ブラシと一緒に♪
雑多になりがちな洗面スペースが、シンプルでナチュラル感いっぱいになるのもうれしいです!
▼この記事で使った竹の舌ブラシはこちらです♪
\ 取り扱いショップ /
\ ハンブルのアイテムいろいろ! /
THE HUMBLE CO.(ハンブル)でできる、エシカルな口腔ケア!③コットンやガーゼ、綿棒で舌磨きする
コットンやガーゼ、綿棒を使う方法もあります。
こちらは洗って繰り返し使えるコットン。竹繊維もミックスされています。
この1枚を舌磨き専用にしてしまえばいいですよね!
コットンを濡らして指に巻き、舌を奥から手前にさっと拭き取ります。繊維が柔らかいので、ブラシより負担が少ないです♪
あとは石鹸で洗って自然乾燥すればOK!
使い捨てになりますが、ガーゼや綿棒でも舌磨きできます。
ガーゼは小さく切って水で湿らせ、人差し指に巻きつけます。舌の奥から手前に向けてやさしく拭きとってください。
綿棒もまず水で濡らして、同じように舌の奥から手前に滑らせればOK。やってみると結構きれいになりますよ♪
▼こちらの紙パッケージのガーゼ(10mx30cm)で考えると、10cmx5cmにカットした場合、600回分になります。
▼この紙製の綿棒は1箱120本。両端使えるので240回分になります。
④はちみつ・キウイを食べて舌苔を取りやすくする
はちみつやキウイを食べることでも舌苔が落ちやすくなります。
はちみつに含まれるプロテアーゼは、タンパク質を分解する酵素(息のクリニック)。
小さじ1杯ほど舌の上に乗せて口の中全体に行き渡るようにゆっくりなめると、舌苔が浮き上がって取れやすくなります。さらに殺菌効果も!
加工はちみつより本来の成分が多く含まれる純粋はちみつがオススメです。
また、キウイにもアクチニジンというタンパク質分解酵素が含まれています(駒沢女子大学)。
輪切りにしたキウイを舌の上に乗せてゆっくり食べると効果的。キウイならよくバラ売りしているので、プラごみも出ませんね!
舌磨きの方法と、やってはダメなこと
間違ったやり方で舌磨きをすると、かえって舌苔が悪化することもあるようです。
次のポイントに気をつけてみてください。
- 頻度は1日1回にとどめる。
- 1回できれいにしようと無理しない。
- 舌の「奥から手前」にやさしく動かす。
- 鏡を見て、舌苔があるところだけを狙う。
- 舌を思い切り出す or 息を止めると嘔吐反射を防げる。
舌苔は誰にでも必ずつくもの。
きれいにしようと1日に何度も舌磨きをしたり、ゴシゴシと強い力で擦るのは絶対にNG!
歯磨き粉も負担になるため使用しないでください。
舌の表面の「舌乳頭」が取れてヒリヒリしたり、味を感じる「味蕾(みらい)」がダメージを受けて、味を感じにくくなることがあります。
ほとんどの舌磨きは使い捨てプラスチック
いろんな舌磨きグッズがありますが、どこをみてもプラスチック!具体的にどんなタイプがあるのか調べてみました。
①「ブラシ・パッドタイプ」が主流
どこにでも売っているのがブラシタイプとパッドタイプ。安いし、だいたいこのタイプしか置いていないのでみなさんこれを選びます。
パッドタイプはナイロンの極細繊維が編み込まれていて、中にはマイクロファイバーを使ったものも…。
熱湯消毒できないので1ヶ月くらいが交換の目安。使えば使うほど、包装も含めてゴミになっていきます。
②「ゴムタイプ」は合成素材
柔らかいゴムタイプの舌磨きもよく見ます。
これはTPE(熱可塑性エラストマー)という合成ゴム。
ブラシより長く使えそうですが、しばらくすると汚れで変色してしまいます。耐熱温度は80℃なので熱湯消毒は不可。
そのため「抗菌剤配合」のものもよくありますが、化学物質を舌に擦り付けるのは体にいいとは言えません。
舌クリーナーの種類 | 素材 |
ブラシ・パッドタイプ | 柄:ポリプロピレン、AS樹脂など ブラシ・パッド:ナイロン、ポリエステル、ポリアミドなど |
ゴムタイプ | TPE(熱可塑性エラストマー) |
③「舌磨きジェル・泡」の併用でさらに出るプラごみ
舌磨きとセットで使われるジェルや泡タイプのクリーナーもプラスチック。
消耗品でありながら値段は1,000~2,000円と高め。
味や香りは好き嫌いが別れるため、実際に使ってみないとわからないのが非常にリスキーです。
番外偏*お口のサプリメント
せっかく舌磨きと歯ブラシをしたつもりなのに、朝起きたら口の中がネバネバだった….
こんな経験ありませんか?
せっかくなら、朝起きたときに口の中がスッキリしている方が良いですよね。
そんなとき、乳酸菌の力を借りて、口腔内環境を整えることができますよ。
口内環境を健やかに保つためには、善玉菌である乳酸菌を口の中に長く留めておくことが重要とされています。
そんなとき、夜、寝る前に1粒なめるだけの乳酸菌(ロイテリ菌)のタブレットは便利です。
とくに、ロイテリ菌は、人の母乳由来の乳酸菌で、口臭の原因となる虫歯菌を抑制することが医学的に知られています。
ビフィズス菌が腸内で働く善玉菌なのに対して、ロイテリ菌は口腔内で働く善玉菌です。
「ロイテリ」は、そんなロイテリ菌を多く含有したサプリメント。
もちろんブラッシングが基本ですが、ロイテリならさらにお口の環境を健全に整えていくことが出来ますよ。
まとめ
いかがでしたか?
ここでは、プラスチックフリーで長く使える舌クリーナや、身近にあるもので舌をきれいにする方法をお伝えしました。
舌のケアに熱心な人は多いですが、そのプラごみの量にまで気が向いている人は少ないかもしれません。
簡単に捨てているものほど、「他に長く使えるものはないか?」と考える習慣が大切です。