ヘアブラシもプラスチックだらけ!
ここでは木や竹、天然毛を使ったヘアブラシをご紹介します。
毎日のブラッシングで髪に自然な艶が出てきます。マッサージ効果も高いので、頭皮の血行が良くなって髪の悩みを根本から改善できますよ♪
▼動画でチェック!
https://youtu.be/QBVGNRtTpb8
プラなしヘアブラシの素材は竹や豚・猪毛、持ち手は天然木
ブラッシングの目的は「髪の絡まりをとく」「汚れやホコリを落とす」「頭皮ケア」そして「艶だし」。天然素材を選ぶことで、ブラッシングの効果がより高まります。
「天然毛」や「竹ピン」は静電気を防ぎ、髪に艶を与える
ブラシは豚・猪毛といった天然毛や、竹・木製のピンがあります。
プラスチック製のブラシだと、どうしても静電気が起こりやすくなります。静電気が起こると髪の毛が絡まり、ブラッシング中に髪がちぎれやすくなります。
また、静電気によってキューティクルが傷み、手触りやツヤが損なわれる原因にも…。
天然毛や竹といった自然素材のブラシには、次のようなメリットがあります!
1. 静電気が起こりにくく、髪が簡単にまとまる
セーターでも合成繊維よりウールなどの天然繊維の方が静電気が起こりにくいですよね。
それはブラシも同じ。天然毛や竹なら、ブラッシング中に髪を傷める心配がありません。
また天然毛は1つの毛束に何本もの毛が植えられています。髪の毛1本1本がくまなく通ることで簡単に流れが整い、あっという間に髪がまとまります。
2. 油分を含んでいるので自然なツヤが出る
天然毛や竹にはもともと油分が含まれています。ブラッシングするごとに、髪に自然なツヤが出てきます。
これはプラスチックでは得られない特徴!
3. 耐久性・耐熱性・耐薬品性が高い
天然毛は強くしなやか。ドライヤーの熱にも負けません。
耐薬品性にも優れているので、タオルドライ後に髪に植物オイルをなじませてブラッシングもできます。
ただし長く使うため定期的なお手入れは必要になります。
4. 地肌に気持ちいい
密度の高い天然毛は、地肌に心地いい刺激を与えてくれます。ピンタイプのブラシは先端が丸みを帯びており、ちょうどいいマッサージに。
シャンプー前にもぜひブラッシングを!髪についたホコリを取りつつ、地肌も柔らかくなって汚れが落ちやすくなりますよ。お顔のリフトアップ効果もあります♪
\ シャンプー前のブラッシング方法 /
- 毛先をブラッシングして絡みをほぐす
- 襟足から頭頂部に向かって地肌をマッサージするようにブラッシング
- 額→こめかみ→頭頂部に向かって髪をとかす
持ち手は天然木。木の重さで優しくブラッシングできる
持ち手は天然木を選びます。ですが残念ながらウレタン塗装のものがほとんど。
無塗装がベストですが、ウレタン塗装の食器類のように「使ううちに剥がれる」というリスクは小さいです。そう考えると、ヘアブラシについては無塗装にこだわらなくてもいいのではないかと考えます。
さらに天然木はプラスチックと違って適度な重さがあります。そのため、力をかけなくても木の重さで優しくブラッシングができます。
台座は天然ゴム。マッサージ効果◎
クッション性のあるブラシの場合、台座(毛の根元)は天然ゴムや再生ゴムのものを選びます。
クッションブラシのメリットは、ブラッシングと一緒に頭皮マッサージができること。血行が促されて、髪のうねりや傷みにも効果的!
【タイプ別】プラスチックフリーなヘアブラシの選び方
目的にあったヘアブラシは、形や毛の種類で選ぶのがポイントです。
形状で選ぶ
髪のボリュームを抑えたいなら「ハーフブラシ」
ハーフブラシは、片側だけにブラシが付いている一般的なタイプ。髪をストレートにブローでき、ボリュームが抑えられます。
持ち手が太く、適度な重さがあると◎!力を入れやすく、腕も疲れにくいですよ♪
▼ハーフブラシ
ふんわりスタイリングしたいなら「ロールブラシ」
柄のまわりにぐるっとブラシが付いたロールブラシはスタイリング向き。
ふんわりボリュームを出したり、くせ毛をまっすぐにしたいときに便利です。
ストレートヘアにしたい場合は大きめのブラシを、部分的にカールさせたい場合は小さめのブラシを使うといいですよ。
▼ロールブラシ
頭皮をケアしたいなら「クッションブラシ」「パドルブラシ」
クッションブラシとは、毛の根元部分がクッション性のあるもの。頭皮にかかる負担が抑えられ、同時にマッサージ効果もあります!
パドルブラシもおすすめ。ブラシの面が広いので、ブラシ全体で頭皮を優しく刺激できます。頭皮の血行がよくなると髪のうねりや傷みが改善され、根元から整いやすくなりますよ。
▼クッションブラシ
▼パドルブラシ
毛の種類で選ぶ
細く柔らかい髪には「豚毛」
柔らかく、ブラッシングによる摩擦が少ない豚毛。細く柔らかい髪も優しくブラッシングができます。小さなお子さんや赤ちゃんにも。
頭皮へのあたりも柔らかいので、ブラシのチクチクが気になる人にもおすすめです。
▼豚毛のブラシ
ボリュームのある髪には「猪毛」や「竹・ウッドピン」
弾力性があり、1本1本がしっかりとした猪毛。ボリュームのある髪や、太くごわつく髪でも根元までしっかり届きます。頭皮に猪毛があたる感触も気持ちいいですよ♪
竹や木でできたピンは、ピン同士の間隔が広いため髪の毛が絡まりにくいのが特徴。髪の量が多くて、ブラッシングのたびに抜け毛が気になる人におすすめです。頭皮マッサージにも効果的!
▼猪毛のブラシ
▼竹ピンのブラシ
サラサラの艶髪に♪ 自然素材のおすすめヘアブラシ
天然毛と竹ピンの国産ブラシをご紹介します!
かなや刷子の『ヘアーブラシNo.805』
大正3年創業の刷子専門店「かなや刷子」から、人気の高いヘアーブラシNo.805。
持ち手は高級感あふれる黒壇(こくたん)。ブラシは柔らかい豚毛とコシのある猪毛の混毛で、しっかりとした手触りを感じます。
耐久性・耐熱性・耐薬品性が高く、ドライヤーで毎日ブローしてもずっと長持ち。長い毛と短い毛が満遍なく含まれており、髪の根元からブラッシングできつつも、チクチク感は少ないです♪
はっきりとした木目が美しい!表面は高級ウレタン塗装。
持ち手は太く握りやすい形状。程よい大きさで、前髪など狭い範囲にも使いやすいですよ。
中川政七商店の『天然毛のヘアブラシ』
中川政七商店のヘアブラシはブナ(ウレタン塗装)と猪毛。老舗刷子メーカーと共同で作った国産品です。
天然毛は地肌へのあたりが本当に気持ちいいです。猪毛は豚毛よりもコシがあるので、ボリュームのある髪質の人におすすめ。表面がカーブしているので、髪の根元からブラッシングしやすくなっています。
台座は天然ゴム。上部に空気穴があり、押さえるとクッションのよう。
髪が多いとついつい力が入ってしまいますが、クッションのおかげで余計な圧力が分散されます。
ロングヘアにも十分な大きさ!持ち手は握りやすいよう太く丸みがあります。サイズの割に軽く、腕が疲れることもありません。
▶︎中川政七商店の『天然毛のヘアブラシ』(公式オンラインストア)
中川政七商店の『竹素材のピンを使ったヘアブラシ』
持ち手は天然木、ピンは竹のブラシ。このタイプのブラシはピン同士の間隔が広いため、髪が絡まりやすい人にも使いやすいです。
天然ゴムの台座に、1本1本竹のピンが手植えされています。ピンの先端は球状になっているので、地肌のあたりも柔らか。
台座には空気穴が1つあいており、心地いい弾力が生まれてマッサージにもぴったり。頭だけでなく肩をトントンするのも気持ちいいですよ♪
持ち手の先端は少し尖った形をしています。ここを使って手や足のツボ押しにも!
シャンプー前のブラッシングにも重宝します。ただし天然素材のため浴室に置いておくのはNG。カビや傷みの原因になります。
▶︎中川政七商店の『竹素材のピンを使ったヘアブラシ』(公式オンラインストア)
MARKS & WEBのヘアブラシもおすすめ!
比較的お手頃なMARKS & WEBのヘアブラシ。天然素材で種類も多く、全国各地にショップがあるためアクセスしやすいのも◎。
こちらは長年愛用している『ウッドヘアブラシ M』。持ち手はオーク、ブラシは天然毛、台座は天然ゴムです。
10年近く使ったせいか台座のゴムは硬くなってしまいました。握りやすさや高級感は上記の国産ブラシには劣りますが、こちらも長く付き合える一品です。
パドル型のウッドブラシ(竹ピン)も人気!
▶︎MARKS & WEBのヘアブラシ(公式オンラインストア)
伝統的な「つげ櫛」も素敵!
つげ櫛は、シャンプーやトリートメントのない時代から使われてきた日本伝統の櫛。
柘植(つげ)の木は硬く丈夫でありながら弾力性があるのが特徴。髪をときやすく、艶を与え、歯が折れにくいという櫛に必要な条件を全て持っています。
国産のつげ櫛は専門店で一つずつ手作りされ、高級品という位置づけ。ですが大切に扱うことで深みが増し、一生ものの価値があります。
そんなつげ櫛を縁起物として夫婦円満や家内安全のお守りにする人も。大切な人へのプレゼントにも喜ばれますよ。
▶︎十三や
▶︎かづら清老舗
▶︎よのや櫛舗
プラなしヘアブラシのお手入れ方法
ブラシに絡まった髪の毛やホコリはこまめに手で取っておきます。匂いやフケ、細かい汚れは以下の方法で定期的にケアしてください。
天然毛(豚・猪毛)
- ブラシに絡まった髪の毛やホコリはある程度取っておきます。
- 水またはぬるま湯(石鹸水や重曹を少量溶かしたものでもOK)につけて汚れを落とします。
- よく水を切って、日陰に干して乾かします。
※クッションブラシの場合、空気穴に水が入らないよう気をつけてください。
※無塗装の木の場合、重曹水だと黒ずむことがあるので控えてください。
※商品によっては水洗いできないものもあります。説明書に従ってください。
ブラシクリーナーがあると簡単です♪
▼この記事で使っているヘアブラシはこちらです♪
竹や木製のピン
ホコリやヘアケア製品でピンが黒ずむことがあります。基本的に水洗いはNGのため、乾いた布でこまめに拭き取ることをオススメします。
2ヶ月に1回程度なら水洗いOK。次のように行います。
- 水やぬるま湯にピンを下向きにして振り洗い。
- よく水を切って、ピンを下に向けて陰干しします。
今持っているプラスチック製のヘアブラシはシャンプーブラシに!
今まで使っていたプラスチック製のブラシ、何かに利用できないでしょうか。
プラ製のヘアブラシの利点は、水に濡れても平気なこと。そこで私はシャンプーブラシとして使うようにしました。
というのも、プラスチックフリー・ゼロウェイストの観点から固形石鹸(いわゆる純石鹸)でのシャンプーに切り替えようと試行錯誤していましたが、どうしても髪がベタつくことが悩みでした。(『エティーク』など天然の界面活性剤入りの固形シャンプーならサラサラになります)
原因は髪に残った石鹸カス。シャンプーブラシを使うことで、手で洗うより汚れや石鹸カスがしっかりと落ち、その結果全くベタつくことがなくなりました!
あくまで一例ですが、もしプラスチックのヘアブラシを持て余していたら、ぜひ固形シャンプーとセットで使ってみてください。
\ 固形シャンプーの記事はこちら! /
シャンプーのプラごみを減らす!初めての「固形シャンプー」ガイド
まとめ
プラなしヘアブラシ、いかがでしたか?ここでは自然素材のヘアブラシのメリットやおすすめブラシをご紹介しました。
巷ではくせ毛が気になる人や髪の毛が絡まりやすい人に向けて、様々なプラスチック製のブラシが出回っています。物珍しくて試してみたくなる気持ちもわかりますが、どれもその場しのぎ。
目先の便利さに惑わされず、まずは頭皮の血行を良くしたり、地肌の乾燥を招く合成シャンプーを見直したり、しっかりとタンパク質を取れる食事を心がけたり、根本から改善できることはたくさんあります。(髪だけでなく身体も健康になる!)
自然素材のヘアブラシは、髪の悩みにまっすぐ向き合おうとする人の心強い味方になってくれますよ。